『ハーレイ・クイン』衣装に隠されたヒミツを解剖! 実はそれぞれに深い意味が
■一番苦労したのが“戦闘着”
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より 写真提供:AFLO
ライアン・ゴズリング主演作『ドライヴ』やレディー・ガガ主演『アリー/スター誕生』も手掛けた本作のコスチューム・デザイナー、エリン・ベナッチが一番苦労したというのが、ハーレイの戦闘着。
コミック版のトレードマークである赤と黒のカラーリングも候補に挙がったようですが、いくつものサンプルを精査した結果、夜の世界で光り輝くゴールド・レザーなボディースーツに決定したそう。エリンが重視した「動きやすく戦いやすいアクティブ・ウェア」要素が強い一着で、作品テーマであるハーレイの「覚醒」を強調するグリッター仕様になっています。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より 写真提供:AFLO
惜しくも戦闘着には採用されなかった原作ハーレイの赤黒カラーは、序盤のローラーダービー衣装として登場するのでお見逃しなく。
■『紳士は金髪がお好き』のオマージュ発見!
ポップカルチャーからの引用も並んでいます。ミーガン・ジー・スタリオン&ノーマニによる主題歌「Diamonds」のミュージック・ビデオにも登場するように、1953年のミュージカル映画『紳士は金髪がお好き』のマリリン・モンローをオマージュしたシークエンスも豪華絢爛。
ここでは、マリリンが着たピンクのドレスが、アクティブなハーレイらしい赤いパンツ・スタイルに大胆アレンジされています。ちなみに、主題歌「Diamonds」自体、マリリンが歌った「Diamonds Are A Girl's Best Friend」のリブートとなっています。
■ブラピからインスパイアも!?
ハントレス 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より (C)2020 Warner Bros.Ent.All Rights Reserved TM&(C)DC Comics
そのほかにも、ハーレイの仲間となるブラックキャナリーの70年代風ステージ衣装は、シンガーソングライターFKAツイッグスによるジュエリー重ねづかいが参考にされたよう。暗殺者ハントレスの全身ブラックな戦闘着は、日本の「サムライ」バイブが意識されたとか。
ブラックキャナリー&ハーレイ・クイン 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』より (C)2020 Warner Bros.Ent.All Rights Reserved TM&(C)DC Comics
プロデューサーも勤めたハーレイ役マーゴット・ロビーは、1999年の映画『ファイト・クラブ』でブラッド・ピットが着用したピンク・バスローブのような「カラフルで奇抜だが現実世界と地つづきのファッション」を志したようです。
ダークな女性たちが共闘する『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の衣装テーマは、ずばり「楽しさ、解放、自由、パーティー要素で形成されたガール・ギャング」。前述したとおり、現行のストリート・ファッションや「動きやすさ」が重視されたコスチューム群なので、移動の多いハロウィンなどのコスプレにも最適です。映画ラストでお目見えされるハーレイのブルー・ジャケットには「気づいたら笑える絵柄」が入っているそうなので、ぜひともチェックしてみて!