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岡田英次

岡田英次 出演映画作品

  • 鮮血の記録

    制作年:

    野村孝監督・小林旭主演によるニュー・アクション。終戦直後、野尻稔は基地の物資を横流ししてあぶく銭を得るが、暴力組織の陰謀で米軍に逮捕される。数年後出獄した稔は、組織への報復を開始。ところが、組織の背後には大きな黒幕がいた……。

  • 億万長者

    制作年:

    実直で小心者なるがゆえにうだつの上がらない薄給税務署員・館。しかしそんな彼が作成した脱税メモが、周囲の人間を大騒動に巻き込んでいく……。安部公房、和田夏十、横山泰三らのシナリオ協力を得て完成した風刺喜劇。青年俳優クラブ自主製作作品。

  • 山びこ学校

    制作年:

    無着成恭が編集して、当時大ベストセラーになった作文集『山びこ学校』を原作として映画化したもので、脚本の八木保太郎が自ら設立した独立プロ“八木保太郎プロダクション”の第1回作品である。山村で起こる生徒と先生、村人とのふれあいを、ドキュメンタリー的なタッチで描いたさわやかな一編。

  • ここに泉あり

    制作年:

    群馬県高崎市の群馬交響楽団が、様々な困難を克服して設立されていった過程を、ポピュラーな名曲や童謡などを盛り込んで描く。今井正と名コンビといわれた水木洋子の脚本だが、エピソードを詰め込みすぎ、全体的に緩慢な仕上がりになっているのが惜しい。なお、ビデオは148分のカット版。

  • 人でなしの恋

    制作年:

    江戸川乱歩の短編小説の映画化。昭和初期、美術学校に通っていた京子は初恋の講師と結婚し、幸せな日々を送っていた。しかし婚礼から半年たったある夜、目を覚ますと夫の姿が見当らない。夜な夜な床を空ける夫を不信に思い後をつけて土蔵に行くと、そこからは夫と女の激しい吐息が聞こえてくるのだった……。CMディレクター松浦雅子の監督デビュー作。女性ならではの繊細なタッチで愛に戸惑う切ない女心をしっとりと描く。

  • 宇宙大怪獣ギララ

    制作年:

    松竹初の怪獣もの。月ステーションから地球に帰った宇宙船に付着していた物体が巨大な怪獣に成長。あらゆるエネルギーを栄養分として成長するこの怪獣に、人間はなすすべもない。特撮はかなり安っぽく、結局松竹はこれ1本で怪獣ものを打ち切る。

  • 彼女と彼〈1963年〉

    制作年:

    当時、気鋭の劇作家と組み、実験的な映画作りを続けていた羽仁進が「充たされた生活」に続き清水邦夫と組んだ社会派ドラマ。団地に住む一人の平凡な主婦が、隣に見下ろすバタヤ部落の生活に惹かれていく姿を通して、人間にとって自由とは何かを問いかける。日常生活の中の心理的小波乱を、純度の高い映像に結実させた野心作。

  • 弾痕

    制作年:

    CIAの工作員である滝村は、来日中の中共貿易促進使節員を助けた夜、中共側の工作員によって狙撃された。滝村は難を逃れたが、通りすがりの女性・沙織を負傷させてしまった。加山雄三が非情なスナイパーに扮して、殺人マシンの孤独を描いたクール・アクション。

  • 大地の子守歌

    制作年:

    売春宿に売られた少女の苛酷な運命と、流転する生のたくましさを描く。一貫して力強い女を描き続けてきた増村保造にピッタリの素材である。四国の山奥で祖母と二人で暮らしていた少女りんは、祖母の死後、瀬戸内海の小さな島に売春婦として売られていく。13歳だったりんは初めのうちは下働きをさせられていたが、初潮を迎えるとすぐに客をとらされた。狂ったように働いたりんは、視神経を冒され盲目になるが、それでも働き続ける……。当時、デビュー2作目の新人だった原田美枝子は、この作品で演技開眼したといっても過言ではないくらいの熱演。時としてオーバーに聞こえるセリフ回しも、逆に生命の息吹きを感じさせるほどだ。

  • 海賊八幡船

    制作年:

    戦国乱世のころ、船首に八幡大菩薩の旗印を揚げ、交易、通商に雄飛した八幡船。貿易港堺船問屋の息子、鹿門は、その船の男たちから、鹿門の父親が八幡船の船主を裏切り、船を奪った張本人だと聞かされる。そのころ海上にニセ八幡船団が出没する。純和製海洋スペクタクル。

