『SUPER RICH』優“赤楚衛二”の変化に「別人みたい」の声 不幸が連鎖するつらい第9話に
■別人級の変身を遂げた優に、驚きの声
そんなことも知らない優は、「試験的に在宅勤務をやってみたい」と言う衛の代わりに、COOとして会社を率いていた。ここからかもしれない。彼が変わってしまったのは。スリースターブックスのNo.2になった優は、“優しさ”を捨てなければならない。衛が出勤していない時は、会社のトップとしての振る舞いが求められるのだ。他人に同情などしていたら、足元をすくわれてしまう。子犬のようにかわいかった優は、もうここにはいない。人は、たった1年4ヵ月で、こんなにも変わってしまうものなのだろうか。SNS上でも、「服装といい発言といい、別人みたい」と驚きの声が上がっていた。
今吉零子(中村ゆり)&田中リリカ(志田未来)&小村勉(大村わたる) (C)フジテレビ
さらに、良次が借金の連帯保証人になったことで、春野家にもピンチが訪れる。このままでは、妹の真子(茅島みずき)も、優と同じように学校を中退しなければならない。追い詰められた春野家に、起死回生のチャンスがやってくる。スリースターブックスが、2000部の漫画の印刷を、春野家の工場に任せても良いと言うのだ。これで、借金を返せる…と安心したのも束の間。結局、良次は印刷を終わらせることができなかった。そのせいで、東海林達也(矢本悠馬)が目をつけていた漫画家に逃げられてしまう。
■衛と優は、どうすれば良かった?
どうして、こんなにつらいことが続くのだろう。第9話の不幸の連鎖には、SNS上でも、「なんだか観てるこっちまで辛くなってきた」との声が上がるほど。「優、ごめん…」と必死で謝る良次に、「土下座なんて、1円にもならない」と返す優の姿なんて、見たくない。妹の学費を、ポンと投げるように机に置く姿も。
衛&優 (C)フジテレビ
衛にとって、優は“愛”を教えてくれる存在だった。どんなことがあっても、決して揺るがない“愛”を。これまでの春野家には、それがあった。いくらお金がなくても、衛が憧れてしまうような幸せの形が、春野家には存在していた。その“憧れ”が、目の前で崩れた時、衛はどう思ったのだろう。彼女が好きだった“あの”優は、どこかに消えてしまった。そして、“あの”優の人生を変えてしまったのが、衛だというのも切ない。
衛 (C)フジテレビ
優の気持ちも分かる。幼い頃から貧乏で苦労をして、大人になっても迷惑をかけられる。余裕がある時は、家族だから仕方ないと思えたかもしれない。だが、COOとしての重圧を抱える今の優には、家族の悩みまで背負う余裕がない。そんな時、妻である衛に相談していたら…。しかし、優もまた、抱えているものを打ち明けようとはしなかった。かつては、あれほど「なんでも共有したい」と言っていたのに。左手の薬指にある指輪は、今もなお光っているのに、衛と優の心は冷え切ってしまった。この二人、いったいどうなってしまうのだろうか。
そんな本作も、残すところあと2話。最終回を目前にして、“最後の裏切り者”が現れるフラグが立っている。予告映像を観る限りでは、島谷聡美(松嶋菜々子)と宮村空(町田啓太)が怪しげに映っているが、果たして。せめて、ずっと衛を支えてきた空だけは、仲間であってほしい…と願ってしまう。