『ハーレイ・クイン』衣装に隠されたヒミツを解剖! 実はそれぞれに深い意味が
映画『スーサイド・スクワッド』のヒットによって、ハロウィン仮装の定番となったハーレイ・クイン。そんな彼女を主人公にした『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が3月20日より公開されました。今回は、前作よりもパワーアップしたコスチュームの魅力を探ります!(文=辰巳JUNK)
【写真】可愛いだけじゃない!ハーレイの衣装まとめ
■「侵入禁止テープ」がジャケットに
「ここまでファッションの時代精神を反映したスーパーヒーロー映画は初めて」とキャシー・ヤン監督が太鼓判を押す『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のコスチュームは、モダンなストリート・ファッションというだけでなく、ひとつひとつに深い意味が込められています。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より (C)2020 Warner Bros.Ent.All Rights Reserved TM&(C)DC Comics
たとえば、副題「BIRDS」が意識された鳥の羽根のようなフリンジ・ジャケットは、警察が捜査現場に張る「侵入禁止テープ」からつくられたDIYアイテム。社会のルールなんて気にしないハーレイのパンク精神をあらわした衣装です。ペットのハイエナの首輪をふくめたアクセサリー類にしても、釘や鎖など、アナーキーなパンク・ロック・テイストが鍵に。
■Tシャツからわかるアイデンティティ
『スーサイド・スクワッド』より 写真提供:AFLO
カジュアルなTシャツ・スタイルもはずせません。前作『スーサイド・スクワッド』では、恋人ジョーカーの愛称「プリンちゃん(“PUDDIN”)」を示す首輪のようなチョーカー、そして「パパの小さな怪物(“Daddy’s Lil Monster”)」とプリントされたTシャツを着用していたハーレイ。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より (C)2020 Warner Bros.Ent.All Rights Reserved TM&(C)DC Comics
いわば「強力な男性の恋人」ポジションにアイデンティティを見いだしていた彼女ですが、今回、なんとそのジョーカーと破局! 元恋人への未練を断ち切り、個人として生きることを示すコーディネートこそ、自分の名前が書かれた「ハーレイ・ファッキン・クイン」Tシャツなのです!
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