韓ドラオタクが選ぶ「2021年ベスト韓国ドラマ5選」 名作が続々誕生した1年に

特集・レポート
2021年12月30日 10:00
韓ドラオタクが選ぶ「2021年ベスト韓国ドラマ5選」 名作が続々誕生した1年に
イ・ドンシク(シン・ハギュン) 『怪物(原題)』より  写真提供:AFLO

 新鮮で斬新な要素と驚くべき完成度を誇り、さらなる名作が続々誕生した2021年。『イカゲーム』など世界的ヒットを記録したNetflixオリジナル作品をはじめ、本国でメガヒットを記録した『ペントハウス』シリーズ、また『愛の不時着』に続き新たな韓国ドラマファンを獲得した『ヴィンチェンツォ』など、2021年のドラマラインナップは特に華やかだった。本記事ではそんな中でも、韓ドラオタクの筆者が選びに選び抜いた2021年のベストドラマ5作品を厳選してご紹介したい。(文=Nana)


■『怪物(原題)』

『怪物(原題)』より 写真提供:AFLO
 2021年の最高傑作は? と聞かれたら、間違いなく真っ先に本作を挙げる。第57回百想芸術大賞でテレビ部門のドラマ作品賞をはじめ、脚本賞、男性最優秀演技賞と三冠を達成し、ドラママニアたちからも「アナザーレベルの名作」と高評価を受けたレベチな名作『怪物』だ。

 本作はある田舎町を舞台に、連続殺人事件の謎を追う心理スリラー劇である。ミステリードラマの楽しみと緊張感をラストまで失わなかった緻密な脚本と、予想を覆す逆転劇は、サスペンスの名作『秘密の森』に匹敵する完成度を誇っていると言っても過言ではない。

ハン・ジュウォン(ヨ・ジング) 『怪物(原題)』より 写真提供:AFLO
 シン・ハギュン、ヨ・ジングをはじめとする演技派たちの“怪物演技”合戦には、感嘆のため息がもれてしまう。画面越しに伝わる緊張感が尋常ではなく、1話見るたびにどっと疲れてしまうほどだ。

『怪物(原題)』より 写真提供:AFLO
 そして本作の最大の魅力は、単なる“犯人探し”に留まらず、人間の根底にある欲望と心理、恐ろしさに迫りながら、人間の様々な二面性を引き出したこと。本作が伝えるメッセージは、スリラーというジャンルを超え、最後には大きな感動を与えてくれるはずだ。地味で陰気な雰囲気は好き嫌いが分かれるだろうが、“義理と人情”があふれる、実に韓国ドラマらしい一作だった。

次ページ:欲望渦巻く愛憎サスペンス 大衆を虜(とりこ)にした超メガヒットドラマ!

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Nana(ライター)

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