  • おかあさん

    制作年:

    全国の小学生が書いた作文に着想を得た水木洋子のオリジナル脚本を成瀬巳喜男が演出した名作。都会の下町に暮らす一家が世帯主である父親を病気で亡くし、母を中心に困難な状況を生きる姿を綴っている。導入部における作文の朗読のようなナレーションによって物語は長女の視点をとり、日常の小さな出来事や人々の微妙な心の揺れが、思春期の少女らしい鋭敏さで細やかに捉えられる。父親の死、里子へ行く次女との別れなどの不幸な事件をも劇的な誇張を排して淡々と描く成瀬監督の作風は、その繊細さゆえに豊かな情感を生み出し、登場人物への親愛の情をかきたてられずにはおかない。

  • 暗殺〈1964年〉

    制作年:

    司馬遼太郎の一連の幕末暗殺史を描いた“幕末”というシリーズの中に収められてる短編小説『奇妙なり八郎』を、篠田正浩監督が好漢・丹波哲郎を得て映画化したテロリズム時代劇の秀作。浪人・清河八郎は文武に優れていた。しかし、農村出身で何の門閥もないため、極端なまでに権謀術策を用い、ついに勤皇・佐幕の両派から敵としてつけ狙われ非業の最期を遂げる。篠田正浩の凝った画面構成と、シャープなアクション処理が見事なアンサンブルを見せ、特にラストの清河八郎暗殺シーンの息をのむ映像処理は、篠田のハッタリのきいた美学が見事に昇華した名シーンであった。丹波哲郎が清河八郎に扮し、豪快な中にも滑稽味を加えた演技をみせ、彼の代表作の1本となった。

  • 純愛物語

    制作年:

    不良仲間から足を洗おうとしてリンチを受けそうになっていたミツ子は、ふとしたことから貫太郎に助けられる。二人は組んでスリをして稼ごうとたくらむが、警察に捕まり、貫太郎は鑑別所へ……。新人の中原ひとみを主役に起用し、みずみずしいタッチで描いて大ヒットした青春ドラマ。

  • 他人の顔

    制作年:

    勅使河原宏の前作「砂の女」と同様に安部公房の原作・脚本による作品。顔に大火傷を負った男は妻が自分を拒んだこともあり医者にまったく他人の顔を作ってくれと頼む。他人の顔をつけた男は妻を誘惑し結ばれるが、妻はそれが夫だと知っていた。安部公房得意の特異な状況を設定した不条理劇。DVDは「勅使河原宏の世界 DVDコレクション 」に収録。

  • エスパイ

    制作年:

    小松左京の同名小説を映画化したサイキック・アクション。世界の要人暗殺を企てる悪のエスパー集団と、正義のエスパイとの死闘を描く。特撮を中野昭慶が担当、由美かおるのエロティックな踊りなどもあって、陽気で楽しい仕上がりになっている。

  • また逢う日まで

    制作年:

    ロマン・ロランの小説『ピエールとリュイス』を水木洋子が脚色し、巨匠・今井正が監督した名作。学生・田島三郎と画家のタマゴ・小野螢子は、空襲警報の鳴り響く地下鉄のホームで知り合う。二人はお互いの境遇を慰め合ううちに恋に落ち、結ばれるが、再度の逢いびきは三郎の兄嫁の急病と螢子の爆死によって阻まれ、三郎もまた出征したまま二度と帰ることはなかった……。今井正監督はこのラブ・ストーリーを力むことなく情感豊かに描き上げることによって、戦中の若い恋人たちのやり場のない怒りとむなしさを浮き彫りにし、日本映画史上最高の恋愛映画に作り上げた。戦争の傷がまだ残る時代のリアリティーが、単なる叙情やセンチメンタリズムを越えた血の通ったものにしている。あまりに有名なガラス越しの接吻シーンのはかない美しさは、観る者の心を激しく揺さぶる。久我美子と岡田英次が若い恋人たちに扮し、初々しい魅力で好演した。

  • 狂った果実〈1981年〉

    制作年:

    1981年は根岸吉太郎にとって飛躍の年だった。初の一般作品「遠雷」で名実ともに若手監督のトップに躍り出ただけでなく、その直前に撮った本作で過去の7作品を集大成する一つの頂点に登りつめたのである。多くの優れたロマン・ポルノがそうであるように、この作品もポルノグラフィーとは一線を画す青春映画の佳編に仕上がった。社会の底辺に位置しつつも必死に生きる若者が金持ちの令嬢と知り合い、愛し合いながらも強烈な憎悪を抱く。踏みにじられた弱者が最後に見せる暴力のパッション! セックスシーンも含め、歯切れのいいテンポ、時代認識の確かさ、明快な心理描写など、根岸の非凡な演出が光る一編。

