“整形級メイク”話題のGYUTAE(ギュテ) いじめ受けた過去も前向きに「得たものは大きい」
TikTokやYouTubeなどのSNSで、性別や国籍、ジャンルを超えた整形級メイクで話題を集めているGYUTAE(ギュテ)。彼が人気を集める理由の1つである、前向きな考えや生き方の原点に迫るエッセイ『無いならメイクで描けばいい』(幻冬舎)が3月30日(水)に発売されました。14歳の頃にメイクに目覚め、高校生のころに全身脱毛症を患い、いじめを受けていたという彼。今回、クランクイン!トレンドでは、そんな経験を乗り越え、多くの人から支持されるGYUTAEになるまでのことや、居場所がないと悩んでいる人への考え方のヒントを語ってもらいました。(取材・文=於ありさ/写真=松林満美)
【写真】かっこよさと美しさを兼ね備えた不思議な魅力 「男女の垣根をなくしたい」と語るGYUTAE(ギュテ)
■SNSにより人生が一変した“GYUTAE”とは?
ーー3月に発売した著書『無いならメイクで描けばいい』は、どんな人に読んでほしい内容でしょう?
僕のファンの方にはもちろん、僕と同じ病気で悩んでいる人や、自分の人生にモヤモヤとしている人、漠然とした不安に駆られている人にも読んでいただけたらいいなと思います。僕の人生についてたくさん触れているのですが「こういう人生がありました、好きに解釈してください」と思っているので、読んでくださった方の背中を押せる1冊になったら嬉しいです。
『無いならメイクで描けばいい』(幻冬舎)
ーーGYUTAEさんと言えば、InstagramやTwitterなど、さまざまなSNSで発信をしていらっしゃる印象があります。今一度、GYUTAEさんの肩書きを教えてください。
自分の中で1番しっくり来ているのは、メイクアップアーティスト兼美容クリエイターという肩書きですかね。YouTube、TikTok、Instagram、Twitterでコンスタントに発信をしているので、YouTuberと限定するよりは、全てをまとめてクリエイターという方が合っているのかなと思っています。
ーーSNSを始めたきっかけはなんだったのでしょう?
共感できる人に出会いたいと思って、Twitterとデコログ(ブログサービス)を始めました。自分の言いたいことを書いたり、自撮りを載せたりして、自分の外の世界にいる気の合う人に出会いたいと思っていたので、友達にはバレないように、外の世界に向けて発信してました。その後、アパレルで働き始めた頃は、自分のメイクを見てほしいとか、存在を知ってほしいという意味で発信するようになっていきました。
ーーYouTubeやTikTokでの変身メイクの過程や前向きな発言も話題です。動画での発信を始めたのはなぜですか?
僕の人間性や、メイクの工程を伝える方法として静止画だけだとわかりづらいと思ったのがきっかけです。最初はヘアメイクの仕事がしたいなと思っていたこともあり、クライアントさんに向けた仕事の一環で動画を撮っていたのですが、コロナ禍でおうち時間が増えたこともあって、どんどん再生されるようになっていきました。それがきっかけで美容系YouTuberと言われるようになったんじゃないかなと思っています。
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