小野賢章、約6年ぶりに『ポケモン』出演 アランとの再会には「誇らしさを感じた」
テレビアニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系/毎週金曜18時55分ほか)では、ポケモンバトル世界最強を決める大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス」のマスターズトーナメントが、まもなく開幕。各地方から勝ち上がり、上位8名の選ばれし“マスターズエイト”に名を連ねたトレーナーたちが勢ぞろいしています。今回は約6年ぶりに再登場を果たした、アランを演じる小野賢章にインタビュー。アランへの思いや、子供の頃の『ポケットモンスター』の思い出について語ってもらいました。(取材・文=M.TOKU/写真=松林満美)
【写真】メガシンカ!! 巨大モンスターボールと仲良く並ぶ小野賢章
■強くなったアランを見てうれしくなった
――テレビアニメ『ポケットモンスター』(以下『アニポケ』)でアランを演じるのは約6年ぶりです。アランが登場することを聞いた時はどう思いましたか?
テレビアニメ『ポケットモンスターXY』シリーズで、サトシと戦ったアランを演じた時は、僕自身も熱くなりましたし、何よりも勝てたことがうれしくて、(当時のことが)色濃く記憶に残っていたんです。だからこそ喜びを感じたとともに、「こんなに時間が経っていたのか…!」と衝撃を受けました(笑)。
――SNSでファンの反応を見ていると、アランのマスターズエイト入りに驚き&喜びを感じている方がとても多かったです。
そうですよね! 僕もアランがマスターズエイトの1人として、ポケモンバトル世界最強を決める大会に出場できるくらいの強者になっていることに驚きました。きっとアニメ本編に登場していなかった期間も、ポケモントレーナーとして努力して、ここまで成長したんだと思うと、誇らしかったです。
――アランを演じる際に意識したことは?
マスターズトーナメントに参加している8人は、さまざまなトレーナーとのポケモンバトルを制してきた猛者。みんな勝ち進める自信がどこかにあると思うし、それぞれに背負っているものがあるので、「負けたくない」「負けられない」という気持ちもあるはずです。
アランもチャレンジャーのような立場だった以前と、マスターズエイト入りした今回では、戦い方も立場も大きく変わっています。アランを表現できるように、(アニメに登場しなかった)空白の期間で成長して、強くなった彼をイメージしながら演じました。
――そんなアランですが、世界最強王者であり、同じくリザードンをパートナーとするダンデと1回戦でぶつかることになりました。発表時から大きな注目を集めています。演技にも熱が入りそうですが、いかがでしたか?
残念ながらダンデを演じる小野Dさん(小野大輔の愛称)とは一緒にとることができなかったんですけど、僕のほうが先に収録したので、「小野Dさんならきっとこうくるだろう…!」と想像しながら演じました。きっと一緒に収録していたら、どんどんヒートアップして、お互いどれだけ大きな声が出せるか勝負みたいになっていた気がします(笑)。
――ちなみに、ダンデ以外で戦ってみたい人はいますか?
ダイゴですね。以前のバトルでは勝敗がついていないので、気になっているファンの方も多いでしょうし、あの時は僕も最後まで戦い切りたかったという思いがあります。
――今回のアランの成長ぶりを見れば、ダイゴにも勝てそう?
どうでしょうね…いい勝負ができそうな気はします!
――『アニポケ』スタッフの方によると、ダイゴを演じる鈴村健一さんもアランとの再戦を希望されていたそうです。
そうなんですか!? それはぜひどこかで対戦の機会を…(笑)。
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