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新藤兼人

新藤兼人 出演映画作品

  • 一枚のハガキ

    制作年:2011年8月6日(土)公開

    98歳にして現役の巨匠・新藤兼人が、映画人生最期の作品と語る最新作。ストーリーの発端は新藤自身の体験が基になっており、戦争に選択の余地なくかり出された庶民に対する思いを込めている。戦争末期、クジを引いてそれぞれの戦地に赴任した中年兵たち。終戦後、その100人のうち6人が生き残って故郷に帰った時、彼らは思わぬ事実に直面する。

  • 一枚のハガキ

    制作年:2011年8月6日(土)公開

    98歳にして現役の巨匠・新藤兼人が、映画人生最期の作品と語る最新作。ストーリーの発端は新藤自身の体験が基になっており、戦争に選択の余地なくかり出された庶民に対する思いを込めている。戦争末期、クジを引いてそれぞれの戦地に赴任した中年兵たち。終戦後、その100人のうち6人が生き残って故郷に帰った時、彼らは思わぬ事実に直面する。

  • 一枚のハガキ

    制作年:2011年8月6日(土)公開

    98歳にして現役の巨匠・新藤兼人が、映画人生最期の作品と語る最新作。ストーリーの発端は新藤自身の体験が基になっており、戦争に選択の余地なくかり出された庶民に対する思いを込めている。戦争末期、クジを引いてそれぞれの戦地に赴任した中年兵たち。終戦後、その100人のうち6人が生き残って故郷に帰った時、彼らは思わぬ事実に直面する。

  • 陸〈おか〉に上った軍艦

    制作年:2007年7月28日(土)公開

    『裸の島』『生きたい』『午後の遺言状』などの名作で知られ、いまなお世界の矛盾と戦い続ける“映画界の巨人“新藤兼人。本作は95歳にして現役、日本映画界最高齢の映画監督である彼が、証言者として自己の戦争体験を語ったドキュメンタリー・ドラマ。交錯する新藤の貴重なコメント、リアリズムに徹した再現ドラマが軍隊の不条理を浮き彫りにする。

  • 陸〈おか〉に上った軍艦

    制作年:2007年7月28日(土)公開

    『裸の島』『生きたい』『午後の遺言状』などの名作で知られ、いまなお世界の矛盾と戦い続ける“映画界の巨人“新藤兼人。本作は95歳にして現役、日本映画界最高齢の映画監督である彼が、証言者として自己の戦争体験を語ったドキュメンタリー・ドラマ。交錯する新藤の貴重なコメント、リアリズムに徹した再現ドラマが軍隊の不条理を浮き彫りにする。

  • 陸〈おか〉に上った軍艦

    制作年:2007年7月28日(土)公開

    『裸の島』『生きたい』『午後の遺言状』などの名作で知られ、いまなお世界の矛盾と戦い続ける“映画界の巨人“新藤兼人。本作は95歳にして現役、日本映画界最高齢の映画監督である彼が、証言者として自己の戦争体験を語ったドキュメンタリー・ドラマ。交錯する新藤の貴重なコメント、リアリズムに徹した再現ドラマが軍隊の不条理を浮き彫りにする。

  • ふくろう

    制作年:2004年2月7日(土)公開

    新藤兼人の最新作は、主演の大竹しのぶが'03年モスクワ映画祭主演女優賞を受賞した話題作。国の失政で餓死寸前にまで追い込まれた母娘が、生き抜くために男たちをたぶらかし、次々と毒殺していく顛末をブラックユーモア満載で描く。単純なプロットの連続で繋いだ密室劇の中に、人間の本質を鋭く見つめる新藤監督の演出が光る。

  • ふくろう

    制作年:2004年2月7日(土)公開

    新藤兼人の最新作は、主演の大竹しのぶが'03年モスクワ映画祭主演女優賞を受賞した話題作。国の失政で餓死寸前にまで追い込まれた母娘が、生き抜くために男たちをたぶらかし、次々と毒殺していく顛末をブラックユーモア満載で描く。単純なプロットの連続で繋いだ密室劇の中に、人間の本質を鋭く見つめる新藤監督の演出が光る。

  • ふくろう

    制作年:2004年2月7日(土)公開

    新藤兼人の最新作は、主演の大竹しのぶが'03年モスクワ映画祭主演女優賞を受賞した話題作。国の失政で餓死寸前にまで追い込まれた母娘が、生き抜くために男たちをたぶらかし、次々と毒殺していく顛末をブラックユーモア満載で描く。単純なプロットの連続で繋いだ密室劇の中に、人間の本質を鋭く見つめる新藤監督の演出が光る。

  • ふくろう

    制作年:2004年2月7日(土)公開

    新藤兼人の最新作は、主演の大竹しのぶが'03年モスクワ映画祭主演女優賞を受賞した話題作。国の失政で餓死寸前にまで追い込まれた母娘が、生き抜くために男たちをたぶらかし、次々と毒殺していく顛末をブラックユーモア満載で描く。単純なプロットの連続で繋いだ密室劇の中に、人間の本質を鋭く見つめる新藤監督の演出が光る。

  • 三文役者

    制作年:2000年12月2日(土)公開

    日本映画界の名バイプレーヤーとして活躍した、今は亡き殿山泰司の役者人生を描く人間ドラマ。天衣無縫で多くの人に愛された彼の生き様を、竹中直人がペーソス豊かに演じる。

  • 三文役者

    制作年:2000年12月2日(土)公開

    日本映画界の名バイプレーヤーとして活躍した、今は亡き殿山泰司の役者人生を描く人間ドラマ。天衣無縫で多くの人に愛された彼の生き様を、竹中直人がペーソス豊かに演じる。

  • 三文役者

    制作年:2000年12月2日(土)公開

    日本映画界の名バイプレーヤーとして活躍した、今は亡き殿山泰司の役者人生を描く人間ドラマ。天衣無縫で多くの人に愛された彼の生き様を、竹中直人がペーソス豊かに演じる。

  • おもちゃ〈1999年〉

    制作年:1999年1月15日(金)公開

    「忠臣蔵外伝・四谷怪談」以来、4年ぶりとなる深作欣二の新作。昭和30年代の京都・花街を舞台に、舞妓になることを夢見る少女の成長ドラマがエネルギッシュなタッチで綴られる。

  • おもちゃ〈1999年〉

    制作年:1999年1月15日(金)公開

    「忠臣蔵外伝・四谷怪談」以来、4年ぶりとなる深作欣二の新作。昭和30年代の京都・花街を舞台に、舞妓になることを夢見る少女の成長ドラマがエネルギッシュなタッチで綴られる。

  • ユキエ

    制作年:1998年2月14日(土)公開

    「午後の遺言状」に続いて新藤兼人が脚本を手がけ、“老い”を正面からたらえた人間ドラマ。アルツハイマー病に冒されたアメリカ在住の日本人女性の人生を、腰の座った語り口で描く。

  • 氷壁

    制作年:

    増村保造の映画には時々主題の展開の仕方、キャラクター、設定などに強い類似をもつものがあり、この映画も「妻は告白する」の姉妹編といえる。登山中に死んだ友人の愛した人妻に心惹かれた男に待ち受ける悲劇を、社会批判を交え鮮烈に描く。

  • 制作年:

    嘘にまつわるエピソードを綴ったオムニバス。4人のボーイフレンドとかけ持ちで付き合う短大生が真実の愛に目覚める「プレイガール」(増村)、愛人と縁を切るため芝居を仕組んだ社長を描く「社用2号」(吉村)、ある男が殺された事件の法廷で、彼をめぐる女たちの証言がくるくると変わって真相が薮の中となる「女体」(衣笠)の3話で構成されている。

  • 昭和枯れすすき

    制作年:

    兄は刑事、妹は不良少女。屈折した兄妹愛を描いた好編。実に典型的、類型的な設定だが、事象を追っていく淡々とした演出によっておのおのの思いを静かに表現している。真面目に洋裁学校へ通っているはずの妹が、街を遊び回っていた。実は学校を勝手に中退していたのだ。事実を知った兄は妹を責めるが、妹は耳を貸さない。そんな時、殺人事件が起こる。被害者は妹のボーイフレンド、しかも現場には妹のネックレスが落ちていた……。サスペンス仕立てにはなっているが、ここで焦点となるのはむしろ兄妹の愛憎と確執。低予算の小品ながら、キリリと心にしみてくる。新宿の繁華街を活写する、川又昂のアクチュアルなカメラも秀逸。

  • 斬る〈1962年〉

    制作年:

    三隅研次監督、市川雷蔵主演による“剣3部作”の一編。雷蔵が演じるのは、複雑な出生の秘密を持つ小諸藩士・高倉信吾。彼は藩士の許しを得て江戸に出、千葉道場の栄次郎に剣の腕を認められる。栄次郎の勧めで信吾は大目付・松平大炊頭に仕えることに。そして3年の月日が流れ、信吾は大炊頭とともに水戸藩の取り締まりに赴くが、策略によって主君を殺され、彼も切腹して果てる。とにかく殺陣がすさまじく、すばやいカット割りとダンスをするような立ち回りは圧巻のひと言。また、雷蔵が敵を真上から一刀両断するシーンでは、人が文字通り、まっぷたつになる。雷蔵の虚無的なキャラクターは、翌年からの“眠狂四郎”シリーズに受け継がれた。

  • 卍〈まんじ〉〈1964年〉

    制作年:

