M!LK、デビュー10周年で初の紅白出場! 「イイじゃん」大バズりの裏には“地道な努力”があった

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2025年12月31日 10:00

■努力と実力が可視化され大バズりした2025年

 そして2025年には、2ndアルバム『M!X』を発売。本アルバムのリード曲こそが「イイじゃん」であった。本楽曲は、さわやかなJ-POPサウンドから始まり、サビで突然クラブサウンドに変化。「あれ 今日ビジュイイじゃん」から始まるサビは、TikTokなどで大きな話題に。二面性のある曲となっているが、歌詞はすべてポジティブな肯定ソングとなっており、M!LKが歌うからこそ、その歌詞に説得力が出る。

 「イイじゃん」のバズにより、M!LKの活動はさらに幅を広げた。これまでも個人が俳優・モデルとして活躍するなどしていたが、グループでのメディアへの露出が増加。さらに10月に配信リリースした「好きすぎて滅!」もSNSで大バズり。本楽曲は彼らの結成10周年イヤーを締めくくる純愛ラブソングで、どこか懐かしいメロディーが特徴だ。サビの「マジ ぎゅんぎゅんぎゅん 好きすぎて滅!」という歌詞を筆頭に「現世に生まれ変わった牛若丸 楊貴妃」など、ユニークな歌詞が散りばめられており、M!LKらしさたっぷりの“トンチキ”ソングだ。

 M!LKは、最初から順風満帆だったグループではなく、メンバーの入れ替わりや、新体制になったばかりの時のコロナ禍など、悔しい思いもたくさんしてきたグループだ。しかし、ずっと変わらないものがある。それは、「ファンへの愛」「メンバーへの愛」「夢は叶うと信じること」。

 M!LK5人は、決してただの仲良しこよしのグループではない。彼らは毎週「M!LK会議」をしており、プロモーションなどを話し合っている。仲が良い中でもお互いへのリスペクトを忘れずにビジネスの話もする。日々どうすればファンが喜んでくれるかということを考えている。メンバー間の愛と、ファンへの愛は、彼らが発信するものやライブから日々伝わってくる。例えば佐野は、歌番組のパフォーマンス中に口パクで「み!るきーず」とファンの愛称を呟いており、『紅白歌合戦』の記者会見でもその名前を口にし、感謝した。

 佐野だけでなく、M!LKは全員、メンバーやファンへの愛をまっすぐに口にする。優しい顔をしながら、時には涙を流しながら。全員が努力家で、泥臭いのだ。今年のバズは、彼らの努力と実力が可視化され、たくさんの人に届き、花開いた瞬間だった。『紅白歌合戦』では、満を持して「イイじゃん」をパフォーマンス。M!LKの熱く前向きなパワーで日本に元気を届ける。

 バズを起こした後も彼らが愛され、M!LKらしさ全開の「好きすぎて滅!」も話題になっているのは、彼らがこれまで積み上げてきた努力の結果だ。彼らがずっと口にしている夢は、ドームツアー。これからも夢に向かってまっすぐに、ひたむきに、愛をたくさん抱えて走っていく彼らから目が離せない。(文:山田果奈映)

 『第76回NHK紅白歌合戦』は、NHK総合ほかにて12月31日19時20分放送。

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山田果奈映(ライター)

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