『恋あた』第8話の終わり方に「しんどい」の声 石橋静河の“涙の演技”にも反響
■スイーツ開発を外される樹木
三田村課長(佐藤貴史)の愛あるお叱り (C)TBS
今回、樹木は、仕事でピンチを迎えることになった。代表取締役の職を退いた浅羽の意思を守ろうとする意地から、旧体制に戻った会社の意向に従うことができず、クビ寸前まで評価が落ちてしまったのだ。
樹木を励ます新谷 (C)TBS
スイーツ開発からも外され、会社の外で落ち込む樹木の元に新谷が駆けつける。隣に座って、「よっ」と声を出しながら、自分のつけていた手袋を、小さな樹木の手にはめた。そして、自分には会社のことはどうすることもできないと前置きしながら、「今日はもう俺と一緒に帰ろう」と、頭を抱える“今”から抜け出す提案をするのだった。
冷えた体を温め、樹木の笑顔を取り戻した“完璧な彼氏”の新谷だが、冷静に考えると問題解決はできていない。さらに、悲しいことに、新谷との会話の中で、明言はしなかったものの、樹木が今開発中のクリスマスケーキは、浅羽を思って作られていると取れるような素振りがあった。のちに明かされるが、樹木がスノードームを浅羽に返却した理由は、持っていると浅羽をずっと思い出すから。新谷と付き合った今でも、樹木の中には、浅羽への想いが、未だに残っている。
■ピンチを救うのはやはり浅羽
困った時に頼りになるのが上杉店長(飯塚悟志) (C)TBS
もうここまでくると説明不要だが、今回、悩める樹木を救ったのは、やはり浅羽だった。樹木の想いを気遣った「ココエブリィ」上目黒店の上杉店長(飯塚悟志)が、わざとらしい演技で、浅羽を避けていた樹木に、浅羽と二人で話す機会を設けてくれることになる。
樹木を救うのは、やっぱり浅羽 (C)TBS
はじめこそ気まずそうな樹木だったが、「恐縮です」の使い方を間違えたことで、浅羽に「バカ」呼ばわりされ、ニヤニヤが止まらなくなり、本調子を取り戻す。そして浅羽は、樹木が以前語った「社長の作りたいコンビニを、わたしも一緒にやりたい」という夢を彼女に再確認させ、“俺と一緒に”コンビニを作るなら、しっかり働いて商品を開発しろと喝を入れる。
樹木の存在価値を示す浅羽 (C)TBS
アイドル時代に卒業という名のクビを経験した樹木にとって、組織に“しがみつくこと”への望みはきっと薄かったのだろう。そう思うと、新谷の優しさより、“お前がいないと夢が叶えられない”と存在価値を示されることの方が、樹木の心を動かしたのは納得がいく。「君が必要だ」。腐りかけていた樹木の人生を変えるのは、第1話から変わらず、いつも浅羽だった。しかし、このやり取りを、浅羽の恋人・北川里保(石橋静河)が見てしまう。
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