逆に疲れる“ストレス解消疲れ”約6割が経験あり! プロが教える予防方法とは
■まずは日頃のケアの見直しを
また、佐々木氏は、“ストレス解消疲れ”のタイプは、肉体的疲れと精神的疲れに大きく分けられるとも話します。例えば、肉体的疲れは、過度な運動による筋肉の疲れ、暴飲暴食などによるストレス発散に伴う内臓などの疲れ、マッサージによる揉み返しなどのだるさなどです。
暴飲暴食は別の病気につながる可能性も ※画像はイメージ
自分に適している以上の過度な運動はケガなどの意図しない結果につながり、暴飲暴食は別の病気につながる可能性もあるそうなので、まずはある程度自分でコントロールがしやすい、肉体的な“ストレス解消疲れ”が出ないように、日頃のケアを見直すことが必要だそうです。
■入浴やアロマより気軽にできること
“ストレス解消疲れ”を防ぐためには、日頃からストレッチやマッサージなどを行い、体のケアに意識を向けることと筋肉を柔軟に保つことが、大切だと佐々木氏はいいます。日頃から体をいたわり、ケアを行うことは、ストレス緩和にも効果があり、それによってストレスなく日々の生活を送ることで、日常行動のパフォーマンス向上も期待できるそうです。ストレスがたまりづらくなるサイクルも期待できるでしょう。
それでも“ストレス解消疲れ”に陥った場合は、「まずは体の回復を早めるために、十分な休息をとることが重要です」と佐々木氏は語ります。
とはいえ、ストレスを解消するためにとっていた行動によって体や頭が興奮状態にあると、たとえ睡眠をとろうとしてもなかなか体は休まらず、さらにストレスがたまってしまう状態になることがあるそうなので、その場合は、体をリラックスさせることがカギ。
ぬるいお湯にゆっくりとつかる入浴法や、アロマの活用などはよく知られていますが、佐々木氏によると、もっと手軽な方法があるそう。それは、“凝り固まった筋肉をほぐすこと”だそうです。
肩まわりや体の気になるパーツをストレッチやマッサージするのがGood ※画像はイメージ
「例えば、肩まわりの大きな筋肉である僧帽筋(そうぼうきん)はストレスを抱えていると緊張し、結果として肩コリや頭痛などを引き起こす原因となることがあります。運動による筋肉痛や体のコリも、肩や背中などに感じる人は多いのではないでしょうか。だからこそ、このようなコリや疲労感を感じたときだけでなく、感じる前から日常的に、肩まわりや体の気になるパーツをストレッチやマッサージでほぐすことで充分に体を休めることは、“ストレス解消疲れ”を本質的に防ぐことにつながると言えます」。
長期化する新型コロナウイルスの流行と新たな生活様式などに伴い、人々のストレス状況が変化しています。ストレス解消を試しても「完全にはすっきりしていない」と感じる方は、日頃のケアを見直してみるといいかもしれません。