    弁護士を夫に持つ人妻が、偶然知り合った独身の若い女の魅力の虜となり、同性愛の関係に陥る。そこに若い女の恋人である青年が絡んできて、夫を交えて奇妙な人間関係と倒錯したセックスの世界が、人妻の告白という形で描き出されている。女同士の同性愛という、その頃の日本映画ではタブー視された題材であるが、増村監督は、“恥も外聞もなく欲望を表現する狂人”たちが繰り広げる饗宴を肯定的に力強く描き、増村流美学をみなぎらせている。なお、この小説の映画化は市川崑監督が長年温めていた企画であるが、市川監督が「東京オリンピック」にかかったために、増村監督が演出を務めたという経緯がある。

  • 配達されない三通の手紙

    制作年:

    山口県・萩の町の上流階級を舞台に、5人の女性の愛に対する闘い、その華やいだムードのなかで起こる恐怖の惨劇を描いたミステリー作品。エラリー・クイーンの本格推理小説を、舞台を萩に移して脚色した。歌舞伎俳優・片岡孝夫(当時)が主演。犯人当てのミステリーが展開する。

  • 妻二人

    制作年:

    作家を志していた柴田健三は、愛人の順子と別れ、雑誌社の娘・道子と結婚した。ある夜、何年かぶりに順子と会った彼は、彼女が昔の自分と同じように作家志望の男・小林を養っていることを知る。一方、順子と健三の関係を知った小林は、それをネタに道子を脅迫するのだが……。P・クェンティンの『酔いどれ波止場』を新藤兼人がシナリオ化、ミステリー趣向で迫る増村監督の異色作。

  • 北斎漫画

    制作年:

    絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の二人の交遊を長い年月にわたって追い、北斎の娘・お栄、馬琴の女房・お百、魔性の美女・お直の存在を絡めて描いた作品。15歳から70歳までを演じた田中裕子と、35歳から90歳までを演じる緒形拳が、ともに熱演。

  • 北斎漫画

    制作年:

    絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の二人の交遊を長い年月にわたって追い、北斎の娘・お栄、馬琴の女房・お百、魔性の美女・お直の存在を絡めて描いた作品。15歳から70歳までを演じた田中裕子と、35歳から90歳までを演じる緒形拳が、ともに熱演。

  • 遠き落日

    制作年:

    1987年に公開され、大ヒットを記録した「ハチ公物語」のメイン・スタッフが再結集して製作された大作。自分の不注意から息子に大ヤケドを負わせてしまった母シカとそのハンデをバネに世界的な医学者となった野口英世の美しい母子の愛情を描いている。

  • 女の坂

    制作年:

    沢野久雄の小説『五条坂』『愛する権利』の2編を新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した女性映画。京銘菓の老舗“鍵村”を継いだ現代娘・明恵が、のれんを守ることに若い情熱を燃やし、次第に京おんなとして成長していく姿を描く。美しい京都の街並に映える、岡田茉莉子のはつらつとした存在感が魅力。

  • 心〈1973年〉

    制作年:

    時代を現代に移し、二人の若い男と一人の娘をめぐる愛の葛藤に焦点を絞り込んだ、新藤兼人監督・脚本による夏目漱石の同名小説の映画化。同じ大学に学ぶKとS。Kは自分が見つけた未亡人と娘の二人暮らしの下宿に、Sも同居させることにするが……。

  • 暁の追跡

    制作年:

    1947~51年まで新東宝に在籍した市川崑は、数々の通俗メロドラマを作っている。この作品はそれらとは違った野心作で、カメラを交番の中に据え、ドキュメンタリー・タッチで警官の活躍を描いたもの。のちの様式美に至る様々な手法を模索していた時代の佳作。

  • 悪党〈1965年〉

    制作年:

    谷崎潤一郎の戯曲『顔世』を新藤兼人が脚色し、監督した戦乱の世の物語。14世紀、南北朝の動乱の時代、田舎武士の妻で絶世の美女顔世に恋こがれる足利将軍の執事・高師直の愛と苦悩の日々をエネルギッシュに描く。京都市郊外の亀岡に寝殿造りのセットを組み、その近くにプレハブ住宅を建てて、スタッフ一同合宿して撮影に臨んだ。

  • 悪党〈1965年〉

    制作年:

    谷崎潤一郎の戯曲『顔世』を新藤兼人が脚色し、監督した戦乱の世の物語。14世紀、南北朝の動乱の時代、田舎武士の妻で絶世の美女顔世に恋こがれる足利将軍の執事・高師直の愛と苦悩の日々をエネルギッシュに描く。京都市郊外の亀岡に寝殿造りのセットを組み、その近くにプレハブ住宅を建てて、スタッフ一同合宿して撮影に臨んだ。

  • 鬼婆

    制作年:

    戦国時代に生きる娘と義母の物語。とはいうものの落武者を殺してはその武具・甲ちゅうを売りさばいて生きる女二人の話である。ところが娘の夫の友人が帰郷し娘と激しく燃える。それに嫉妬した母は般若の面をつけ二人を恐怖に陥れる。が、その般若の面はとれなくなる、という一種の和製ホラー。

  • 鬼婆

    制作年:

    戦国時代に生きる娘と義母の物語。とはいうものの落武者を殺してはその武具・甲ちゅうを売りさばいて生きる女二人の話である。ところが娘の夫の友人が帰郷し娘と激しく燃える。それに嫉妬した母は般若の面をつけ二人を恐怖に陥れる。が、その般若の面はとれなくなる、という一種の和製ホラー。

  • 舞姫〈1951年〉

    制作年:

    川端康成の同名小説を映画化した成瀬巳喜男監督作品。バレエ教室を営む中年女性が愛情の冷めた夫と別れて新たな人生を歩もうとするが、結局もとの生活に戻るまでを香気豊かに描く。これがデビューの岡田茉莉子が美しく、早くも大女優の風格を備えている。

  • 心〈1973年〉

    制作年:

    時代を現代に移し、二人の若い男と一人の娘をめぐる愛の葛藤に焦点を絞り込んだ、新藤兼人監督・脚本による夏目漱石の同名小説の映画化。同じ大学に学ぶKとS。Kは自分が見つけた未亡人と娘の二人暮らしの下宿に、Sも同居させることにするが……。

  • 酔いどれ博士

    制作年:

    傷害事件を起こしたために外科医の免許を剥奪された医師が、スラム街のドヤに住みついて無免許のまま医院を開業。底辺に生きる人々の外傷から心の傷までも治していく。勝新太郎が柄に合ったアナーキーな男を好演。無免許が警官にばれかけた主人公が、社会の不正に怒りをぶつけるシーンは圧巻だ。

  • 自由学校〈大映版〉

    制作年:

    話題となった獅子文六の新聞連載小説を映画化。松竹と大映が競作、同じ週に封切られている。吉村公三郎の大映版では、主人公に素人の雑誌編集者を起用、社会や家庭から逃げ出し、浮浪者の群落に飛び込んだサラリーマンの姿を通し、当時の世相を痛烈に風刺。松竹版より、喜劇性を前面に押し出した。

  • 献身

    制作年:

    電車の中で知り合った女・朝子の美しさに惹かれた検事の柏木。だが彼女は麻薬取り扱いの容疑で拘置されている男の妾だった。他人の目から見れば無償とも思える愛情をその男にひたむきに傾ける彼女を知って、柏木はますます激しい愛の炎を燃やす。丹羽文雄の新聞連載小説が原作の文芸メロドラマ。

  • 千羽鶴〈1953年〉

    制作年:

    川端康成文学を吉村公三郎監督が映画化。若い茶の湯の師匠をめぐる女弟子たちの心理的葛藤を描く。叙情的なタッチで女の不思議な世界を現出させている。木暮・乙羽・杉村ら豪華な女優陣が見もの。1969年に増村保造監督で再映画化された。

  • 午後の遺言状

    制作年:

  • 午後の遺言状

    制作年:

  • 午後の遺言状

    制作年:

  • 誘惑〈1948年〉

    制作年:

    「象を喰った連中」「安城家の舞踏会」に続く吉村公三郎の戦後第3作目。青年代議士は、妻帯者ながら亡き恩師の一人娘の学業と生活を援助するうちに、愛を抱くようになる。ある夜二人は温泉宿に泊まるが、娘は許されざる恋から逃がれるように宿をあとにする。代議士の妻は死の床で二人の愛を許す――というメロドラマ。

  • 限りある日を愛に生きて

    制作年:

    医師からあと10年の命と宣告された少女が、愛する男とともに限りある日々を精一杯生きようとする泣ける青春ドラマ。高校を卒業して2年後に心臓病を患った紀子は、受験生の草薙と知り合う。やがて紀子の手術は奇跡的に成功し、大学に合格した草薙と4年後に結婚しようと約束したのだが……。

  • 刺青

    制作年:

    女の情念と、その妖しい美しさを生涯通して描き続けた大映出身の鬼才・増村保造の美学のまさに頂点ともいうべき作品。谷崎潤一郎の有名な処女短編小説『刺青』を原作として新藤兼人がシナリオ化した。主演の若尾文子は、増村保造とは何本もコンビを組み、増村描く女性像になくてはならない存在となった。物語は手代と駆け落ちした質屋の娘が、悪人のたくらみにかかり芸者として売られる。刺青師に白い肌一面に巨大な女郎グモを彫られた娘は、男と女の欲望のうごめく世界に本能のうごめくまま生きていく……。冒頭、山本学が演じる刺青師が、薬で眠らせた若尾文子の肌に、丹念に女郎グモを彫り込んでいくシーンの妖気ただよう美しさは見事。そしてラスト、若尾文子の肌に彫られたクモが、娘の体に絡み付き、まるで呼吸でもするかのように血の中でうごめくシーンのあざやかな地獄絵は日本映画史上忘れられない名場面であろう。また、随所に増村保造独特の色彩感覚があふれ、オレンジ・赤・青などの原色を使った画面は“大映調”の真骨頂といえる。

