最年長ジンの入隊期限迫る BTSの兵役問題は今どうなってる?
8月31日(水)、李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相は、韓国の国会国防委員会全体会議で、BTSの兵役免除の特例に関して、その可否の判断を問う世論調査を実施する考えを明らかにしました。このニュースは、韓国内外でも大きく取り上げられ、日本でも多くのニュース番組などで報道されるほど。今回の世論調査は結果的に実施が否定されましたが、度々取り上げられるBTSの兵役問題。現在、どのような状況なのかを振り返ってみたいと思います。(文=西門香央里)
【写真】7人そろった今年4月のBTS
■最年長JINの入隊期限は今年中
現在の韓国では、18歳以上の男性に兵役の義務があり、通常では28歳までに入隊しなければいけません。服務期間は所属する部隊などにより異なりますが、大体2年くらいとなっています。
多くの韓国の一般人男性は大学を休学するなどをして兵役を済ませますが、芸能人の場合は、勢いの乗った20代に約2年間の兵役につくことはリスクということで、入隊期限をギリギリまで伸ばして兵役につくということがほとんど。BTSもその他の芸能人と同じように、期限ギリギリで入隊するだろうと言われてきました。
すでに韓国政府は、BTSの入隊を先送りするために「大衆文化の功労者を対象に30歳まで入隊を延期できる」法改正を実施。そのため、最年長で今年の12月に30歳を迎えるJINの入隊期限は、今年の12月31日となっています。
今や“世界のBTS”と言われるほどのワールドワイドなグループになった彼ら。音楽だけでなく、ドラマやカルチャー、グルメなどを、世界中で広がりつつある韓流ブームの火付け役とも言われています。そのような海外での活躍や、経済効果の期待から、BTSの兵役免除を求める声が多くあるのです。
しかしその反面、兵役が義務付けられている若者世代の男性を中心に、兵役免除という特例に対する反発も強く、そのため、いまだにBTSの兵役特例を実施するかどうか決定できていない状況。
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