  • 智恵子抄〈1967年〉

    制作年:

    詩人・高村光太郎とその妻・智恵子との愛と死別を、中村登が叙情的に描いた作品。油絵画家を目指す智恵子が文選に落選、実家が倒産するなど不幸が続き、精神に変調をきたしていく様を、智恵子役の岩下志麻が巧演。彼女を一途な愛情で見守る光太郎を丹波哲郎が演じている。

  • 凍河

    制作年:

    五木寛之の同名小説をドラマティックに映画化。精神病院を舞台に、赴任してきた青年医師と、完治しているのに退院しようとしない女性患者との愛を中心に、戦時中、アル中患者がこの病院の院長と一緒に細菌戦略部隊にいたこと、病院経営の行きづまりなどが描かれる。テーマ曲は荒井(現・松任谷)由実の軽快なポップス。

  • 日の果て

    制作年:

    終戦直前、ルソン島の日本軍は潰滅状態にあり相次ぐ脱走兵に苛立った幹部は、ささいな理由で次々と処刑を行なった。そんな中を脱走した親友の花田軍医を逮捕するため宇治中尉はジャングルに踏み込んで行く……。極限状態にある人間心理を見事に描き、市川崑の「野火」と並ぶ戦争映画の異色作。

  • 辻が花

    制作年:

    立原正秋による同名小説を、女性映画の名匠・中村登が映画化。人妻の裕子は8歳年下の四郎に想いを寄せられ困惑していたが、行方不明だった夫がフランスの女性と子供を連れて歩く姿を見て、ついに四郎と結ばれる。しかし、彼女は二人の関係を“辻が花”のような幻の恋として胸に秘めようと決意する。

  • ひめゆりの塔〈1953年〉

    ひめゆりの塔〈1953年〉

    制作年:

    太平洋戦争で国内唯一の戦場となった沖縄を舞台に、勤労奉仕で最前線へと駆り出された女学生たちを描いた今井正監督の名作。悲惨な状況を客観的な視点で捉えた演出スタイルが、反戦平和の主張を痛烈に訴え、内容の重さにかかわらず大ヒットとなった。

  • 女体〈1969年〉

    制作年:

    浅丘ルリ子を高く評価していた名匠・増村保造監督が彼女を想定して、池田一朗とともに書いたオリジナル脚本の映画化。自らの肉体を武器に生きる貧しい娘のエネルギッシュな生き方とその破滅を冷めた目で凝視する。主人公に扮した浅丘のパンチの効いた演技が素晴らしい。

  • ひろしま

    制作年:

    関川秀雄が、原爆体験者の手記『原爆の子』の一編を映画化した社会派ドラマ。広島A高校に通う三年のみち子はクラスで原爆当時のラジオを聴いていて、恐怖心から突然倒れてしまう。しかしそれは、原爆によって白血病を発症していたのだった……。

  • 砂の女

    制作年:

    読売文学賞を受賞した小説を、原作者の安部公房自らが脚色。映像化は困難であると思われた観念的な原作を、勅使河原監督は見事なモノクロームの映像化に成功している。カンヌ映画祭審査員特別賞をはじめ、数多くの賞を受賞した力作。砂丘地帯に昆虫採集に来た教師が一夜の宿にと、砂の穴の中にある後家の家に泊まる。穴はたえず砂が崩れ落ち、女は終日その砂をかき出している。男は自分がその労働力として囚われの身になったことを知り愕然とし、脱出を図るが果たせない。そして女と欲情で結ばれ、住人に同化していく……。文明の囚人となった人間を象徴的に描き、痛烈なショックを与える前衛的な作品である。

  • 日本大侠客

    制作年:

    九州の侠客議員として知られる吉田磯吉の長男・敬太郎が書いた自伝をもとに、マキノ雅広監督が鶴田浩二主演で映画化した任侠映画。明治中期の北九州の港町・若松を舞台に、若き日の吉田磯吉が沖仲仕の側に立ち、賃金の上前をはねる悪徳ヤクザ一家に敢然と闘いを挑む。藤純子が、主人公のピンチを救う鉄火芸者・お竜に扮して画面をさらう。この役は後年、藤純子の当たり役となった“緋牡丹博徒”シリーズの女侠客・緋牡丹のお竜の原型となった。1970年の「玄海遊侠伝・破れかぶれ」では勝新太郎が吉田磯吉に扮し、鶴田浩二とは対照的な主人公を熱演した。