  • 大いなる旅路

    制作年:

    大正末期から満洲事変、日支事変、そして大東亜戦争へと移る激動の時代。ある事故を機に、列車の安全に生涯をかけようと誓った一人の国鉄機関士・岩見と、その家族の波乱に満ちた半生を30年にわたって描き出した人間ドラマ。新藤兼人のオリジナル・シナリオを、社会派・関川秀雄がヒューマン・タッチで映像化した。

  • 夜の素顔

    制作年:

    新藤兼人脚本・吉村公三郎監督の名コンビによる女性ドラマ。舞踊界の第一人者になろうという野望のために、自らの持てるものをことごとく提供して名声と栄光をかち得ようとする一人の女を描く。京マチ子と若尾文子らが演技バトルを展開。

  • 地上〈1957年〉

    制作年:

    遊廓裏のある置家の2階で、母とともに貧しい暮らしを送る中学5年生の一郎と、置屋に売られることを嫌がり一郎の家に飛び込んできた娘・冬子との悲恋を描く。大正初期の作家・島田清次郎の原作をもとにした文芸編。

  • 松川事件

    制作年:

    労働争議の激しい時代に起きた歴史的事件を、社会派監督・山本薩夫が映画化。昭和24年、東北本線・松川駅付近で発生した列車脱線事故を起こしたとされ、労組から20名が逮捕される。が、13年に渡る法廷での闘いにより検察の陰謀だったことがわかる。

  • 肉体の盛装

    制作年:

    新藤兼人の原作『偽われる盛装』を本人自ら脚色した女性ドラマ。元芸者のきくと、その娘でドライな芸者の君蝶は、まるで正反対の性格で、君蝶は金のことしか頭になかった。妹の妙子は市役所に勤めながら恋人との愛をはぐくむが、先方の親に結婚を反対されてしまう。3人の女、三様の生き方を描く。

  • 女性の勝利

    制作年:

    溝口健二の戦後第1作。戦争が終り、政治犯として投獄されていた山岡も釈放される。彼を温かく迎えたのは女性弁護士、細川ひろ子であった。山岡は病院へ運ばれるが、ひろ子は民主化を求める気運のなか、法廷で封建思想の持ち主、河野検事と対決する。女性の自立という問題を強く打ち出した裁判劇。

  • 青べか物語

    制作年:

    山本周五郎の名作を、川島雄三が散文詩的に描いた叙情味あふれる作品。映画の舞台となった浦安は、今では東京ディズニーランドができてにぎやかだが、当時はさびれた漁村だった。その田舎の人間の生活感や、美しい水辺の風景を捉えた映像が秀逸。

  • 軍旗はためく下に

    軍旗はためく下に

    制作年:

    結城昌治の直木賞受賞作を、のちに“仁義なき戦い”シリーズを撮る深作欣二が自費を投入して描いた作品。ストーリーは後年、原一男監督のドキュメンタリー「ゆきゆきて、神軍」の中でも取り上げられた、第二次世界大戦末期のニューギニア戦線での飢餓を主題に進行。新藤兼人の書いたシナリオは原作に従って、戦後、戦地で銃殺された夫の死について、その未亡人が生き残った人々を訪れて真相を聞き出そうとする構成となっている。だが会う人ごとに言うことが食い違い、そのなかで人肉を食べた事実、軍隊のヒエラルキーのなかでの上官の卑劣さが浮かび上がっていく。謎解きにも似た展開の底に、戦争の凄惨さが強烈に焼きついてくる。

  • 事件

    事件

    制作年:

    犯罪事件の中に、骨太の人間ドラマをカット・バックを多用して構築するという、野村芳太郎監督の手腕がさえる1本。単純な刺殺事件と思われた犯行の裏に、ひと組の姉妹の葛藤が激しく渦を巻いていた。回想を的確に取り入れて事件の真相を観客とともに解明していく。各映画賞で助演賞を総ナメした大竹しのぶの体当たりの演技も秀逸だ。19歳の工員がスナックのママを刺殺する事件が起きた。動機は? 殺意はあったのか? 公判が進むうちに、工員の青年をめぐって、ママとその妹が激しい争いをしていたことが明るみに出る……。

  • 傷だらけの山河

    制作年:

    人の犠牲を意に介さない非情な事業欲で成り上がっていった大事業家が、それゆえにやがて妻にも子どもにも妾にも見捨てられ、孤独になっていく様を描いた痛烈な社会派ドラマ。“信念に生きるのみ”と捨てゼリフをはく、山村聰の表情が印象的。

  • 原爆の子

    制作年:

    処女作「愛妻物語」(1951)を撮ったあと、独立プロ“近代映画協会”を設立した新藤兼人監督の自主製作第1作。原爆を直接に取り上げた劇映画としては初めてのもので、労組の協力を得て完成させた。主演の乙羽信子はこれを機に女優開眼。原爆投下の中、一人生き残った女教師が数年後広島に戻り、かつての教え子たちの消息を尋ねていく物語。

  • 原爆の子

    制作年:

    処女作「愛妻物語」(1951)を撮ったあと、独立プロ“近代映画協会”を設立した新藤兼人監督の自主製作第1作。原爆を直接に取り上げた劇映画としては初めてのもので、労組の協力を得て完成させた。主演の乙羽信子はこれを機に女優開眼。原爆投下の中、一人生き残った女教師が数年後広島に戻り、かつての教え子たちの消息を尋ねていく物語。

  • けんかえれじい

    制作年:

    鈴木清順の作品には華麗なアクション・ドラマと破天荒な青春ドラマの系列があるが、これは後者の頂点をなす傑作。痛快なアクション、おおらかなユーモア、青春期特有のリリシズムと、そのすべてがうまく融け合い、見事な青春絵巻を展開している。昭和初期、岡山中学の南部麒六は“喧嘩キロク”とあだ名されるほどの喧嘩好き。配属将校にたてついて放校になり、会津へと転校する。そこでキロクは自らの腕っぷしで硬派の頭株にのし上がっていく。一方で下宿屋の娘・道子に想いを寄せるが、道子は修道院に入ると言いキロクに別れを告げる。キロクは敵対する会津中学に大決戦を挑み、勝利するが、“もっと大きな喧嘩をしたい”と東京へ向かう……。当時22歳の高橋英樹が硬派中学生を好演。ヒロイン役の浅野順子はこの作品ののち、すぐ大橋巨泉と結婚し引退したが、彼女の可憐さはこの作品の中で、永遠不滅の輝きを保ち続けている。

  • お嬢さん乾杯!

    制作年:

    木下惠介が「破戒」に次いで撮り上げた作品。木下としては初の本格喜劇である。敗戦による社会体制の変化に伴い華族制度は廃され、いわゆる“斜陽族”が登場し、その一方では新興成金が生まれたりした。そうした世相にアイデアを得て作られたのが本作品である。自動車修理業で成功した圭三に元華族の令嬢・泰子との縁談がもち上がる。圭三は“提灯に釣鐘だ”として最初は断わるが、仕方なくお見合いするハメになる。ところが圭三は泰子に会ったとたん一目惚れ。圭三には雲の上の美女に思われた泰子の方も結婚を承諾。こうして成金と没落華族のチグハグなやり取りが始まる。この明るく快テンポの都会喜劇は、封切り当時大ヒットした。

  • 海の野郎ども

    制作年:

    アラブ人や中国人など多くの外国人下級船員が乗る老朽船モンロビア号。荷役会社の小頭・千鳥松は、船長の非行を罵って結束を固める彼らに殴りかかるが、食糧を水夫たちに支給することさえ拒む船長に千鳥松自身も怒りを覚えて……。デビュー1年で日活のドル箱スターとなった石原裕次郎の海洋アクション映画。

  • 海の野郎ども

    制作年:

    アラブ人や中国人など多くの外国人下級船員が乗る老朽船モンロビア号。荷役会社の小頭・千鳥松は、船長の非行を罵って結束を固める彼らに殴りかかるが、食糧を水夫たちに支給することさえ拒む船長に千鳥松自身も怒りを覚えて……。デビュー1年で日活のドル箱スターとなった石原裕次郎の海洋アクション映画。

  • 裸の島

    制作年:

    瀬戸内海に浮かぶ周囲約500メートルの小島に千太とトヨ夫婦、彼らの二人の子供が生活している。島には段々畑があって夫婦は夜明けから日没まで黙々と畑仕事に励む。島には水がなく、大きな島から桶に水を汲んでは小舟で運び、畑に水をかけねばならない。日射しが強く土は水を一瞬にしてすい込んでしまう。自然と闘いながら生きていく人間の姿を描く新藤兼人の詩編。スタッフ、俳優全10数名の小さな撮影隊が瀬戸内の小島にこもり、主人公たちのように黙々と撮影を続けていった。セリフをいっさい排し、映像だけで語るというサイレント映画的な実験意欲に満ちた作品。黒田清己の撮影、林光の音楽も素晴らしい。

