独断と偏見で選ぶ“2021年注目の春アニメ”! 『ヒロアカ』『東リベ』など7作を紹介
■『オッドタクシー』
『オッドタクシー』は、漫画『セトウツミ』(秋田書店)でヒットし、テレビドラマ『ブラック校則』(日本テレビ系)の脚本を担当した此元和津也によるオリジナルアニメーション。擬人化した動物たちの人間模様や謎を追い求める姿が描かれます。
『オッドタクシー』 (C)P.I.C.S./小戸川交通パートナーズ
此元の作品といえば“おしゃべり”が特徴。『セトウツミ』では男子高校生2人の何気ない会話をメインに展開され、『ブラック校則』も同じく高校生2人の会話劇を中心に物語が進んでいきます。
そして、本作もどうやら“会話”がキーポイントの様子。偏屈で無口な41歳のタクシー運転手・小戸川が乗客として乗せた、売り出し中のアイドル、売れない芸人コンビ、バズりたくてしょうがない大学生たちとの会話が、失踪した1人の少女へと繋がっていく姿が描かれます。
『オッドタクシー』 (C)P.I.C.S./小戸川交通パートナーズ
また、花江夏樹が主人公であり41歳のタクシー運転手の声を担当するのも注目ポイント。『鬼滅の刃』竈門炭治郎などをはじめとし、若々しいキャラクターのイメージが強い花江が、不器用なおじさんタクシー運転手というこれまでの演技とは真反対のキャラクターをどのように演じるのかを楽しみにしたいところです!
【『オッドタクシー』概要】
放送日時:毎週月曜26時00分 ※4月5日、4月12日、4月19日は26時05分から放送
放送局:テレビ東京、AT-X
■『MARS RED』
史上初となる“音楽朗読劇からのテレビアニメ化”で話題を集める『MARS RED』。本作は、大正十二年の東京を舞台に、日本政府が配備した“対ヴァンパイア機関”を描いた物語です。
『MARS RED』 (C)藤沢文翁/SIGNAL.MD/MARS RED製作委員会
対ヴァンパイア機関こと“第十六特務隊(通称:零機関)”は、零機関を仕切る陸軍大佐のもと、国内最強クラスの吸血鬼、陸軍エリートから能力最下位になった吸血鬼、江戸時代から存在する吸血鬼、マッドサイエンティストの吸血鬼らで構成されています。対ヴァンパイア機関でありながらヴァンパイアが所属するところがミソであり、物語の展開が盛り上がる要素ではないでしょうか。
また、本作は声優陣も魅力的。主演の畠中祐に加えて、諏訪部順一、山寺宏一、石田彰、鈴村健一、沢城みゆきら人気、実力兼ね備える声優が参加。ちなみに、山寺が演じるのは、能力最下位ランク外の吸血鬼・山上徳一。ラスボスキャラを演じることの多い山寺が、能力最下位のキャラを演じる珍しさに加えて、諏訪部演じる陸軍大佐の部下ポジションであることにロマンを感じてしまいます。
【『MARS RED』概要】
放送日時:毎週月曜25時59分
放送局:読売テレビ、TOKYO MX、中京テレビほか
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