  • 真空地帯

    制作年:

    陸軍刑務所から原隊復帰した木谷一等兵の反抗ぶりと、ひそかに彼を支持する曽田一等兵。皇軍の兵隊を作り出す内務班教育の非人間的な残酷さの中で、木谷は上官に復讐し脱走しようとするが失敗し、外地へ送られる。野間宏の小説を山本薩夫がリアルに描く。

  • 新・座頭市物語/笠間の血祭り

    制作年:

    生れ故郷の笠間に帰った座頭市は、百姓を苦しめる土地のヤクザと悪徳代官を相手に大暴れする。このあと、勝プロ製作によるTVシリーズが作られた。

  • 沈黙 SILENCE

    制作年:

    遠藤周作の人気文学の映画化。江戸時代、キリシタン弾圧が激しさを増してきた長崎にポルトガル人司祭ロドリゴが到着した。数々の試練ののち、彼が踏絵をして転ぶまでを篠田監督は冷徹に見つめる。武満徹の音楽が複雑な情趣をよく表現している。

  • 香華 前後篇

    制作年:

    「永遠の人」以降「今年の恋」という喜劇を除けば、以前のように優れた作品を続々と発表することもなく、どちらかといえば低迷した状態にあった木下惠介が久々に手掛けた力作。原作は、舞台化され評判にもなった有吉佐和子の同名ベストセラー。60年以上にも及ぶ母娘二代の波乱に富んだ人生を描く超大作である。20歳で後家になった郁代は娘・朋子を連れて再婚したが、夫の親との折り合いが悪く子供を連れて家出。貧乏生活の果てに朋子は半玉として売られる。朋子13歳の時、母・郁代が花魁(おいらん)となって現れ、17歳の時、伯爵に水揚げされる。やがて、芸者置屋を始めたり旅館を開業したり、淫蕩で虚栄心の強い母に痛めつけられながらも、黙々と生きていく女性像が、あざやかに浮かび上がっていく。木下流女性映画の真骨頂。

  • 闇の中の魑魅魍魎

    制作年:

    榎本滋民原作の『血みどろの絵金』を中平康監督が自らの独立プロで映画化。幕末の土佐で活躍した異端の絵師・金蔵の若き性と、嵐のような内面を描く。主役の金蔵には、当時、状況劇場に属していた麿赤児が扮し怪演。この作品はカンヌ映画祭に出品されたが、不評に終わった。

  • 新吾十番勝負・第一部 第二部総集篇

    制作年:

    川口松太郎の原作を大川橋蔵主演で映画化した“新吾十番勝負“第一・ニ部。真崎庄三郎と恋仲であった町娘・お長は松平頼方に召し上げられ、お鯉の方として新吾を生む。庄三郎はその子を盗んで剣道指南・多門と育てるが、新吾は黒田藩から狙われる。

  • 昭和のいのち

    制作年:

    石原裕次郎をはじめ、当時の日活オールスター・キャストによる任侠ものの大作。昭和初期、主人公は右翼テロ組織の刺客だったが、首相暗殺に失敗。危ないところをテキ屋の親分に助けられ、その道に生きようとする。ラスト、大義名分のためではなく自分のために殴り込みに出かける主人公のクローズ・アップが印象的。

  • バラ色の二人

    制作年:

    橋幸夫の同名曲を主題歌にした青春歌謡ドラマ。自動車会社の若き設計技師・次郎は下宿暮らしだ。下宿先の娘・弓子は次郎を慕っているが、彼の会社の宣伝部専属カメラマン・大村に見込まれて新社のイメージ・モデルに。弓子はモデル修行の末、見違える様に洗練されていき……。

  • 少年探偵団 第1部・妖怪博士

    制作年:

    江戸川乱歩の原作を映画化した“少年探偵団“シリーズの第1作。原子炉の設計図をめぐって、怪人二十面相と明智小五郎、そして明智を助ける少年探偵団が争奪戦を展開する。

  • 春一番

    制作年:

    割烹旅館“花霞“の看板娘・露子は、母に代わって店を切り盛りしていた。ある日、外務省勤務の治郎と恋に落ちるが、彼の母親に交際を反対される。露子の母の未亡人・民子が、極秘に妻子ある男性と深い仲であることが発覚したからだ。原作は芝木好子の『女家族』。女性ドラマのヒット作。

