「推し農家と語らう未来農業フェスタ」開催! 元野球選手など注目の若手農業者によるトークイベントを実施
■コミュニティに溶け込む方法を伝授!
第二部のトーク「地域と未来~これからの地域と農業の未来を語らう~」では、移住して農業をはじめた農業者から、十代続く米農家を継いだ方まで、さまざまなロールモデルが登場。ベジ LIFE!!の香取岳彦さん、たけもと農場の竹本彰吾さん、アンファームの橋本純子さん、沖縄ゴールデンマンゴーファームの八谷耕平さん、フィールドマスター合同会社の林孝憲さんが、農業を営む秘訣を教えてくれました。
トークセッション序盤では、推し農家のみなさんがどう地域と関わっているかを聞きました。やはり、地域の方との関係性を築く中では苦労もあったそうです。林さんは青年農業者クラブや熊本県の農業法人協会に参加するだけでなく、地元の商工会に入ることで農業以外での横のつながりも増やす努力をしてきました。こうしてコミュニティに入りながら、田舎ならではの「飲みニケーション」で信頼関係を築いてきたと話します。また、香取さんは「お手伝いをするのもいい」とアドバイス。若い労働力は貴重だからと実際にお手伝いをさせてくれる農家さんも多く、そこで仲が深まるのだと語りました。
また「これまで農業を営んできて、農業は変化しているのか?」という質問に、香取さんは環境の変化を感じていると答えます。暑い日が増えたことや、環境に優しいものが受け入れられる時代になったことなど、天候だけでなく社会の流れも変化しているそうです。今後は組織的にチームで農業をする人も増えるのではないかと指摘しました。香取さんの直売所ではPayPayが使えるので不在時も決済が可能になりました。便利なテクノロジーを導入することでさらに農業は進化しているようです。
最後に、推し農家からのメッセージでは香取さんが「お金は大事だよ~」と人気CMの歌を一節。回収までに時間のかかる職種だからこそ、お金の使い方に気をつけようというメッセージを送りました。また、竹本さんはオリジナルTシャツを作ることをアドバイス。覚えてもらえることで様々な利点があると言います。この日はオリジナルTシャツで登壇した農業者の方も多く、皆さん竹本さんの話題に同意している様子でした。
参加者とロールモデル農業者が交流できるマッチングブースは、どこも大盛り上がり。実際に農業者と交流し、就農に意欲をのぞかせる参加者のキラキラとした表情から、改めて本イベントの意義を感じます。最後まで暖かい雰囲気のイベントとなりました。