滝沢カレンが語る“文章のコツ” 「溢れる想いは床や天井に散りばめないように」

特集・レポート
2020年4月21日 11:00

■料理初心者の頃は「たんなる動き」だった

ーー滝沢さんが料理を始めたのはいつ頃ですか?何かきっかけがあったのでしょうか?

私の料理との出会いは紛れも知らない17歳のことでした。料理と言ったら食材たちに頭上がらないので、たんなる動き、でした。お腹が空いたけど、外食するお金もなければ一人じゃ外食もしたくない、という単なる思いから、コンビニで乾麺とミートソースのあっため次第で食べられるパックを買いました。それが、私が鍋に湯を張り台所に立った日です。

今は「変身した食材たちに会いたくて」 カニクリームコロッケのイラスト イラスト=よしもとなな
その日から料理ができる自分はもしかしたら、今よりかっこいいんじゃないだろうか? とふと考えました。最初はできる自分ができる自分がとばかり頭を膨らましていましたが、今はそんな時代も過ぎてただ楽しくて、ただ変身した食材たちに会いたくて、というどっから目線なんだ、という自分がいます。

ーー新生活のスタートで、自炊を始める方も多い時期です。料理初心者はどのようなことから始めたらいいと思いますか?また、滝沢さんが初めて作った料理はなんですか?

始め方にはルールも規則もなく自由な広場です。そこはご自分の台所ですから。始める理由も台所に立つ人間の数だけあると思います。私は硬い規則なんか逆にほっぽり出して、「どうも今日から料理始めます。仲良く行きましょう」と台所に呟いたらきっと自然と慎重に進むはずです。

“何かをつくりたい” そのためには、進まなきゃ作れないものはこの世にたくさんあります。だから人間勝手に手が動くものです。ただ調理器具って意外と恐ろしい形をしたものもあるので、ぜひ体だけは気を付けてくださいね! 無理やり・焦り・ごった返し は台所では控えましょう。

「ハンバーグを作れたら色々な道幅ができます」 写真=三輪友紀
初めてでしたら、初対面同士、たっぷり時間があるときがおすすめです。人間同士も初めましてだったら時間をかけなきゃ知れないことがありますものね。私が"料理"と言えるものを初めてしたのは、確かハンバーグかカレーだったような気がします。ハンバーグを作れたら色々な道幅ができます。おすすめします。

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山田果奈映(ライター)

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