長尾謙杜、刀術の演技に苦戦 “時代劇”のバトンを受け取り「未熟ながらもうれしい」
■「歴史をつなぐ」時代劇ならではの面白さ
――撮影時の思い出深い出来事はありますか?
長尾:北村(一輝)さんと話し合いながら、殺陣の練習をしたのが印象深いです。「こうやってやった方がいいんじゃない?」ってアドバイスをいただいたり、北村さんが演じてくださった作兵衛と僕が演じた菊之助、この二人の関係を大切にしていけたらいいねってお話をして関係性を作っていきました。
『木挽町のあだ討ち』場面写真 (C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 (C)2023 永井紗耶子/新潮社
――技術的にアドバイスを受けたことはありましたか?
長尾:殺陣の時、本番になると力が入っちゃうことが多かったのですが、「ここはもっと力を抜いた方が映像映えすると思う」と教えてくださいました。食事へ連れて行ってくださったこともありましたね。
――食事へ行った際は、どんな話をしたのでしょう?
長尾:なにわ男子の話もしましたし、「プライベートは何をしているの?」とか、本当に他愛もない話をしました。あとは、アイドルのライブを見に行くことがあるらしく、北村さんなりの視点をお話ししてくださったりと、かわいらしい部分も知れました。「休みをわざわざ取るんだよ」とおっしゃっていて。テレビで見ているだけでは分からないような一面にも気づかされましたね。
――これまで時代劇への出演を重ねてきましたが、時代劇ならではの面白さはどういったところに感じますか?
長尾:令和の時代と、室町時代や江戸時代では、文化や背景が全然違うことですかね。何より、時代劇というもの自体、長い歴史の中ですてきな俳優さん方がつないできた印象があるので、こうやって今、令和でバトンを受け取らせてもらっているというのは、未熟ながらもうれしいと思っています。日本人として、時代劇を残していきたいと思っているので、その一部になれてうれしいですね。
――時代劇に触れるようになったのは、演じるようになってからですか?
長尾:もともと1番得意な教科が歴史だったんです。自分の名前が“上杉謙信”から取られていることもあって、戦国時代が特に好きなんです。ただ、いざ演じてみると教科書では分からないことが見えてきますし、映像になって見た時に「すごい迫力だ」と感じました。触れてから気づくものもたくさんあって面白いです。
――次はどの時代の人物を演じてみたいですか?
長尾:戦国時代を舞台にした作品に出たいです。でも、明治時代とか現代に近づいても面白そうなので、いろんな時代の作品に出たいですね。もしかしたら、縄文時代までさかのぼって、「『室町無頼』みたいに、またふんどしみたいな服着てるよ」って驚かれる可能性もあるかもしれませんけど(笑)。
(取材・文:於ありさ 写真:上野留加)
映画『木挽町のあだ討ち』は、2月27日(金)より全国公開。



















