USJ×『ドラえもん』コラボがスタート! アトラクションやグッズに込められた“思い”が実はすごかった
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2月14日(金)~8月17日(日)までの期間、『映画ドラえもん』シリーズ45周年記念最新作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の公開記念アトラクション「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー ~のび太の絵世界物語~」をオープン。それに先駆け、2月13日(木)に報道陣向けのプレスプレビューが行われ、アトラクションやグッズが公開された。今回で4回目となる本パークと『ドラえもん』とのコラボレーション。担当者に話を聞くと、熱い思いが込められていることが明らかになった。
【写真】ドラちゃんかわいい! オリジナルグッズ一覧
■子ども思いなアトラクション
今回開催される「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー ~のび太の絵世界物語~」は、「シネマ 4-D シアター」で実施される4Dアトラクション。美術館「わくわくアートミュージアム」を舞台に、“みんなで一緒に”『ドラえもん』の世界に没入できるのが魅力だ。
これまでの『ドラえもん』コラボレーションは、「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」でのXRライドが展開されてきたが、本プロジェクトのプロジェクトリーダー廣畑直子氏によると、今年は「より小さなお子さまをはじめ、幅広い世代のお客さまに楽しんでいただきたい」という思いの下、「シネマ 4-D シアター」で実施になったそう。
アトラクション「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー ~のび太の絵世界物語~」
本アトラクションで楽しめるのは、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が、美術館「わくわくアートミュージアム」を訪れ、ひみつ道具“はいりこみライト”を使って、絵の中の世界へ入るというオリジナルストーリー。ある絵画に描かれた「アートリア公国」では、少女クレアや小さな悪魔チャイ、絵がとっても上手な少年マイロに出会うのだが、のび太のうっかりで、アートリアが大変なことになる。
最近の「シネマ 4-D シアター」では、『チェンソーマン』や『僕のヒーローアカデミア』『呪術廻戦』など、アクションが魅力の作品とのコラボアトラクションが展開されてきたが、今回の「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー ~のび太の絵世界物語~」は、4Dの仕掛けがやや優しめ。
(左から)「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー ~のび太の絵世界物語~」プロジェクトリーダー廣畑直子氏、エンターテイメント部クリエイティブチーム、ガーナー・マリッサ氏
エンターテイメント部クリエイティブチームのガーナー・マリッサ氏は「今回のアトラクションで特筆すべきは、小さなお子さまにも楽しんでいただけるアトラクションになっているという点です」と語っており、子ども向けの工夫が散りばめられているのだという。
例えば、何度も何度もテストを繰り返し、身長の低い子どもでもキャラクターや全体がよく見えるような映像に仕上がっている。また、子どもが楽しみながら世界に没入できるよう、座席の動きを緩やかにするなど、通常とは異なる方法も実現したという。
アトラクションには、ドラえもんとゲストが行動を共にするための“いっしょパウダー”などパークオリジナルのひみつ道具なども登場。『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』と連動しつつも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでしか味わえないメッセージやワクワクを受け取れるようになっている。
それから動きのみならずストーリーも深い。のび太は、絵を描くことでピンチを乗り切らなければならないのだが、「うまく描けない」壁にぶち当たる。実はマリッサ氏自身も、大変な10代を過ごした過去があるのだとか。しかし「絵を描き続けたい」という思いを抱いたことで、アートの道への1歩を踏み出したそうだ。大切なのは、上手でなくていいので楽しんで描いてみること。そんなアトラクションのメッセージは、パークの外を飛び出した社会貢献にも生かされている。
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