IMPACTors 佐藤新&少年忍者 織山尚大 『高天』キスシーンのリハでハプニング「ドキドキが先行しすぎちゃって」
ジャニーズJr.のグループ、IMPACTorsの佐藤新と少年忍者の織山尚大が、ダブル主演を務めるドラマ『高良くんと天城くん』(MBSほか/毎週木曜25時29分)。本作は、好き同士なのになかなか素直になれない男子高校生2人のリアルでゆるい日常の中であふれ出す、もどかしくて尊い“キュン”が詰まったBLドラマです。そんな本作に出演する2人は、ジャニーズ事務所に入所したタイミングが同じの“同期コンビ”ですが、実はこれまではあまり接点がなかったとのこと。本作の撮影で知ったお互いの魅力や、撮影中の裏話などを聞きました。(取材・文=於ありさ)
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■同期コンビでダブル主演! 共演時の印象は?
ーー本作でダブル主演を務めることが決まったときの気持ちを教えてください。
織山:中学1年生のころから、いつか主演をやりたいと神社で神頼みしていたので、うれしかったです。現場に入ったときは良い意味で、主演として先頭に立っている感覚はありませんでした。登場人物全員のキャラクターが出来上がっている作品なので、みんなで作っている感覚に近かったんです。
佐藤:僕もプレッシャーよりも「やった〜!」って気持ちが大きかったですね。それに漫画やアニメが好きなので、漫画が原作の作品に関われるのもうれしくてテンションが上がっていました。ただ撮影が近づくにつれて、不安やプレッシャーを感じることが増えました。
ーー共演相手が同期であることに対してはどう思いましたか?
佐藤:まさか共演するなんて、思っていませんでしたよ。マネージャーから電話で教えてもらったのですが、駅のホームで「織山!?」って聞き返しちゃいました(笑)。メンバーにも、すぐに知らせたのですが「まじ?」「意外なコンビだね」って驚かれましたもん。
織山:僕は楽しみでしたね。入所したタイミングこそ同じではあったものの、ほとんど共演することなく、離れ離れになっちゃったので、一緒に仕事をするのがどういう感じなのかを想像できなかったんです。
佐藤:そうだよね。
織山:でも、いざ現場で会ったら、入所したころとまったく変わらない佐藤新が出てきたので、安心しましたし、楽しかったですね(笑)。
ドラマ『高良くんと天城くん』に出演する鈴木康介 (C)「高良くんと天城くん」製作委員会・MBS
ーーでは、共演する前はお互いにどんな印象を持っていたのでしょう?
織山:入所したてのころってとにかく必死だったので、正直、あまり記憶にないんですよね。「この仕事に呼ばれたの?」「俺呼ばれてない! やばい!」みたいなことばかり考えていて、同期の人間性を気にかける余裕がなかったんです。
佐藤:僕は少年忍者のYouTubeを見て、クールなイメージの人という印象を持っていました。でも、共演してみて感じたのは、ふざけるときはめっちゃふざけるし、おもしろいし、優しくて、真剣に話も聞いてくれるし…めちゃくちゃイメージ変わりましたね。
ーーお互いのことを知っているからこその難しさは、特になく?
織山:そうですね。僕は気楽にやっていました。ただ、新は心を動かして演技する人なので、ずっとドキドキしているし、キスシーンのリハーサルでは「リハでは本当にしなくて良いよ」って監督に言われたのにキスしてきて、俺のこと好きなのかなって思いました(笑)。
佐藤:あれは、ドキドキが先行しすぎちゃって監督の声が聞こえなかったんだよ。カットがかかった瞬間に「お前ふざけるなよ!」って怒られたな(笑)。
■高良&天城との共通点は?
ーー佐藤さんから見て織山さんと天城くんが似ているところ、織山さんから見て佐藤さんと高良くんが似ているところを教えてください。
佐藤:現場に入ったときに「あ、天城がいる」って思ったくらい、シンプルに外見が似ていると思いました。それに、声のトーンや透明感のある雰囲気が原作のイメージ通りで、感動しましたね。
織山:僕は一見すると静かだけど、話したいときには話すし、1人で考え事したいときとか1人で静かにいたいときに、感情に正直に動くところは、高良っぽいなと思って見ていました。静かなときと楽しそうなときの上がり下がりが似ていて、役作りとかではなく、素の佐藤新が高良なんだって思っていました。
ドラマ『高良くんと天城くん』に出演する那須泰斗 (C)「高良くんと天城くん」製作委員会・MBS
ーーでは、ご自身が演じた役と似ているところはありますか?
佐藤:高良は1軍なんですけど、僕はモブタイプというか1軍のかけらもないので、あまり似ていないかなと思っています。実際役作りをする時も「1軍でいるって、どんな気持ちなのかな」というのは想像しましたし、教室をガラガラって音を立てて入ってくる感じは、もはや妄想しながらやったので、できているかどうかは不安です。
織山:企画書をいただいたとき、天城くんの特徴に地味と書いてあって「きた! ぴったりだ!」とテンションが上がりました。でも、いざ台本を読んだら僕よりも天城の方がめちゃくちゃテンション高くて(笑)。上がるときはすごい上がるし、下がるときはすごい下がるので大変でしたね。
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