三山凌輝(BE:FIRST)、中本悠太(NCT 127)と「本当に出会えてよかった」 青春のような時間を振り返る
映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』が、9月9日(金)から、全国の劇場で公開されます。今回クランクイン!トレンドでは、鬼邪高校と対立する瀬ノ門工業高校の頭・天下井公平役を演じた三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)にインタビュー。本作で初共演を果たした中本悠太(NCT 127・YUTA)との撮影中のエピソードや、同作に参加して再確認した演技への思いを聞きました。(取材・文=於ありさ/写真=小川遼)
【写真】鋭い視線にくぎ付け 三山凌輝、撮り下ろしカット(全6枚)
■出演に浮かれていたのは最初だけ
『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』より (C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)高橋ヒロシ(秋田書店)HI‐AX
ーー『HiGH&LOW』シリーズへの出演が決まった時の気持ちを教えてください。
とにかく驚きました。もともと『HiGH&LOW』シリーズのファンなのですが、その中でも前作『HiGH&LOW THE WORST』は、同じ作品を何度も見ない僕が、繰り返し見るほど大好きな映画なんです。しかも、久しぶりに5回目を見たタイミングで、オファーをいただいたので「すごい縁だな!」とめちゃくちゃ喜びました。
ーー『HiGH&LOW』の好きなところはどこでしょうか?
画力(えぢから)の強さや、ストーリーが良い意味で単純明快なところ、男の熱い友情が描かれているところがすごく好きです。これまでに出てきた高校の中だと鳳仙学園に憧れていました。鬼邪高校だったら、村山良樹(山田裕貴)とか轟洋介(前田公輝)はかっこよすぎてずるい(笑)。
ーーそんな人気作の続編とあって、ファンの方からの期待値も高い印象ですが、プレッシャーは感じましたか?
続編という点でもそうですが、今回、普段は互いにアーティストとして活躍する(中本)悠太くんと僕が『HiGH&LOW』で集結することに対して、ファンの方が楽しみにしてくれる一方で、シリーズのファンの方は期待と同時に不安も抱くんじゃないかなと思いました。
だからこそ、選んでいただいたからには自分の役割を精一杯果たそうと思い、好きな作品に出られることに浮かれていたのは、役をもらった時だけでした。正直プレッシャーは感じていましたが、それに打ち勝とうというよりも、自分がやるべきことをしっかりとやって、仲間を信じ合って、良い作品を作ることだけを考えていました。
■“最悪の男”天下井との共通点
ーー三山さんが演じた天下井は、瀬ノ門の頭として君臨し、鬼邪高校をつぶすためには手段を選ばない“最悪の男”です。天下井の第一印象を教えてください。
天下井に対して、ただの悪役という印象は受けませんでした。時には許されない行動もするのですが、彼の過去や経験から出来上がってしまった性格や抱えているものがあって、結果的にヒールになってしまうだけであって、本人なりには真っすぐに生きているのかもしれないと思えたんですよね。だからこそ、根っからの悪やサイコパスに見えるだけというのは少し違うかもしれないという思いがありました。
ーー演じるために準備したことはありますか?
今回、準備の期間がかなり短かったことと、実際に現実でも同じような行動を経験できるような役ではなかったので、正直かなり焦ってしまいました。とにかく想像して、役との共通点を紡ぎだしていきましたね。
ーーどのようなところに共通点を見出したのでしょう?
天下井を語る上で欠かせない“理不尽を感じているところ”に共感しました。生きている中で理不尽なことにぶつかってしまうことって、誰もが1度は経験したことがあるじゃないですか。そういうところが僕自身も想像しやすかったので、そこを掘り下げて撮影に挑みました。撮影を終えた今は、天下井は、花岡楓士雄(川村壱馬)と対比になる存在だったのかなとも感じます。ぜひそういうところにも注目してほしいです。
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