  • 歌舞伎十八番 鳴神 美女と怪竜

    制作年:

    歌舞伎十八番の中の一つ“鳴神”をもとに新藤兼人が脚色し、吉村公三郎が監督した異色作。この作品は、前進座の創立25周年を記念して企画されたもので、河原崎長十郎以下前進座一同が総出演し、手慣れた演技を見せる。また、乙羽信子が雲の絶間姫に扮して妖艶さをふりまく。

  • 裸の太陽

    制作年:

    機関車のカマ焚きの青年・木村にはゆき子という恋人がいた。二人は結婚資金をためているさなかで、いつか海に行こうと約束している。とうとう海に行くことになった日、貯金をおろした木村は“金を貸してくれ”という同僚・前田に出会う……。1960年に実生活で結婚する中原ひとみと江原真二郎が兄妹の役を演じている。

  • 夜の鼓

    制作年:

    近松門左衛門の姦通もの3作の内の一つ『堀川波の鼓』を翻案した、今井正監督初の時代劇。長年の江戸勤務を終えて帰宅した武士が知る妻の不義密通を推理劇的構成で描く。現在と過去を自在に交錯させる手法には橋本忍の本領が発揮されている。

  • 我が恋は燃えぬ

    制作年:

    明治の自由民権運動の女性闘士で、女性解放運動のさきがけともなった影山英子の『妾の半生涯』をもとにして構成されたメロドラマ。岡山の旧家に育った英子は、恋人の自由党員・早瀬を慕って上京するが、早瀬は実は藩閥政府のスパイだった。傷心の英子は弾圧にもくじけずに闘うが……。

  • 雲がちぎれる時

    制作年:

    バスの運転手・三崎は、暗い過去を持つ女・市枝と再会する。三崎は過去を忘れて一緒になろうと市枝にせまるが、三崎の幸福な結婚を願って市枝は去っていく。田宮虎彦の『赤い椿の花』を、ラブロマンスの名手でもある五所平之助が映画化。

  • 華岡青洲の妻

    制作年:

    世界最初の全身麻酔に成功した華岡青洲。だがその麻酔薬発明の裏には、青洲の妻と母との深い確執があった。青洲の愛を確かめるために、互いに争って実験台になろうとまでする女たちの凄まじいまでの自我を、増村は鬼気迫る演出で描き出す。

  • 肉体の盛装

    制作年:

    新藤兼人の原作『偽われる盛装』を本人自ら脚色した女性ドラマ。元芸者のきくと、その娘でドライな芸者の君蝶は、まるで正反対の性格で、君蝶は金のことしか頭になかった。妹の妙子は市役所に勤めながら恋人との愛をはぐくむが、先方の親に結婚を反対されてしまう。3人の女、三様の生き方を描く。

  • 愛妻物語

    制作年:

    駆け出しのシナリオライター・沼崎敬太は、日本映画を代表する坂口監督の下で厳しい修業に励んでいる。だが、やっと成功への一歩を踏み出した時、彼を陰で支えてきた妻が病でこの世を去る……。溝口健二に師事した新藤兼人監督が、自らの下積み時代を描いたオリジナル脚本を映画化した、第1回監督作品。

  • 鬼の棲む館

    制作年:

    谷崎潤一郎の戯曲『無明と愛染』を新藤兼人脚色、三隅研次監督、勝新太郎主演で映画化した文芸大作。南北朝時代、戦火をまぬがれた山寺を舞台として、4人の男女のそれぞれの愛欲模様が描かれる。主人公の妻に扮した高峰秀子が、さすがにうまい。

  • 背徳のメス

    制作年:

    黒岩重吾の直木賞受賞作を野村芳太郎監督が演出したサスペンス・ドラマ。宗教団体の資金で運営されている大阪の病院を舞台に、金と欲望にまみれた人間たちが、互いに殺意を抱きながら生きていく姿を赤裸々に描いていく。田村高廣が「白い巨塔」と正反対の役柄で、女に溺れ汚れきった医師を演じている。

  • 地震列島

    制作年:

    東海大地震の予言が飛び交う世相をバックに、アメリカ映画「大地震」の状況設定を日本に置きかえて作られた一作。ラスト50分の、大都市・東京を混乱に陥れる地震パニックの描写が見どころ。とりわけラッシュアワーの地下鉄が恐怖に変わるスペクタクルが迫真ものだ。

  • 鯨神

    制作年:

    今や官能小説の雄ともいうべき宇能鴻一郎の若き日の芥川賞受賞作『裁かれる越前守』の映画化。メルヴィルの『白鯨』を思わせる骨太な作品で、日本では育ちにくいジャンルを、大映時代劇の中堅・田中徳三が正攻法で演出し、一応の成果を得たのは注目に価する。

  • 安城家の舞踏會

    制作年:

    安城家は、代々の名門華族。だが第二次大戦終結とともに、他の華族同様、没落の憂き目にさらされていた。家は抵当に入れられ、かつてこの家のお抱え運転手であった現運送会社社長からは令嬢・昭子に堂々と求愛される始末。これまでの価値観ではまったく通用しない時代がやってきたのである。そんな安城家の最後の舞踏会を通じて、180度違う新たな時代の到来を描いた、吉村公三郎の代表作。新藤兼人の脚本を得て、吉村は決定的な名声を確立する。全体にどこか日本離れした設定は、新藤が底辺にチェーホフの『桜の園』を利用したため。しかし、それがいささかも非現実的ドラマに陥らなかった点に、彼の真価があるといえよう。

  • わが生涯のかがやける日

    制作年:

    暗黒街の用心棒でかつて青年将校の反乱グループのリーダーであった男を、その男に父を殺されたことを知らぬ娘が愛してしまう。戦争によって深い悲しみを背負った人々の姿を、混乱した社会を背景に描いた作品。当時の米軍検閲によって大幅に修正された。

  • 熱情の翼

    制作年:

    新興キネマからのちに東映に移籍し、“魚河岸の石松”などのヒット・シリーズで知られる小石栄一が大陸出征の帰国後に発表した航空機製造をめぐる軍事スパイ映画。美術を新藤兼人が担当している。なお、当時の新藤は溝口健二の下で「愛怨峡」「元録忠臣蔵」などの美術助手を務めていた。

  • ある映画監督の生涯・溝口健二の記録

    制作年:

    副題が示す通り、“ある映画監督”とは新藤兼人が師と仰いだ溝口健二のこと。新藤は自らのデビュー作で溝口らしき人物を登場させたり、溝口好みの芸者ものの脚本を書いたり、映画を作ったりして溝口にこだわり続けてきた。そのこだわりはこの作品で頂点に達し、生前の溝口を知る人々にインタビューすることによって溝口という人間そのものに近づこうとする試みとして結実した。その結果、監督としての溝口の姿はもちろん、生い立ちと人間形成、女性関係といった私生活の部分にまで踏み込みながら人間・溝口に光を当てることに成功。とりわけ田中絹代が溝口への思いを告白する場面の崇高さは感動的でさえある。

  • ある映画監督の生涯・溝口健二の記録

    制作年:

    副題が示す通り、“ある映画監督”とは新藤兼人が師と仰いだ溝口健二のこと。新藤は自らのデビュー作で溝口らしき人物を登場させたり、溝口好みの芸者ものの脚本を書いたり、映画を作ったりして溝口にこだわり続けてきた。そのこだわりはこの作品で頂点に達し、生前の溝口を知る人々にインタビューすることによって溝口という人間そのものに近づこうとする試みとして結実した。その結果、監督としての溝口の姿はもちろん、生い立ちと人間形成、女性関係といった私生活の部分にまで踏み込みながら人間・溝口に光を当てることに成功。とりわけ田中絹代が溝口への思いを告白する場面の崇高さは感動的でさえある。

  • 殺したのは誰だ

    制作年:

    自動車セールスマンの栄吉は老いたせいか仕事の成績が悪い。そんな時、車を故意にぶつけて保険金を詐取しようという仲間の誘いを受けたが、弱気の栄吉は断った。栄吉の代わりに決行した男は車の事故で死ぬ。新藤兼人のオリジナル・シナリオを中平康が演出。

  • 清作の妻

    制作年:

    1924年日活版(村田実監督)に次ぐ再映画化。元囲われ者の若尾文子が、村の模範青年と結婚する。村人たちの白い目。夫は日露戦争で負傷して帰るが、二度と戦場へ行かせぬよう、妻は夫の目を五寸釘で突くのであった。増村流の女性のパッションが凄まじく鬼気迫る。

  • 愛妻物語

    制作年:

    駆け出しのシナリオライター・沼崎敬太は、日本映画を代表する坂口監督の下で厳しい修業に励んでいる。だが、やっと成功への一歩を踏み出した時、彼を陰で支えてきた妻が病でこの世を去る……。溝口健二に師事した新藤兼人監督が、自らの下積み時代を描いたオリジナル脚本を映画化した、第1回監督作品。

  • しとやかな獣

    制作年:

    鬼才・川島の映画のなかでも、実に痛快な代表作の1本だ。舞台は2部屋しかない公団住宅。ここに、金のためには世間の道徳観念など屁とも思わない一家が住んでいる。海軍中佐であった父親の指導のもと、息子は芸能プロに勤め、サギまがいの悪徳手口で荒らし回り、娘は流行作家の妾となり、絞り取ることに余念がない。母親はそんな親子を温かく見守っている。そこに息子が横領金を貢いでいた女事務員が登場し……。悪に徹し切った登場人物たちのセリフが実に小気味良く、それにガッチリ応えた役者たちの味も格別。歌舞伎を思わせる音楽の流し方といい、斬新なブラック・ユーモア家庭劇。

