『鬼滅の刃』初の原画展スタート! 不気味な“無限城”まで出現する内部を徹底レポート
■強き柱と、有限である命
「参ノ章 柱(はしら)~絶対なるその呼吸~」 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より(C)吾峠呼世晴/集英社 クランクイン!
ダークサイドの熱量に圧倒された気分をがらりと変えてくれたのは、煉獄杏寿郎! ここからは雰囲気が一転し、鬼殺隊を支える9人の剣士“柱”の原画が集結した「参ノ章 柱(はしら)~絶対なるその呼吸~ 」が始まります。
「参ノ章 柱(はしら)~絶対なるその呼吸~」 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より (C)吾峠呼世晴/集英社 クランクイン!
注目したいのは、エリア上部。柱たちの呼吸や技をイメージした立体造形展示が並んでおり、柱の強さを感じさせる演出が施されています。
「肆ノ章 繋(つなぐ)~全てを懸けて~」 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より (C)吾峠呼世晴/集英社 クランクイン!
しかし、戦いが起きれば、失われる命もあり。「肆ノ章 繋(つなぐ)~全てを懸けて~」では、鬼との戦いの中で、命を落とした隊士たちの戦闘シーンが展示されています。彼岸花が咲き誇り、中央には「『命』の大灯籠 立体造形」がそびえる展示室に入ると、“人間というはかない生き物の美しさ”を感じずにはいられません。
■「夜明けはまだか」 最終決戦に大興奮
「伍ノ章 刻(とき)~千年の夜明け~」 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より (C)吾峠呼世晴/集英社 クランクイン!
さてここからは、怒涛(どとう)の展開が待ち受ける「伍ノ章 刻(とき)~千年の夜明け~」です。無惨と鬼殺隊との最終決戦の様子を、大ボリュームの原画で伝えます。最後の最後である23巻の原画まで、見ることができるので、未見の方は予習していくと、さらに心が熱くなるでしょう。とにかく大ボリュームなため、「夜明けはまだか」と焦る鬼殺隊の気持ちを共有するかのように鑑賞できるのが本エリアのポイント。夜明け前の暗さが徐々に薄れていく壁面にも注目です。
「終章 継(つぐ)~幾星霜を越えて~」 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より (C)吾峠呼世晴/集英社
そして最後は、物語の結末を、満開の藤の花の下で見届ける「終章 継(つぐ)~幾星霜を越えて~」。最終エリアでは本展初公開となる吾峠のイラストも楽しむことができます。推しのキャラクターを巨大なパネルで見て熱くなったり、鬼の恐ろしさに震えたり、そして惜しくも命を落としたキャラクターたちに思いをはせたり…展示を見る中で押し寄せるさまざまな感情は、まるで『鬼滅の刃』のコミックのページを初めてめくったときのような興奮に似ています。社会現象にまでなり、ここまで人気を博した本作ですが、原画や巨大パネル、立体造形を見ると、まだまだ掘り下げられる魅力があるというのを実感させられます。
コラボカフェメニュー 「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」より (C)吾峠呼世晴/集英社 クランクイン!
展示が終わった後は、展覧会公式ショップで、公式パンフレットなどのグッズを購入することが可能。また、会場に隣接するカフェ「THE SUN & THE MOON」では、今にもキャラクターが動き出しそうなほど再現度の高いコラボカフェメニューが楽しめます。展示からカフェまで、どんな楽しみ方をしても『鬼滅の刃』愛がさらに深まることは間違いないでしょう。
なお、本展は全日日時指定制。チケットはローソンチケットで販売されていますが、すでに完売となっている日程もあるため、早めのチェックをおすすめします。
※竈門禰豆子の禰は「ネに爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の煉は「火へんに東」が正式表記
※鬼舞辻無惨の辻は「一点しんにょう」が正式表記
【「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」概要】
日程:10月26日(火)~12月12日(日) ※会期中無休
時間:10時00分~20時00分 ※最終入場は19時30分
場所:森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ森タワー52F