『マトリックス』最新作を見る前に! 予習しておきたい“10のポイント”を振り返る
SF映画に金字塔を打ち立てた『マトリックス』の最新作『マトリックス レザレクションズ』が、12月17日(金)に、世界に先駆けて日本で公開された。『マトリックス』シリーズは、第1作目が1999年に公開、その後2003年に封切りされた『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』の3部作から成る。それから約20年、最新作『レザレクションズ』でも主人公たちの物語は続いている。最新作を見る前に、改めて『マトリックス』の世界を振り返る。(文=嘉島唯)
【写真】覚えてる? 『マトリックス』予習ポイント
(1)マトリックス=仮想世界
マトリックス=仮想世界 『マトリックス』より 写真提供:AFLO
本シリーズは“仮想世界”と“現実”という2つの世界を行き来し、コンピューターと人間の戦いが繰り広げられる。主人公が現実だと思っていた1999年は“仮想世界”であり、“現実世界”の西暦は第1作目で2199年ごろ。コンピューターによって作られた仮想世界のことを「マトリックス」と呼ぶ。
(2)多くの人間は“栽培”されている
劇中で語られた話によると、21世紀初めにAIが誕生し、すべてのコンピューターが単一の意識を持つようになった。その後、人類とコンピューターで戦争が起こる。人類は当時、コンピューターの電力となっていた太陽光を遮断するなど抵抗を試みるも、敗北してしまう。それ以降、人類はコンピューターを動かすバッテリーとして“栽培”されるようになったという。
人間はバッテリーとして栽培されている 『マトリックス』より 写真提供:AFLO
人間は、生まれた瞬間からポッドの中でコンピューターに夢を見させられながら(マトリックスの世界で人生を送っていると思わせられながら)バッテリーとして一生を終えていた。
(3)人間が暮らす最後の都市ザイオン
人間が暮らす最後の都市ザイオン 『マトリックス リローデッド』より 写真提供:AFLO
ほとんどの人間はバッテリーとして人生を終えるが、ごく一部の人間が“ザイオン”という都市でコンピューターからの監視を逃れて暮らしている。
(4)主人公はプログラマー/救世主ネオ
ネオ(キアヌ・リーヴス)&モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン) 『マトリックス』より 写真提供:AFLO
主人公はトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)。現実世界では、彼もプラグにつながれたバッテリーとして生まれ落ちる。一方マトリックス上でトーマスは、大手IT企業のプログラマーとして暮らしながら、ハッカー“ネオ”として犯罪行為を繰り返す日々を送っていた。彼はマトリックスの世界に違和感を覚え「起きているのか、まだ夢を見ているのか、わからなくなる感覚」になり、この違和感の正体を知る“モーフィアス”という人物を探すようになる。
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