JO1、初ツアーを涙の完走! 「何もなかった」時間を越え、確かな絆と実力を証明<有明アリーナ公演レポ>
■後半戦もJO1は止まらない!
最新曲「SuperCali」、そして1stシングル『PROTOSTAR』に収録された「無限大」「La Pa Pa Pam」を立て続けに披露したセクションでは、バックダンサーを交えた貫禄さえ感じるパフォーマンスを通して、約3年間での11人の成長をJAMたちに見せる。
JO1 (C)LAPONE ENTERTAINMENT
そして、佐藤が胸から1輪のバラを取り出す曲振りから、大人の色気を感じる「Rose」を披露すると、「Speed of Light」「OH‐EH‐OH」「GrandMaster」とスピーディーでダンスの振りも細かい楽曲のラッシュ! ライブ終盤とは思えぬエネルギッシュでパワフルなパフォーマンスを見せ、その後「REAL」で本編を締めくくった。
■JO1&JAMの温かさ感じる誕生日サプライズ
アンコールでは、「Dreaming Night」や「Stay」など全5曲をメドレー形式で披露。そして、メンバーが今回のツアーの感想を語る公演最後のMCへ。
中でも川尻の言葉は、これまでのJO1の思いを代表するような言葉だった。「ずっと初日から言いたいことがあって」と切り出した川尻は、オーディションを振り返りつつも「本当にオーディションに出るまでは何もなかったんです。僕も、たぶんみんなも」と涙ながらに語る。「何もなかった僕に幸せやこんなすてきな時間をくれてありがとうございます」と感謝を伝え、それに対し、メンバーも“同じ気持ちだ”といわんばかりにうなずいていたのは印象的な場面だった。
JO1 (C)LAPONE ENTERTAINMENT
また、公演の2日後である10月25日(火)は與那城の誕生日ということで、JO1恒例のバースデーソング「アプジマヨ(生バンドver.)」に乗せて、與那城をケーキでお祝いする場面も。ステージ上は木全を中心に、まるでクラブのような盛り上がりを見せる。
さらに、大平が「おめでとう」と書かれたスローガンを取り出すと、会場中のJAMからも同じスローガンが…! 実はこのスローガンは、JAMが與那城の誕生日のお祝いで制作したもの。この粋なサプライズに與那城が「本当にうれしい…」と涙し、メンバー&JAMの温かさが感じられる場面もあった。
アンコールの最後の曲に入る前には、金城が「悲しいこととか苦しいこととか付き物じゃないですか? みんなそういう悩みを抱えてるんです」と切り出すと、「今日のこの瞬間はみなさん幸せでいませんか?」と続け、本ツアーを象徴する“絆”を歌った「With Us」でフィニッシュ。さらにダブルアンコールでは「君のまま」で会場中を温かな空気で包み込み、「KIZUNAツアー終わり!」と明るくこの日の公演を締めくくった。
■次はJAMの大歓声に迎えられるステージに
今回の公演では、初々しくデビューした約3年前からさまざまな経験を経て、大きく成長したJO1を隅々まで感じることができた。それは、彼らが長い時間の中で積み上げてきたものであり、その結果が今回のツアーに映し出されたのではないだろうか。全国ツアーが初めてとは思えぬ余裕と貫禄、そして実力を証明したことで、今後のJO1が“ライブドル(ライブが得意なアイドル)”として地位を確立していく姿が見えた気がする。
JO1 (C)LAPONE ENTERTAINMENT
「次はもっとでっかいところで」と最後のMCで大平が言っていたが、次のツアーでは今回よりも大きな会場で、さらに多くのJAMに会いに行ってくれるだろう。その時は、コロナ禍の声だし制限により、聞くことができなかったJAMの大歓声を、JO1が直に感じられるようになることを願ってやまない。