  • しとやかな獣

    制作年:

    鬼才・川島の映画のなかでも、実に痛快な代表作の1本だ。舞台は2部屋しかない公団住宅。ここに、金のためには世間の道徳観念など屁とも思わない一家が住んでいる。海軍中佐であった父親の指導のもと、息子は芸能プロに勤め、サギまがいの悪徳手口で荒らし回り、娘は流行作家の妾となり、絞り取ることに余念がない。母親はそんな親子を温かく見守っている。そこに息子が横領金を貢いでいた女事務員が登場し……。悪に徹し切った登場人物たちのセリフが実に小気味良く、それにガッチリ応えた役者たちの味も格別。歌舞伎を思わせる音楽の流し方といい、斬新なブラック・ユーモア家庭劇。

  • 偽れる盛装

    制作年:

    溝口健二に師事した新藤兼人が溝口の「祇園の姉妹」に対する、いわばオマージュとして書き上げた本作品。監督は吉村公三郎。祇園の静乃家のおきくにはやはり芸者の娘・君蝶がいた。君蝶は男を次から次へと、それこそ蝶のように移っていく新しいタイプの芸者。君蝶には市役所に勤める妹・妙子がいて、同僚の孝次に恋していた。しかし孝次は商売がたき・菊亭の千代の養子だったため、二人の結婚は周囲に反対され……。借金のいざこざで、おなじみさんの且那に踏切で背中を刺される君蝶のエピソードが、祇園を飛び出て新しい世界に生きようとする妹たちと対比的に描かれる。色街の生活・風俗をきびきびと映し出す吉村演出も秀逸。

  • 悲しみは女だけに

    制作年:

    尾道で飲食店を開いている政夫のもとに、姉の秀代がアメリカから帰ってきた。実は彼女は30年前に結納金目当てで、とある家に身売りをされていた。やがて、秀代の財産を狙った一族のいさかいが始まり……。劇団民芸が上演した新藤兼人の戯曲『女の声』を、新藤自身が舞台的手法も取り入れて脚色・監督している。

  • 悲しみは女だけに

    制作年:

    尾道で飲食店を開いている政夫のもとに、姉の秀代がアメリカから帰ってきた。実は彼女は30年前に結納金目当てで、とある家に身売りをされていた。やがて、秀代の財産を狙った一族のいさかいが始まり……。劇団民芸が上演した新藤兼人の戯曲『女の声』を、新藤自身が舞台的手法も取り入れて脚色・監督している。

  • 第五福竜丸

    制作年:

    1954年3月1日午前3時42分、第五福竜丸の乗組員たちは暗闇の中で火柱が天空に立ち昇るのを目撃。数分後大爆音が響き渡り、やがて雪のような死の灰が降り注ぐ。アメリカのビキニ環礁での水爆実験時に立入禁止区域外にいて何も知らされず被爆した人々の逸話。そのパニックへ向かう運命を描いた社会派の人間ドラマ。

  • 第五福竜丸

    制作年:

    1954年3月1日午前3時42分、第五福竜丸の乗組員たちは暗闇の中で火柱が天空に立ち昇るのを目撃。数分後大爆音が響き渡り、やがて雪のような死の灰が降り注ぐ。アメリカのビキニ環礁での水爆実験時に立入禁止区域外にいて何も知らされず被爆した人々の逸話。そのパニックへ向かう運命を描いた社会派の人間ドラマ。

  • 縮図

    制作年:

    幼くして芸者置屋に身売りされた、銀子という女の半生記を描いた力作。芸者の世界という新藤兼人の得意とする題材であるだけに、粘質性の演出を前面に据えて、どこまでも銀子を追いつめていくという厳しさを見せている。その銀子を演じた乙羽信子は初の本格的汚れ役に挑む。

  • 縮図

    制作年:

    幼くして芸者置屋に身売りされた、銀子という女の半生記を描いた力作。芸者の世界という新藤兼人の得意とする題材であるだけに、粘質性の演出を前面に据えて、どこまでも銀子を追いつめていくという厳しさを見せている。その銀子を演じた乙羽信子は初の本格的汚れ役に挑む。

  • かげろう〈1969年〉

    制作年:

    尾道のバーのマダムおとよが殺された。大石刑事らの捜査で、おとよの呪われた過去が明らかにされていく。彼女の住んでいた瀬戸内海の貧しい島で、20年前の嵐の晩、島民たちが難破船を襲い彼女の夫は口封じのために殺されていたのだった。島の美しさと対照的に住民のうめきが悲痛な、ミステリー色の人間ドラマ映画。

  • 女優〈1956年〉

    制作年:

    新派の女優として人気を博し、映画でも溝口の名作「残菊物語」などに出演した森赫子。彼女が、自らの半生を赤裸々に描いた自叙伝『女優』を新藤兼人が映画化。新藤作品で様々な女性像を演じ続けてきた乙羽信子が、自分の信念を貫くために、あらゆる困難に勇敢にも立ち向かっていく強い女を熱演している。

  • ハチ公物語

    制作年:

    有名な忠犬ハチ公の物語。秋田の片田舎で生まれた子犬が、東京の大学教授の家にもらわれてハチという名をもらう。成長したハチは、いつしか教授を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となるが、教授は病気で帰らぬ人となる。しかしハチは雨の日も風の日も渋谷駅で教授の帰りを待つ……。渋谷駅前の名物になっている銅像“ハチ公“の物語が、てらうことなく丁寧に描かれ、ストレートな感動を与えた。特に秋田の片田舎で子犬が生まれる場面は、山本嘉次郎監督の動物映画の名作「馬」(1941)を思わせる名シーン。主人を求めていつもの道を駆けるハチ公を、カメラは距離を置き、犬の目の高さで捉えている。

  • ドンマイ

    制作年:

    父を亡くした少年が、母親とともに温かい下町の人情に支えられて生きていく様を、少年が所属する野球チーム“ちどりボーイズ“の熱戦話を絡めて描いた青春ドラマ。カット・バックを使わず、球が投手の手を離れ、捕手のミットに収まるまでをワン・カットで描いた野球シーンなど、地道な演出で見せる。

  • 石内尋常高等小学校 花は散れども

    制作年:

    【さらに進化を続ける95歳の現役監督、待望の新作】 次々と新作を発表し続ける新藤兼人監督が放つ自伝的作品。少年からシナリオ作家へと成長していく男の姿を通じて、教師と生徒の心の交流、戦争に対する想い、人間の愛と欲望を力強いタッチで綴る。柄本明、豊川悦司、大竹しのぶら実力派俳優陣の巧みな演技と、さらなる高みを目指して新作に挑む95歳の現役監督・新藤兼人の情熱に魅了される一作。

  • 女の一生〈1953年〉

    制作年:

    モーパッサンの同名小説を新藤兼人が翻案・監督。京都の寺に生まれた藤子は、牛肉屋山崎亭の真太郎に嫁ぐが、夫に裏切られ、藤子の不幸な一生が始まった。原作の舞台ノルマンディーを京都に置き換え、太平洋戦争を織り込むなど、新藤の脚色は巧みであったが、物語の暗さのせいか観客には受け入れられなかった。

  • 女の一生〈1953年〉

    制作年:

    モーパッサンの同名小説を新藤兼人が翻案・監督。京都の寺に生まれた藤子は、牛肉屋山崎亭の真太郎に嫁ぐが、夫に裏切られ、藤子の不幸な一生が始まった。原作の舞台ノルマンディーを京都に置き換え、太平洋戦争を織り込むなど、新藤の脚色は巧みであったが、物語の暗さのせいか観客には受け入れられなかった。

  • 海軍〈1963年〉

    制作年:

    太平洋戦争勃発の原因となったハワイの真珠湾攻撃に到るまでを、男の友情、男女の純愛をシンクロさせて若者の生き方を描いた戦争映画。北大路と三田が演じる恋愛場面、北大路と千葉の男の友情など、胸を熱くさせる。主人公は兵学校に合格したが、友人は落第。友人の妹は主人公に憧れていたが、兄のため気持ちを胸中に秘め……。やがて、学校を卒業した彼は艦隊に乗る。

  • 戦火の果て

    制作年:

    かつて軍港としてにぎわっていたものの、今ではさびれた港町を舞台に、元海軍大佐とかつての部下、そして一人の女性をめぐる愛憎を描くメロドラマ。二人の男の対決に吉村=新藤コンビは戦争責任問題を追及するが、全体的に甘くご都合主義的な内容なので鋭さはない。吉村・新藤・山田典吾・殿山泰司らによって結成された近代映画協会第1回作品。

  • 駿河遊侠伝 賭場あらし

    制作年:

    「座頭市」の生みの親、子母沢寛の原作を新藤兼人が脚本化し、ベテラン森一生がメガホンを執った異色の“次郎長“ものの第1作。旅の坊主に3年の命と占われて、ヤケクソになった清水港の長五郎が、放蕩無頼の結果、イカサマ博奕を打つヤクザになって旅に出る。

  • ドンマイ

    制作年:

    父を亡くした少年が、母親とともに温かい下町の人情に支えられて生きていく様を、少年が所属する野球チーム“ちどりボーイズ“の熱戦話を絡めて描いた青春ドラマ。カット・バックを使わず、球が投手の手を離れ、捕手のミットに収まるまでをワン・カットで描いた野球シーンなど、地道な演出で見せる。

