1人5.8万円! スタジオツアー東京「ホグワーツディナー」を体験したら夢みたいだった〈取材レポ〉
ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)は、6月18日(水)から20日(金)の3日間限定で、個人ゲスト向けに、現在開催中の特別企画「炎のゴブレット」をテーマにしたディナーを大広間で楽しめる「ホグワーツディナー」を開催。6月16日に開業2周年を迎えたスタジオツアー東京初の試みで、一人当たり5万8000円(税込)という高額ながら、先行販売分・一般販売分・追加販売分ともに完売するという人気企画である。今回クランクイン!トレンドは、そんな「ホグワーツディナー」に参加。“特別感”たっぷりなディナーの様子をレポートする。
【写真】大広間で食べられるなんて(涙) 「ホグワーツディナー」で提供された料理の数々
■特別感&気遣いがすごい豪華体験!
スタジオツアー東京は、大広間でディナーを楽しめる団体向けのサービス「スタジオツアー東京 ディナーパッケージ」を今年の2月から販売中。本プランは、映画『ハリー・ポッター』シリーズで最も多く登場し人気のあるセットの大広間内で特別なディナーを楽しめる企画だが、80人から申し込み可能なため、こちらに参加するのはハードル高めだ。
そんな中、今回個人向けディナーが開催された。スタジオツアーロンドンで毎回チケットが即完売するほどの大人気企画で、参加した人の満足度も高いのだとか。
今回の「ホグワーツディナー」では、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)の代表選手の選出や、クリスマス・ダンスパーティなど、数々の名シーンの舞台となった「炎のゴブレット」仕様の大広間にて、ディナーを堪能可能。食事のあとは貸切でツアーができるほか、ホグワーツ・ライフと呼ばれるホグワーツの寮や談話室、「炎のゴブレット」特別企画で新たに加わった展示のあるエリアでは作品にインスパイアされた色とりどりのスイーツとドリンクが立食形式で提供される。
オシャレなデザインの青のチケット
受付を済ますと、オシャレなデザインの青のチケットが渡された。青の紙に、銀の箔押しがされていて、とってもカッコいい。裏には参加した日の日付が書かれており、“この日だけ”感が満載だった。
ノンアルコールの青いドリンク「炎のゴブレット」
ツアーを入っていきなり出迎えるのは、ウェルカムドリンク。ノンアルコールの青いドリンク「炎のゴブレット」とアルコール入りの緑のドリンク「闇の帝王の復活」が用意されていた。「炎のゴブレット」はストローに綿あめが付いており、これをかき混ぜるとキラキラと輝く演出付き。
時間になり「シネマ」エリアを抜け、いざ大広間へ。ブルーの光で包まれた、幻想的な大広間を見たゲストたちは、思わず「わぁ」っと声を上げ、ゆっくりと歩き出す。
テーブルコーディネートがステキ!
劇中には、炎のゴブレットから三大魔法学校対抗試合の選手の名前が書かれた紙片が飛び出す場面があったが、ネームカードがその紙片のデザインになっており、席につくやいなや、ゲストのテンションがさらに上がっていく。
「DINNER@HOGWARTS」の刻印付き
さらにプレゼントも用意されており、イスには杖、テーブルにはスタジオツアー2周年の缶バッジが。杖はハリー・ポッターかセドリック・ディゴリーのものがランダムに置かれているそうで、筆者はセドリックだった。加えて、杖には「DINNER@HOGWARTS」という刻印が。おもてなしの心に驚かされる。
アミューズ
食事はどれも『炎のゴブレット』にインスパイアされたメニューが出てきた。アミューズは、ドラゴンが守る金の卵を手に入れる「第一課題」がテーマ。「箒のグリッシーニ」「トライウィザードカナッペ」「金の卵のタルト」が並んでいた。どれも手で食べるようになっているのと、軽い食感が相まって、ぺろりと平らげてしまった。
年齢線の中で写真撮影
大広間に流れるのは『炎のゴブレット』のサウンドトラック。食事の間には、テーブルごとに写真撮影タイムがスタート。なんといつもは絶対に入ることができない、青く光る年齢線の中に入って撮影ができる。テーブルにあるネームカードを持って、投げ入れるようなポーズで撮影する人も多くいてステキな空間だった。撮影はインタラクターさんがやってくださるので、一人参戦でも心強い。
