半身浴は意味がない!? 意外と知らない“間違いだらけ”の入浴法

ライフ
2019年12月8日 08:00
半身浴は意味がない!? 意外と知らない“間違いだらけ”の入浴法
東京都市大学人間科学部・早坂信哉教授による“間違いだらけの入浴法”を紹介! ※画像はイメージ  

 日本人にとって身近なお風呂。特に、冬はゆっくり湯船に浸かって疲れをとりたいという人も多いのではないでしょうか。湯に浸かることによる健康作用は医学的にも明らかにされており、東京都市大学人間科学部・早坂信哉教授は、「入浴の7大健康効果」として、温熱作用、静水圧作用、浮力作用、清浄作用、蒸気・香り作用、粘性・抵抗性作用、開放・密室作用をあげています。しかし、冬場の入浴は体に負担をかけてしまう危険性も潜んでいるということで、今回は早坂教授による“間違いだらけの入浴法”を紹介します。


■毎日の入浴で「要介護リスク」が29%減!


 早坂教授と千葉大学の共同の研究において、1万4000人弱の高齢者を調査したところ、毎日湯船で入浴している人は3年後に要介護になるリスクが29%も低かったことがわかったそうです。入浴と要介護リスクの関係について、入浴により血の巡りが良くなったり、リラックスしてうつ状態になることを防ぐなど、入浴による影響が認知機能の低下を防いだり、要介護の確率を下げているのではないかと考えられているといいます。

 一方で、特に冬場の入浴には気を付ける必要があるそうで、“間違った入浴法”は浴室熱中症、ヒートショック、心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こす危険も潜んでいるそうです。

 具体的にどんなことが“間違った入浴法”なのか、早坂教授のコメントを紹介していきたいと思います。

間違いだらけの入浴法(1)「42度を超えるお湯」「長風呂」は危険!

 42度を超えるお湯に浸かると交感神経の働きが活発になり、興奮状態となることで血圧が上昇します。また、血液の粘度が上がるため、血栓ができやすくなるなどヒートショックを起こしてしまう危険性も。40度程度のぬるめの温度は、副交感神経が刺激され、血圧が下がり、心身ともにリラックスさせる効果があります。

 しかし、40度の温度で10分を超える入浴は体温が上がりすぎ、冬でも浴室熱中症になる危険があります。

 浴室熱中症とヒートショックへの対策として、ミネラル入りむぎ茶で水分、ミネラル補給することを推奨しています。その理由として、ミネラル入りのむぎ茶は無糖で、カロリーやカフェインもゼロのため毎日健康的に飲用できること、さらに血流改善効果や血圧低下作用などの効果が研究で報告されています。入浴前後やヒートショックに注意が必要な高血圧の方は習慣的に飲用すると良いでしょう。

次ページ:「ダイエットのために“お風呂で汗をかく”」は意味がない

1ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

欲しい

冬(季節)

ライフ

あわせて読みたい

[ADVERTISEMENT]

Disney+dアカウント以外の申込<年間プラン>

おすすめフォト

【行きたい】今読まれている記事

【欲しい】今読まれている記事

【イチオシ】今読まれている記事