大家志津香、「今は卒業する理由がない」 AKB48加入13年目の“今まで”と“これから”を語る
■AKB48が好き! 今は卒業する理由がない
――グループ加入13年目ということで、メンバーの中でも長い歴ですが、今のAKB48についてどう思いますか?
やっぱりアイドルは、ずっと全盛期っていうことがなかなかないと思うので、AKB48は1回全盛期みたいなものから落ち着いたとは思うんです。だからこそ、「これからどうしていけばまた東京ドームに立てるか?」とか、メンバー同士で話すことが増えて、今はすごく団結していると思います。
ちょっと前はAKB48の活動ももちろんありますけど、個々の活動が忙しくてみんなが揃うってことが少なかったんです。でも、今はチームが一丸となって、またもう一度!って、みんなで同じ方向を向いているという感じがしますね。
――長い期間の活動の中で、卒業を考えた時期もあるのでしょうか。
ずっと長く一緒にやってきたメンバーが一斉に卒業して、新しく入ってきたメンバーのほうが多くなった時に、疎外感を感じて、“卒業”が頭をよぎったこともありました。将来を考えて、というよりは「これ以上グループにいるべきじゃないんじゃないかな」っていう面での卒業を考えたことはありますね。でも、後輩とも仲良くなって一緒にいても違和感がなくなったし、まだもうちょっといさせてもらってもいいかなって(笑)。
――今は卒業について考えることはありますか?
難しいですよね。私は人生設計をあまり考えていなくて、風の向くまま気の向くまま、自分が楽しいと思うことをやっています。いつまでに卒業、とかも昔から考えてなくて。
以前は、選抜メンバーに入れたら卒業してもいいかなっていう考えもあったんですけど、卒業したらやっぱりファンの方と会う機会が減っちゃうので…それが嫌で(卒業する気持ちに)ならなかったですね。ファンが0人になったら、卒業しようかな(笑)。AKB48が好きだし、楽しいし、本当に今は卒業する理由がないです。
――グループ活動において、大家さんと同じく長い期間在籍しているメンバーの存在も大きいですか?
めちゃくちゃ大きいです。もし(柏木)由紀さんが卒業したらぐっとくると思います。また(卒業を)考える時期がくるかもしれないです。私が入ったときにはもう由紀さんはいたので、ずっと同じ景色を見ていた人がいなくなるというのは大きいです。支えてもらっています。
――今までの活動を振り返って、ご自身のターニングポイントはどんなときでしたか?
「選抜総選挙」がずっとあって、そこが“存在する意味”を感じられる場所でもありました。でも、ずっと圏外で「いる意味あるのかな」って思うこともあったんですが、2016年の「NHK紅白歌合戦」の選抜メンバーが決まる視聴者投票の結果が12位だったんです。そのときは本当にうれしかったです。
数字がすべてではないですが、そこで目に見えたことで「やってきてよかったな」と思いました。実を結んだ感じがしましたね。
――大家さんはファンの方との距離感も近いですよね。改めてファンはどのような存在ですか?
自分のファンの方は本当に家族みたいな感じで、なんでもさらけ出せます。研究生の頃は、自分を作ってるというか、よく見せよう、とかあったんですけど、やっていくにつれて、ファンの方をもっと信用してもいいんじゃないかと思って、ありのままの自分を出すようになりました。もちろんそれで離れていった人もいますけど、今応援してくれてる人は、私のことを本当に知っている上で応援してくれている人なので、本当に家族みたいです。私生活を全部見せてもいいと思ってるくらい、素を見せている相手です。
――とても信頼があるんですね。
あります! ファンの方はすごく近い存在だと思ってます。プライベートで会ってるわけじゃないのに、友達みたいな感覚です。親に会う回数より、ファンの方と会ってる回数の方が多いですからね(笑)。
どんな質問にもきちんと目を見て、笑顔で前向きな答えをしてくれた大家。何よりも人生を楽しんでいること、ファンの方やAKB48を大切に思っている気持ちが伝わってきた。これからどんな顔を見せてくれるのか、彼女の輝く未来が楽しみで仕方ない。