“整形級メイク”話題のGYUTAE(ギュテ) いじめ受けた過去も前向きに「得たものは大きい」

インタビュー
2022年5月14日 07:00

■「外の世界に出たい」と思っていた学生時代

ーーSNSを始めた理由の1つとして「外の世界にいる気の合う人に出会いたい」と思っていたとお話しされていましたが、そう思えたのはなぜだったのでしょう?

当時、自分の周りには似たような価値観の人が少なくて悩んでいました。でも、母親がやっている飲食店に来る大人たちが、自由に人生を楽しんでいる話を聞いて、「社会人になったら、こういう人がいっぱいいるんだ。学校がすべてじゃないんだ」と思えたんですよね。決して尊敬はできないし、むしろ反面教師にしているような人ばかりですけど(笑)。

ーー学校や会社など今いる環境に居場所がないとつらく感じる人も多いと思うのですが、GYUTAEさんの場合、今いる環境は割り切って、外の世界に自分の居場所を探したのですね。

そうですね。学校ではいじめられてましたけど、それを含めてうまくやっていこうと思っていました。結局、自分の軸とか、好きなものって変えようと思っても、変わらないじゃないですか。それに相手に合わせて関係を作ったところで、いずれ限界が来るし、そういう時間って自分の人生の中で、すごくもったいないと思うんです。


■今を形成する、いじめられていた過去

ーーGYUTAEさんの言葉に共感する人も多い印象ですが、今のGYUTAEさんを形成するようになったものはなんだと思いますか?

いじめられていた経験から得たものは大きいかなと思っています。当時の僕は嫌われないように、10人いたら10人から好かれるために、すごく気を遣っていました。でも、全員から好きになってもらうなんてあり得ないですし、1人でも気が合う人がいればいいなと思えるようになったんです。それと、嫌われないようにするために、自分の行動を客観的に見るようになりました。その結果、今「自分がこういう人間に見られたいから、そのためには」と客観視するクセがついたんだと思います。

ーーいじめられていた経験を前向きに捉えるのは、なかなかできることではない気がしています。

当時は、顔も見たくなかったですけどね(笑)。ただ、高校を卒業してから10年ほど経った今は心からそう思えます。時間はかかるけど、何事も消化できるようになると思うんです。いつになるかはわからないけれど、人生は進んでいくし、「いずれ変わるだろう」と思っていたことは、本当にそうなりますから。同じように悩んでいる人には前向きに過ごしてほしいなと思います。

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於ありさ(ライター)

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