高橋文哉「このままじゃダメ」 怒涛の1年で変わった“役者としての考え方”

インタビュー
2020年12月25日 07:00

■「今、夢がない」言葉の裏に隠された真意

ーー大活躍中の高橋さんですが、夢を叶えるために大切なことはなんだと思いますか?

 感謝と反省です。感謝を忘れたら終わりだな、ということは毎回現場に入っていろんな方とお話する度に思います。

ーー高橋さんの夢はなんですか?

 今、夢がないんです。もともとは大きな夢を持つタイプだったんですけど、それはやめました。今はシンプルに「台詞を上手に丁寧に」とか、小さな目標を自分の中でいくつも持ちながらやっています。

ーーいつ頃からその考えになったのですか?


 『先生を消す方程式。』をクランクイン・アップしたときです。同世代の俳優さんと一緒にやらせてもらって、「ただただでっかい夢を追いかけているだけじゃダメだ」と思ったんです。それなら1個1個掴んで、掴んで、積み重ねて…いつかたどり着く、というほうが僕には合ってるのかなと。

ーー新しいお仕事に臨むときや、一歩を踏み出すとき、どうようにして自分を奮い立たせていますか?

 見てくれている人にも僕を知ってほしいし、家族やファンの方々に恩返しをしたい! という気持ちを持って、みなさんからの応援を胸に頑張っています。

ーー高橋さんにとってファンの方はどのような存在ですか?

 この仕事をやる意味、そして僕に価値をつけてくれる存在です。評価していただくことによって僕のモチベーションももちろん上がりますし、それによって新しい作品に出会えて、またそこで評価してもらえて…という価値をつけてくださる存在だと思います。

次ページ:ドラマ『夢中さ、きみに。』への思い

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