  • 石内尋常高等小学校 花は散れども

    制作年:

    【さらに進化を続ける95歳の現役監督、待望の新作】 次々と新作を発表し続ける新藤兼人監督が放つ自伝的作品。少年からシナリオ作家へと成長していく男の姿を通じて、教師と生徒の心の交流、戦争に対する想い、人間の愛と欲望を力強いタッチで綴る。柄本明、豊川悦司、大竹しのぶら実力派俳優陣の巧みな演技と、さらなる高みを目指して新作に挑む95歳の現役監督・新藤兼人の情熱に魅了される一作。

  • 東京交差点

    制作年:

    新藤兼人の助監督を務めてきた3人の新人監督によるオムニバス。女子高生と中年男の奇妙なふれあいを描く松井稔監督「漂流」、老人福祉の問題を通して、老夫婦の姿を描く須藤公三監督「幸福」、母親に捨てられながらも、施設への入所を拒否する3人の子供たちを描く山本伊知郎監督「出発」。いずれもオールハイビジョンで撮影された意欲作である。

  • 積木くずし

    制作年:

    幼い頃の腹部腫瘍がもとで赤毛になり、そのため不良グループにいじめられて心傷つき、徐々に手のつけられない非行少女になっていく娘と、両親や警察の懸命な努力を描く。俳優・穂積隆信が自分の娘の補導更生記録をまとめたベストセラーの映画化。

  • 暴力

    制作年:

    大阪の歓楽街で、打算的にその日暮らしを続ける浮浪者やスリ、万引き、ムショあがりの人間たち。そうしたなかでポン引きをして暮らす孝子という女の力強い生き方を描いていく。松竹を退社した吉村が、脚本の新藤と近代映協を設立した時期の作品。横丁を徘徊する狂気の詩人の絶叫する詩が萩原朔太郎の作品というのが、興をそそる。

  • 上州鴉

    制作年:

    山中貞雄の名作「国定忠治」(1935)のリメイク。大戸の関所を破って以来、消息を断ったお尋ね者・星越の瀧蔵は、久しぶりに故郷に帰って来る。彼は、金に困って娘を山形屋藤蔵に売った農民・佐兵衛が、金をもらっての帰り道、藤蔵の子分にその金を巻き上げられたことを知り、藤蔵から金と娘を取り戻す。だがそのため身辺が危なくなり……。冬島の演出は歯切れが悪く、山中版よりかなり劣る。

  • 四人目の淑女

    制作年:

    戦地より6年ぶりに帰還した道田和夫は、焼土と化した東京で、音楽学校時代の女友だちを訪ねる。だが、高い志に燃えていた彼女たちは、今や金のために身も心も売り払っているありさまで、和夫は深く失望する。そんな時、ついに会うことのできなかった女友だちの一人・好江が和夫のことを思いながら死んでいった……。新藤兼人のオリジナル脚本を渋谷実が監督した人間ドラマ。

  • 路傍の石〈1960年〉

    制作年:

    明治末期。吾一少年は成績優秀だが、借金のかたに奉公に出される。その家の子女、秋太郎とおきぬはかつての同級生。二人は主人とともに吾一につらくあたるのだった。まもなく母のおりんが病で死ぬが、家を出たまま父は帰ってこなかった。すべてに幻滅した吾一は、新たな人生を求めて東京行きの列車に乗る……。

  • 宮澤賢治―その愛―

    制作年:

    宮澤賢治の人生は人々の幸福を願い、自然を愛する精神に貫かれていた一方、愛に苦悩し続けたものでもあった。質・古着商の長男として生まれた賢治は家業になじめず、自らの理想実現の道を歩み始めた時、父・政次郎との間に葛藤が生まれる。敬愛する父との、親子ゆえの相克。唯一の理解者だった最愛の妹トシとの死別。貧しい農民への愛も報われることは少なかった。それでもなお純粋な心を悩ませながら、人々の幸せを願い孤独な戦いを続けた賢治の愛を描く。宮澤賢治生誕100年を記念して作られた作品。同時期、東映の「わが心の銀河鉄道 宮

  • 石内尋常高等小学校 花は散れども

    制作年:

    【さらに進化を続ける95歳の現役監督、待望の新作】 次々と新作を発表し続ける新藤兼人監督が放つ自伝的作品。少年からシナリオ作家へと成長していく男の姿を通じて、教師と生徒の心の交流、戦争に対する想い、人間の愛と欲望を力強いタッチで綴る。柄本明、豊川悦司、大竹しのぶら実力派俳優陣の巧みな演技と、さらなる高みを目指して新作に挑む95歳の現役監督・新藤兼人の情熱に魅了される一作。

  • 本能

    制作年:

    日本映画には数少ない本格的艶笑喜劇。しかもその破格の1本と言い得るほどの見事な出来栄えを示している。観世栄夫の不能ぶりも、「道」のジェルソミーナのように神々しい乙羽信子もいい。大人の童話とも言うべき心優しい作品。

  • 藪の中の黒猫

    制作年:

    平安中期の京都。4人の落武者に暴行され、家ごと焼かれた母娘が、妖怪となって次々と復讐を遂げる……。民間伝承話に着想を得た新藤兼人作品。師である溝口健二の「雨月物語」を思わせる幻想的な物語のなかに、生命の根源である“性“の主題を追及している。太地喜和子の妖艶な化け猫ぶりが圧巻。

  • 落葉樹

    制作年:

    新藤兼人の自伝的要素の色濃い作品で、老作家の少年時代の回想を通して、亡き母への追憶と思慕を描く。父親が知人の借金の連帯保証人になったために、山や田畑、屋敷を失うことになった広島のある農家を舞台に、常に泰然自若としている父、20歳の長兄、17歳と15歳の姉、8歳の主人公、そしてそれを見守る母親のひたむきな姿を心優しく描く佳編。

  • 闇の中の魑魅魍魎

    制作年:

    榎本滋民原作の『血みどろの絵金』を中平康監督が自らの独立プロで映画化。幕末の土佐で活躍した異端の絵師・金蔵の若き性と、嵐のような内面を描く。主役の金蔵には、当時、状況劇場に属していた麿赤児が扮し怪演。この作品はカンヌ映画祭に出品されたが、不評に終わった。

  • 完全なる飼育

    制作年:

    【濃厚なセックス描写あり女子高生誘拐事件の顛末は?】 「生きたい」の新藤兼人脚本による、誘拐犯と女子高生の禁断の愛。監禁目的で少女を誘拐した孤独な中年男と自由を奪われた18歳の行方を描く。小島聖が大胆すぎるヌードを披露。

  • 生きたい

    制作年:

    【娘に捨てられたくない!ある老人の深まる苦悩】 老後の人生という現代社会の重要テーマを“姥捨て伝説“になぞらえて描く人間ドラマ。「午後の遺言状」の名匠、新藤兼人が、ブラックな笑いを盛り込んだ鬼気迫る演出を見せる。

  • 生きたい

    制作年:

    【娘に捨てられたくない!ある老人の深まる苦悩】 老後の人生という現代社会の重要テーマを“姥捨て伝説“になぞらえて描く人間ドラマ。「午後の遺言状」の名匠、新藤兼人が、ブラックな笑いを盛り込んだ鬼気迫る演出を見せる。

  • 生きたい

    制作年:

    【娘に捨てられたくない!ある老人の深まる苦悩】 老後の人生という現代社会の重要テーマを“姥捨て伝説“になぞらえて描く人間ドラマ。「午後の遺言状」の名匠、新藤兼人が、ブラックな笑いを盛り込んだ鬼気迫る演出を見せる。

  • 遥かなる走路

    制作年:

    義兄の会社経営のもとで自動車の研究を続け、シボレーを解体して模倣品を作ることに始まる、現在のトヨタ自動車を築き上げた豊田喜一郎の一代記。トラックの需要が増えて自動車生産が軌道に乗った戦時中の話など興味深いが、美談調の宣伝映画でもある。

  • 大河の一滴

    制作年:

    【自分らしく生きるとは?骨太ヒロインの前進人生自分らしく生きるとは?骨太ヒロインの前進人生】 同名ベストセラーを原作者、五木寛之の原案を基に新藤兼人がシナリオ化。周囲の人々の“死“をバネに、自身の恋に後悔なきようチャレンジするヒロインのポジティブな生き様を綴る。同名ベストセラーを原作者、五木寛之の原案を基に新藤兼人がシナリオ化。周囲の人々の“死“をバネに、自身の恋に後悔なきようチャレンジするヒロインのポジティブな生き様を綴る。

  • 落葉樹

    制作年:

    新藤兼人の自伝的要素の色濃い作品で、老作家の少年時代の回想を通して、亡き母への追憶と思慕を描く。父親が知人の借金の連帯保証人になったために、山や田畑、屋敷を失うことになった広島のある農家を舞台に、常に泰然自若としている父、20歳の長兄、17歳と15歳の姉、8歳の主人公、そしてそれを見守る母親のひたむきな姿を心優しく描く佳編。

  • 本能

    制作年:

    日本映画には数少ない本格的艶笑喜劇。しかもその破格の1本と言い得るほどの見事な出来栄えを示している。観世栄夫の不能ぶりも、「道」のジェルソミーナのように神々しい乙羽信子もいい。大人の童話とも言うべき心優しい作品。