「第二課題」がテーマの前菜
次に出てきたのが、湖に沈んだ大切な人を助け出す「第二課題」がテーマの前菜。黒い湖をイメージした帆立のテリーヌだ。バルサミコソースがかかっている。
苦手な食材やアレルギー対応もしてくれる
実は筆者、貝類が苦手…。申込時に事前に伝えておくと、帆立のテリーヌをビーツブルグルに変更してくださった。席につく際、スタッフの方に名前を聞かれ、メニュー変更のカードをもらった。間違いが発生しないように徹底されており、筆者は苦手な食材だったが、アレルギーがある方も安心して利用できるだろう。
スープ
個人的に一番気に入ったのが、スープ。「憂いの篩のヴィシソワーズ」という名で、その名の通り、『炎のゴブレット』で初登場した、ホグワーツの校長が記憶を再現するための道具「憂いの篩」がモチーフになっている。灰色のスープなのだが、口にいれるとひんやりとじゃがいもの風味が広がっていき、なんとも不思議な感覚! さらに中には緑色のタピオカが。ひんやり×もちもち食感が、なんとも楽しく、あっという間に飲んでしまった。
メインを待っている間に流れてきたのは「ホグワーツ・マーチ」。ファンにとっては非常につらい場面で流れる楽曲で、「トラウマが…」と少しざわついていたのがユニークだった。熱烈なポッタリアンが集まっているだけあり、会が終わるまでとても良い雰囲気に包まれていたのが個人向け「ホグワーツディナー」のステキなところかもしれない。
メイン「牛フィレ肉のロースト 迷路を添えて」
なんて思いながら登場したのが、巨大迷路に隠された優勝杯を見つける「第三課題」をモチーフにしたメイン。「牛フィレ肉のロースト 迷路を添えて」というここでしか聞けない名前が付いたメニューだった。旨味たっぷりの牛フィレ肉のおいしさもさることながら、驚いたのは迷路の「草」感。あのシーンを想起させるくらいの「草」感が強めで、世界観の徹底っぷりに驚いた。あとから聞いたところ、グリーンピースだったよう。
デス・イーターがサプライズで登場
お腹も満たされたところで、なんとサプライズ演出が! 大広間が闇の雰囲気に包まれ、やってきたのは三人の死喰い人(デス・イーター)。「危険なので座ったままで」とアナウンスがあった後、デス・イーターがテーブルを回って、記念撮影をしてくれるという“デス・イーターグリ”が行われた。あまりのカッコよさに、黄色い歓声が湧き上がることも。思い出をたくさん残してくださる、心遣いがうれしい。
食後には立食形式でスイーツも
そしてデス・イーターはいつの間にか去り、食事の時間が終了。ここまで約2時間。その後、2時間は、この大広間にいる人数だけでの貸し切りツアーが始まった。しかも、スイーツとドリンクが立食形式で提供されており、セットを見ながら、スイーツとコーヒー&紅茶を味わえる。スイーツは「ハーマイオニーのドレスクッキー」「ステンドグラスベリーヌ」「大鍋シュー」。
テーブルのある館内が新鮮すぎる
立食用のテーブルが設置された館内がまず新鮮で、レアな光景を目に焼き付けた。さらに、立食用のテーブルは数が限られており、参加者とシェアして使わなければいけないのだが、インタラクターさんが「こちらが空いているのでどうぞ」と誘導してくださり、平等に使えるようになっていた。ここでもうれしい気遣いを発見。
そこからはいつもの通りツアーへ。この日は気温が高かったが、空調がかなり快適な温度に設定されているようで、長袖のローブを着ていても大変過ごしやすかった。ツアー中盤には「バタービールバー」をもらうことができ、ひと休み。外にあるバックロットで休憩していると、ナイトバスやハグリッドのバイクのライトが付いているのが目に入った。そういえば、今まで朝一の回で来ることが多かったので、夜のスタジオツアー東京って個人的には貴重かも。
後ろに誰も写り込まないって最高
貸し切りのため、どこのエリアもガラガラで、夢のような光景が広がる。写真撮影したい人にはうってつけの機会だろう。全然並ばないので、ツアー時間は約2時間と限られているがスイスイっと進んでいくので大満足。「日本にスタジオツアーができて本当によかった」。特別な時間を過ごし、家に帰って、いただいた杖を見て改めて参加した事実をかみ締めた。2周年を迎えたスタジオツアー東京の今後の企画もとっても楽しみだ。