なぜ「不快な音」テーマの展示を開催? オナラ、蚊の羽音、上司からの威圧的な電話…不快なのに“笑える”展示の裏側に迫る
聴覚を研ぎ澄ます入場無料の音響XRイベント「不快ミュージアム by nwm×NTT」が、3月20日(水・祝)から、東京・原宿にあるUNKNOWN HARAJUKUで開催中。本イベントは、名前の通り「人にとって不快な音」を高音質なイヤホン&スピーカーで聞いて楽しむ体験型の企画で、会場内では、オナラや蚊の音など不快だけどクスッと笑える音の展示を聞くことができる。そんな本展は、なぜ不快な音をテーマにしたのだろうか? 今回クランクイン!トレンドは、本展の内覧会に参加し、NTTソノリティ株式会社 代表取締役社長の坂井博氏に企画に込めた思いを聞いた。
【写真】「アイドルはきっと出さない音」「訳あり物件」 名前も笑える“不快な音”の展示
■磯村勇斗の“不快なボイス”も展示
開催中の「不快ミュージアム by nwm×NTT」は、思わず顔をしかめる、ゾクゾクしてしまう、そんな「人にとって不快な音」をあえて選んだ次世代の音響XRイベント。
「耳スピ」の完全ワイヤレスモデル「nwm MBE001」を着用
会場では、NTTグループ初のコンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」の耳をふさがないスピーカー「耳スピ」を活用。完全ワイヤレスモデル「nwm MBE001」を着用し、各コンテンツの前に移動すると、個性豊かな“不快な音”を耳元でじっくり堪能することができる。
懐かしい黒板の“キーキー音”が聞こえる「みんな黒板に注目!」
不快な音の種類は全7種類。部長には甘く部下には厳しい“部長補佐”からの威圧的な電話や、黒板を引っかいてしまったときの懐かしい“キーキー音”、ロッカー型の部屋に入ると隣人からの執拗なノック音&怒鳴り声が聞こえる「訳あり物件」、便座に座ると鳴るオナラの音、耳元をブンブンと飛ぶ蚊の羽音…いずれも不快な音ながらも、どこかクスっと笑えるものがラインナップされている。
また、「nwm」のアンバサダーを務める磯村勇斗が本展の館長に就任しており、会場でしか聞けない限定の“不快ボイス”も用意。担当者いわく、磯村の本気の挑戦の結果「マネージャーさんから“不快すぎてNG”が出たため、比較的マイルドな方の音を採用しています」とのこと。最初は「本当に磯村の声…?」と驚く音声が流れるが、ぜひとも最後まで聞いてみてほしい。
そんな本展は、数ある音の中から、なぜ「不快」をテーマにしたのだろうか?
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