  • 落葉樹

    制作年:

    新藤兼人の自伝的要素の色濃い作品で、老作家の少年時代の回想を通して、亡き母への追憶と思慕を描く。父親が知人の借金の連帯保証人になったために、山や田畑、屋敷を失うことになった広島のある農家を舞台に、常に泰然自若としている父、20歳の長兄、17歳と15歳の姉、8歳の主人公、そしてそれを見守る母親のひたむきな姿を心優しく描く佳編。

  • わが道

    制作年:

    佐藤不器、風見透編著による『ある告発―出稼ぎ裁判の記録』をもとに、新藤兼人監督が映画化した社会派ドラマ。青森出身の出稼ぎ労働者・川村芳造が東京で行き倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖実験材料として扱われる……。

  • わが道

    制作年:

    佐藤不器、風見透編著による『ある告発―出稼ぎ裁判の記録』をもとに、新藤兼人監督が映画化した社会派ドラマ。青森出身の出稼ぎ労働者・川村芳造が東京で行き倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖実験材料として扱われる……。

  • ブラックボード

    制作年:

    川底から母子家庭の中学生の遺体が上がる。警察は他殺と断定するが、校長や教師は狼狽、生徒の多くは無関心で無表情というなかで、恐るべき“いじめ“の実態が次第に明らかにされていく。いじめをテーマに、ホールなどの公的施設で自主上映、東京では春休み期間に公開された問題作。

  • ブラックボード

    制作年:

    川底から母子家庭の中学生の遺体が上がる。警察は他殺と断定するが、校長や教師は狼狽、生徒の多くは無関心で無表情というなかで、恐るべき“いじめ“の実態が次第に明らかにされていく。いじめをテーマに、ホールなどの公的施設で自主上映、東京では春休み期間に公開された問題作。

  • 赤穂浪士〈1956年〉

    制作年:

    東映が設立10周年を記念して、オールスター・キャストで製作した忠臣蔵。大石内蔵助に片岡千恵蔵、内蔵助と友情で結ばれる吉良方の知恵袋・千坂兵部を市川右太衛門が演じる。松田定次は、世評に名高い1956年版をはじめ、1959年、本編と、戦後3度“忠臣蔵“ものを手掛けている。

  • 春雪

    制作年:

    東横線で渋谷の会社に通う孝子と、東横線の運転手・木島は婚約を交わした間柄。ところが、孝子の父の失業や木島の経済状態を顧みれば、結婚もままならない。そんな時、孝子の妹に良縁がまとまってしまう。孝子はふさぎ込んでしまうが、木島の転勤話をきっかけに彼への愛情を再確認、いつまでも待とうと決心するのだった……。主演に“アーニーパイル劇場“出身の新人・藤田泰子が大抜てきされた。

  • 待ちぼうけの女

    制作年:

    マキノ雅広の戦後第4作にあたる作品で、脚本に新藤兼人が参加している。ある港町の、運送屋と宿屋を兼ねる“待帆荘“に泊まり合わせた疎開先からの引き揚げの一家と、復員軍人、得体の知れない女、待帆丸の船長とその家族たちのそれぞれの人生模様を美しく描く。

  • 藪の中の黒猫

    制作年:

    平安中期の京都。4人の落武者に暴行され、家ごと焼かれた母娘が、妖怪となって次々と復讐を遂げる……。民間伝承話に着想を得た新藤兼人作品。師である溝口健二の「雨月物語」を思わせる幻想的な物語のなかに、生命の根源である“性“の主題を追及している。太地喜和子の妖艶な化け猫ぶりが圧巻。

  • ハチ公物語

    制作年:

    有名な忠犬ハチ公の物語。秋田の片田舎で生まれた子犬が、東京の大学教授の家にもらわれてハチという名をもらう。成長したハチは、いつしか教授を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となるが、教授は病気で帰らぬ人となる。しかしハチは雨の日も風の日も渋谷駅で教授の帰りを待つ……。渋谷駅前の名物になっている銅像“ハチ公“の物語が、てらうことなく丁寧に描かれ、ストレートな感動を与えた。特に秋田の片田舎で子犬が生まれる場面は、山本嘉次郎監督の動物映画の名作「馬」(1941)を思わせる名シーン。主人を求めていつもの道を駆けるハチ公を、カメラは距離を置き、犬の目の高さで捉えている。

  • 制作年:

    新藤兼人のオリジナル脚本を自ら監督した近代映協の自主製作作品。貧しい戦争未亡人、自動車修理工、映画脚本家、元銀行員らが、互いに励まし合って懸命に働くがうまくいかず、やむなく銀行強盗に手を染める姿を描く。冷徹な客観描写が貫かれ、出口なき状況に置かれた人間たちの絶望的な心理をリアルに伝えている。

  • 讃歌

    制作年:

    5度映画化された谷崎潤一郎の名作『春琴抄』の4度目の作品。琴三弦の名手、盲目のお琴と使用人の佐助の道なき愛の秘めごとを、奪い奪われる情念の葛藤劇として描いている。異色作ながら、谷崎の豊麗なコクはすっかり削げてしまった。

  • 讃歌

    制作年:

    5度映画化された谷崎潤一郎の名作『春琴抄』の4度目の作品。琴三弦の名手、盲目のお琴と使用人の佐助の道なき愛の秘めごとを、奪い奪われる情念の葛藤劇として描いている。異色作ながら、谷崎の豊麗なコクはすっかり削げてしまった。

  • どぶ

    制作年:

    終戦直後の横浜・鶴見川のほとりの湿地帯に建ち並ぶバラック作りの部落を、新藤兼人が実際に取材し映画化した作品。河童沼のルンペン部落に住む失業中の頭の弱い女、競輪狂の男、労働争議そっちのけの工員、新興宗教にすがる老婆、元新劇の名優だったと自称する男たちの人間模様を描く。「どん底」を思わせる美しい映画。

  • どぶ

    制作年:

    終戦直後の横浜・鶴見川のほとりの湿地帯に建ち並ぶバラック作りの部落を、新藤兼人が実際に取材し映画化した作品。河童沼のルンペン部落に住む失業中の頭の弱い女、競輪狂の男、労働争議そっちのけの工員、新興宗教にすがる老婆、元新劇の名優だったと自称する男たちの人間模様を描く。「どん底」を思わせる美しい映画。

  • 夜明け前

    制作年:

    “木曽路はすべて山の中である“という有名な書き出しの島崎藤村の同名小説の映画化。幕末の木曽の山中、馬篭の宿場町を舞台に、庄屋・青山半蔵の波乱に満ちた生涯を重厚なタッチで描く。半蔵に扮する滝沢修以下、劇団“民芸“総出演による歴史ドラマ。

  • あやに愛しき

    制作年:

    長年の貧困と過労に神経をむしばまれた妻が入院、病状は思わしくなく、ついには狂乱状態に陥る。しかし私小説作家の夫は、どんなに苦しくとも、どんなにつらくとも文学は止められぬと、妻の狂人ぶりを小説に発表しようとする。劇団民芸を主宰していた寺尾聰の亡き父・宇野重吉の第1回監督作。

  • 制作年:

    新藤兼人のオリジナル脚本を自ら監督した近代映協の自主製作作品。貧しい戦争未亡人、自動車修理工、映画脚本家、元銀行員らが、互いに励まし合って懸命に働くがうまくいかず、やむなく銀行強盗に手を染める姿を描く。冷徹な客観描写が貫かれ、出口なき状況に置かれた人間たちの絶望的な心理をリアルに伝えている。

  • 裸の十九才

    制作年:

    世間を震撼させた“連続射殺魔事件“に材をとった新藤兼人監督の代表作。犯人である19歳の青年の貧しい生いたちや、集団就職で上京してからの生活がさりげなく描かれる一方、幼くして別れた母の存在がきわめて強調されている。青年役の原田大二郎が好演。

  • 女優〈1956年〉

    制作年:

    新派の女優として人気を博し、映画でも溝口の名作「残菊物語」などに出演した森赫子。彼女が、自らの半生を赤裸々に描いた自叙伝『女優』を新藤兼人が映画化。新藤作品で様々な女性像を演じ続けてきた乙羽信子が、自分の信念を貫くために、あらゆる困難に勇敢にも立ち向かっていく強い女を熱演している。

  • 遠き落日

    制作年:

    1987年に公開され、大ヒットを記録した「ハチ公物語」のメイン・スタッフが再結集して製作された大作。自分の不注意から息子に大ヤケドを負わせてしまった母シカとそのハンデをバネに世界的な医学者となった野口英世の美しい母子の愛情を描いている。

  • 西陣の姉妹

    制作年:

    かつては全盛を誇った京都西陣の織元は、その昔気質ゆえに時世の波についていけず、莫大な借金を残して自殺した。あとに残された女房と美しい3姉妹、そして主人に囲われていた芸者。これらの人々が没落していく様子が旧家を舞台に繰り広げられる群像劇。吉村監督的女性映画のフレイバーに満ちている。

  • 母〈1963年〉

    制作年:

    新藤兼人監督の永遠のテーマである“女性“と“核“を同時に扱った作品。脳腫瘍に冒された子を持つ娘が再婚、夫が殺され、子供も失ったあと、新しい命を宿していることで希望を見いだすまでを乾いたタッチで描く。主演の乙羽が母のエネルギーを見事に表現。

  • 母〈1963年〉

    制作年:

