「世界を変える30歳未満」授賞式に車いすテニス・小田凱人選手らが登壇! 目標は「生涯グランドスラム達成」
グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』は、都内で「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞者発表セレモニーを開催。日本発「世界を変える30歳未満」120人の受賞者から、車いすテニス界の新星・小田凱人(おだ・ときと)選手、コントユニット「ダウ90000」主宰の蓮見翔らが登壇した。(取材・文・写真:岸豊)
【写真】車いすテニスで世界ランキング1位! 「世界を変える30歳未満」に選ばれた小田選手
■「世界を変える30歳未満」120人が決定!
「30 UNDER 30」は、米国で2011年にスタートした、次代を牽引する「新しいリーダー」を発掘し、多彩なジャンルから30人の才能に光をあてるアワード企画。過去には、Facebook(現Meta)創業者のマーク・ザッカーバーグ、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、女優のエマ・ワトソン、歌手のブルーノ・マーズなど、各界の歴史に名を刻む人物を選出した。
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」では、今年から次世代を牽引する30人×4グループの120人を選出。授賞式には、車いすテニス界のトッププレイヤーである小田凱人、J‐POP界に新しい風を吹かすKroi、演劇やコントなど幅広く注目を集める蓮見翔、褐色の肌に金髪、青い目が特徴的なモデルのシャラ ラジマらが登壇した。
■受賞者であるラッパー・ちゃんみなのビデオメッセージも
現在、車いすテニスで世界ランキング1位の小田選手は「こうして車いすの人がこういう場に来るということも、今までは当たり前ではなかったと僕は思います。僕がいろんなことにチャレンジしていくことで、少しずつ世界が変わっていくような、変わっていけるような選手を目指して、これからも頑張っていきたいと思います」と発言。
その後のトークで自身を支える夢を聞かれた小田選手は「生涯グランドスラム達成」を目標に掲げ「次は全米オープンで、その次が来年に全豪オープンなんですけど、この二つとれば生涯グランドスラムが達成できる。それを今一番意識してやっています」と語った。
また、ダウ90000を主宰する脚本家・演出家の蓮見翔は「今日このような賞をいただけたことで、少し自分に自信を持てました。また僕と一緒に変わってくれた人たちにも少し恩返しができたかなと思います」と笑顔でコメント。
アーティスト・Kroiの内田怜央は「斬新なことをしていって、皆さんに今までになかった表現を受け入れてもらえる受容体を作ってもらう。我々はワクチン的な存在になりたいなとすごく思っています。そんな感じで世界を変えていきたいと思っております」と今後の意気込みを話した。
モデル・文筆家のシャラ ラジマは「私の抽象的ですごく哲学的な表現を評価していただき、とてもうれしく思っています」とにっこり。株式会社PoliPoli 代表取締役/CEOの伊藤和真は、活動が社会的に浸透しない時期もあったと振り返りながら「120人受賞されたと聞いていますけれども、皆さん本当に大変な思いだったりいろんな辛い思い、悔しい思いをした中で受賞したと思っている」とともに選出された受賞者を祝福した。
ウェアラブルエージェントクリエイター/メカエンジニアのきゅんくんは、かつてジェンダーや性志向に悩んだことを回想。そして「こういった賞をいただいたことで、世界を変えるってことに対して考える機会だったり、やる気だったりっていうのをいただくことができました」と話した。
さらに、10代~20代を中心に圧倒的な支持を受ける、Z世代アーティスト・ちゃんみながビデオメッセージを寄せたほか、MCを『バチェラー・ジャパン』『バチェロレッテ・ジャパン』でおなじみの坂東工が担当した。