無職状態から『TENET』出演! ロバート・パティンソンの“奇妙なキャリア”を辿る

特集・レポート
2020年9月28日 11:00
無職状態から『TENET』出演! ロバート・パティンソンの“奇妙なキャリア”を辿る
ロバート・パティンソン 『TENET テネット』より  (C)2020 Warner Bros Entertainment Inc.All Rights Reserved

 「時間の逆行」を描く超大作映画『TENET テネット』にて、ミステリアスな主人公の相棒、ニールを演じるロバート・パティンソン。今、バットマン役にも決まった彼が再注目されています。アイドル的存在になってからアート映画を渡り歩き、このたび超大作ムービーにカムバックした、ハリウッドでも珍しい奇妙なキャリアをおさらい。(文=辰巳JUNK)


■『ハリー・ポッター』で世界から注目

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』ではセドリック・ディゴリー役を務めた 写真提供:AFLO
 1986年イギリスのロンドンに生まれたロバート、通称ロブは、音楽好きの少年だったものの、10代ごろよりクラシック映画に傾倒。両親のサポートもあって、地元のアマチュア劇団に入って演技活動をスタートしました。世界から最初の注目を浴びたのは2005年、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でのセドリック・ディゴリー役。

『トワイライト~初恋~』のLAプレミアでのロバート・パティンソン (C)AFLO
 そこからダークファンタジー恋愛映画『トワイライト』シリーズにて主人公と恋に落ちる吸血鬼エドワード・カレン役に就任しました。ベストセラー原作小説を執筆したステファニー・メイヤーは、この役に(のちにスーパーマンを演じる)ヘンリー・カヴィルを熱望していたようですが、ロブの起用を知らされた際には「危険さと美しさを持ち合わせる稀有な演者」だと絶賛!

■苦労多きティーン時代

クリステン・スチュワート&ロバート・パティンソン 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』のベルリンプレミアにて (C)AFLO
 2008年より上映が始まった映画版『トワイライト』シリーズは、社会現象級の大ヒットに。主演のクリステン・スチュワートと交際したこともあって、ロバートはパパラッチやファンから毎日追いかけられるティーンアイドルとなりました。その規模といったら、『ハリー・ポッター』シリーズにてハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンすら「ファンから泣き叫ばれるロブの立場でなくて自分は幸運だった」と語ったほど…。

 しかしながら、当のロブは元々『トワイライト』のことを小規模なインディーズ映画だと勘違いして出演を決めたそう(1作目『トワイライト〜初恋〜』の監督キャサリン・ハードウィックと主演のクリステンは元々インディー系映画畑で活躍していたため)。予期せぬかたちで獲得したアイドル的立場では多くの苦労も経験したそうで、『トワイライト』シリーズに対するシニカルでネガティブな言動も続いていきました。

■お手本はレオナルド・ディカプリオ!

ヘンリー・コスティン役を務めた『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』 写真提供:AFLO
 2012年『トワイライト』シリーズが幕を閉じたのち、2016年『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』における助演の演技も評価されたロバートは、小規模なインディーズやアートハウス系の映画に専念するようになります。『トワイライト』1本だけで終わりたくない…そう心に決めた彼がお手本にした存在は、1997年『タイタニック』にて莫大な人気を得たあと名監督の作品に出演しつづけたレオナルド・ディカプリオ。女優リース・ウィザースプーンの仲介もあって、プライベートでも助言を受ける師弟関係だそう。

次ページ:無職状態から『TENET』、そしてバットマンへ

1ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

欲しい

辰巳JUNK(ライター)

ロバート・パティンソン

映画

ライフスタイル

特集・レポート

あわせて読みたい

[ADVERTISEMENT]

おすすめフォト

【行きたい】今読まれている記事

【欲しい】今読まれている記事

【イチオシ】今読まれている記事