    新藤兼人監督の永遠のテーマである“女性“と“核“を同時に扱った作品。脳腫瘍に冒された子を持つ娘が再婚、夫が殺され、子供も失ったあと、新しい命を宿していることで希望を見いだすまでを乾いたタッチで描く。主演の乙羽が母のエネルギーを見事に表現。

  • 母〈1963年〉

    制作年:

    新藤兼人監督の永遠のテーマである“女性“と“核“を同時に扱った作品。脳腫瘍に冒された子を持つ娘が再婚、夫が殺され、子供も失ったあと、新しい命を宿していることで希望を見いだすまでを乾いたタッチで描く。主演の乙羽が母のエネルギーを見事に表現。

  • 母〈1963年〉

    制作年:

    新藤兼人監督の永遠のテーマである“女性“と“核“を同時に扱った作品。脳腫瘍に冒された子を持つ娘が再婚、夫が殺され、子供も失ったあと、新しい命を宿していることで希望を見いだすまでを乾いたタッチで描く。主演の乙羽が母のエネルギーを見事に表現。

  • 讃歌

    制作年:

    5度映画化された谷崎潤一郎の名作『春琴抄』の4度目の作品。琴三弦の名手、盲目のお琴と使用人の佐助の道なき愛の秘めごとを、奪い奪われる情念の葛藤劇として描いている。異色作ながら、谷崎の豊麗なコクはすっかり削げてしまった。

  • 裸の十九才

    制作年:

    世間を震撼させた“連続射殺魔事件“に材をとった新藤兼人監督の代表作。犯人である19歳の青年の貧しい生いたちや、集団就職で上京してからの生活がさりげなく描かれる一方、幼くして別れた母の存在がきわめて強調されている。青年役の原田大二郎が好演。

  • 地平線

    制作年:

    新藤兼人が自分の姉の半生をモチーフにして描いた、日本人移民一家の大河ドラマ。1920年、写真による見合いだけで広島からアメリカ西海岸の貧しい農夫のもとに嫁いだ女・秀代が、第二次世界大戦など、激動の時代を4人の子供を抱えながら生き抜いていく。

  • 続・酔いどれ博士

    制作年:

    医術にも強いが、酒にはもっと強く、さらに腕っぷしは誰にも負けぬ勝新扮する“ギョロ松“こと大松伝次郎の活躍を描くシリーズ第2作。スラム街にやって来たギョロ松が街に巣くう悪党をブルドーザーまで動員してぶっ倒し、またふらりと去って行く。新藤兼人原作・脚本の暴力的ヒューマニズム映画。

  • 地平線

    制作年:

    新藤兼人が自分の姉の半生をモチーフにして描いた、日本人移民一家の大河ドラマ。1920年、写真による見合いだけで広島からアメリカ西海岸の貧しい農夫のもとに嫁いだ女・秀代が、第二次世界大戦など、激動の時代を4人の子供を抱えながら生き抜いていく。

  • 地平線

    制作年:

    新藤兼人が自分の姉の半生をモチーフにして描いた、日本人移民一家の大河ドラマ。1920年、写真による見合いだけで広島からアメリカ西海岸の貧しい農夫のもとに嫁いだ女・秀代が、第二次世界大戦など、激動の時代を4人の子供を抱えながら生き抜いていく。

  • 座頭市海を渡る

    制作年:

    座頭市はこれまで斬った人々の菩提を弔うため、四国の札所巡りを続けていたが、図らずも栄五郎という男を斬ってしまった。市は彼の妹・お吉を訪ね、彼女の土地を狙う暴力一家と闘う。

  • 墨東綺譚〈1992年〉

    制作年:

    永井荷風の小説をもとに、荷風自身を主人公に脚色して映画化。日本的な官能美が話題となった。大学教授でありながら、粋な遊蕩生活に明け暮れる荷風は、玉ノ井の娼家でお雪と名乗る娼婦に出会う。生まれて初めて理想の女性と出会った荷風は、57歳にして結婚の約束をする。しかし東京大空襲の炎に追われて二人は別れ別れに……。

  • 墨東綺譚〈1992年〉

    制作年:

    永井荷風の小説をもとに、荷風自身を主人公に脚色して映画化。日本的な官能美が話題となった。大学教授でありながら、粋な遊蕩生活に明け暮れる荷風は、玉ノ井の娼家でお雪と名乗る娼婦に出会う。生まれて初めて理想の女性と出会った荷風は、57歳にして結婚の約束をする。しかし東京大空襲の炎に追われて二人は別れ別れに……。

  • 千羽鶴

    制作年:

    人間の本能を赤裸々な描写で追求する増村保造が、日本的風土のなかで女性の美を描く川端文学を映画化。お茶の師匠と、その父親と関係のあった二人の女を中心に展開される色模様が描かれる。同じ新藤脚本にもかかわらず、吉村公三郎版とはまったく肌合いの異なったドライな仕上がりになっている。

  • 竹山ひとり旅

    制作年:

    3歳の頃、はしかをこじらせて半失明となってしまった高橋竹山の、津軽三味線に懸けた半生を描いた伝記映画。竹山自身が画面に登場してインタビューに答え、それから劇化された物語が展開するという、ドキュメンタリーとフィクションの枠を取り払った意欲作。

  • 続・酔いどれ博士

    制作年:

    医術にも強いが、酒にはもっと強く、さらに腕っぷしは誰にも負けぬ勝新扮する“ギョロ松“こと大松伝次郎の活躍を描くシリーズ第2作。スラム街にやって来たギョロ松が街に巣くう悪党をブルドーザーまで動員してぶっ倒し、またふらりと去って行く。新藤兼人原作・脚本の暴力的ヒューマニズム映画。

  • 人間〈1962年〉

    制作年:

    真夏。船長の亀五郎、船頭の八蔵、海女の五郎助ら4人を乗せて小さな荷役船・海神丸は船出した。たった2日の旅には十分の食料を積んで。しかし海神丸は、嵐に巻き込まれ、難破。太陽が照りつけるなか、あてもない漂流生活が始まる。やがて水は底をつき、乗組員たちは、自分の命を守るため互いに敵意を抱き、果ては精神に異常をきたしはじめるのだった……。野上弥生子の『海神丸』を新藤兼人が脚色、監督した人間ドラマの秀作。食料はおろか水までも失ってしまった難破船という極限状態のなかで、次第に狂い始めていく人間たちの姿を新藤兼人は冷徹な視点で淡々と描写、息づまる作品に仕上げている。

  • 酔いどれ波止場

    制作年:

    脚本・新藤兼人、監督・井上昭のコンビによる“酔いどれ“ものの1編。酔いどれの名医・ギョロ松は、ある港町にふらりとやって来る。ギョロ松は町医者のオイボレ先生のもとで評判の医者となり、二組の暴力団をうまく操って町を一掃する。

  • 四十八歳の抵抗

    制作年:

    石川達三のベストセラー小説の映画化。仕事一筋の生活に倦怠を感じる中年サラリーマンのいっときの冒険を描き、その題名は流行語となった。翻案にあたった新藤=吉村の名コンビは、原作の社会批判を十分に生かし、ひねりの効いた切れ味の鋭い作品に仕上げた。

  • 足摺岬

    制作年:

    田宮虎彦の短編小説『足摺岬』『菊坂』『絵本』を新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した作品。軍国主義の重圧が次第に強まる昭和初期。社会主義者の検挙にあいながらも自己の主張を曲げずに生きる若者を描く。田宮文学に特有の暗い叙情を見事に映像化。

  • さくら隊散る

    制作年:

    「原爆の子」「第5福竜丸」と、原爆問題と取り組んできた新藤兼人監督の原爆ものの1本。第二次大戦下、丸山定夫・園井恵子・高山象三、などの新劇人を中心とした移動演劇隊の一つ・櫻隊が広島で巡演中に原爆の洗礼を受け、9人が非業の死を遂げるまでを忠実に再現した。

  • さくら隊散る

    制作年:

    「原爆の子」「第5福竜丸」と、原爆問題と取り組んできた新藤兼人監督の原爆ものの1本。第二次大戦下、丸山定夫・園井恵子・高山象三、などの新劇人を中心とした移動演劇隊の一つ・櫻隊が広島で巡演中に原爆の洗礼を受け、9人が非業の死を遂げるまでを忠実に再現した。

  • 絞殺

    制作年:

    有名高校に通う息子が突然暴力をふるい始め、やがて家族が命の危険を感じるほどまでにエスカレートしたため、父親はやむなく息子を絞殺する。実際に起こった事件をもとに、いわゆる“家庭内暴力“を扱った問題作。単なる時事映画に終わらず一つの家庭が完全に崩壊していく様子を克明に描いている。

  • 絞殺

    制作年:

    有名高校に通う息子が突然暴力をふるい始め、やがて家族が命の危険を感じるほどまでにエスカレートしたため、父親はやむなく息子を絞殺する。実際に起こった事件をもとに、いわゆる“家庭内暴力“を扱った問題作。単なる時事映画に終わらず一つの家庭が完全に崩壊していく様子を克明に描いている。

  • 源氏物語〈1951年〉

    制作年:

    大映創立10周年を記念して作られた大作。製作当時ブームを呼んでいた古典の名作『源氏物語』を、吉村=新藤コンビは成年した光源氏の1年半の歳月に焦点を絞って描いている。長谷川一夫は、源氏の栄華に隠れた孤独と悲哀を見事に表現した。文豪・谷崎潤一郎が監修を担当している。

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