  • 放浪記〈1954年〉

    制作年:

    ベストセラーとなった林芙美子の自伝的小説を、久松静児が映画化。同作品は1935年に木村荘十二監督で、1962年に成瀬巳喜男監督で映画化されている。行商人の子として各地を歩き、カフェの女給をしながら詩作をするヒロインを角梨枝子が好演するが、夏川静枝主演の木村作品、高峰秀子主演の成瀬作品の味わいには及ばない。

  • 大空の無法者

    制作年:

    とある小さな島の航空会社に腰を落ち着けることになった佐竹吾郎。だがこの航空会社には謎が多く、ある日社長に連れられて島を飛び立つと、なんと海上の貨物船から麻薬の入った木箱を吊り上げていた。吾郎はその様子を無線機で連絡、しかしそれが傍受され、保安官という彼の正体がバレてしまう。スリリングかつ軽快に展開するサスペンス・アクション。

  • 剣豪 天狗まつり

    制作年:

    徳川三代家光治下の寛永15年、天下に散らばる武芸者たちを一堂に会して御前試合を開くと発表。樋口定久に念流を学んだ仏子四郎五郎は、江戸に向かう途中幾度かライバルたちと出会い、立ち合って勝つ。試合の日、四郎五郎は強かったが、結局剣の世界も政治と立身出世につながる汚いものだった。“苦い勝利“を描いた社会派時代劇。

  • アギ・鬼神の怒り

    制作年:

    平安末期の説話集『今昔物語』の中のエピソード“安義橋の鬼“をヒントに、中学時代から8ミリ映画を撮っていたという当時23歳の早川光が、監督・脚本および撮影を担当。ワーグナーの音楽を全編に使用した新感覚の古典伝奇映画。人間が鬼へと変身するシーンの特殊メイクアップは見もの。

  • グリーン・レクイエム

    制作年:

    完成から3年、陽の目を見なかった今関あきよしの劇場用映画第2作。光合成によって栄養を補給するという少女・明日香と国立植物学研究所に勤める若者・信彦との愛を描いたSFファンタジー。

  • 新吾十番勝負・第三部

    制作年:

    享保11年、新吾は晴れて親子対面の儀がかない江戸へ上る途中、何者かに発砲される。旅の一座・藤井一家に紛れるものの、かつて新吾に敗れた宗田豊之進の仇と名乗る多羅尾平八が、やがて挑戦を仕掛けてくる。多羅尾平八に扮する戸上城太郎が風格をみせる。

  • 侵略

    制作年:

    南北に分かれている東南アジアの王国サルカン。アメリカは南サルカンを助けるため援助資金を注ぎ込み、そのことを共産主義者たちはアメリカ帝国主義のアジア征服だと主張した。新任のアメリカ大使はサルカンの民衆の指導者ディオンとは旧友だったが、彼も共産党の一員であると結論せざるを得なくなる。日米俳優共演による社会派ドラマ。

  • 新吾十番勝負・完結篇

    制作年:

    武田一真を追って四国へ向かった新吾は、お鯉の方の使者・お縫と半十郎に会い、海路江戸へ。大台ヶ原で修行を積んだ新吾は、江戸城内で催される上覧試合に自源流を代表して出場。柳生流を代表する宿敵・武田一真と一戦を交える……。

  • 泣きぬれた人形

    制作年:

    当時、歌手・俳優として頂点へ向かいつつあった美空ひばりの魅力を、全編に取り入れた人間ドラマ。ガード下で貧しいながらも仲良く暮らす隆治とアヤ子の兄妹。だが、隆治はまちがって警察に捕まり、アヤ子は一人残される。スリのきみ子と知り合ったことがキッカケで、アヤ子は歌の才能に目覚めるのだが……。

  • 青銅の基督

    制作年:

    「本日休診」「現代人」などで知られる渋谷実監督が意欲的に取り組んだ時代劇の大作。幕府のキリシタン弾圧が激しさを増すなか、踏絵代わりのキリスト像を作らされる若い鋳物師とキリシタンの娘との恋や、幕府の政策に協力する転びバテレンの姿を中心に描く。

  • 二十四時間の情事

    制作年:

    広島に反戦映画のロケに来たフランス女優と日本人建築技師が知り合い、一夜の情事に身をまかせる。カメラは広島を捉えながら、悲劇の戦争を体験した二人のモノローグに従って忌まわしい過去をよみがえらせていく……。デュラスの脚本を映像化したレネの最高傑作。

  • 歌麿・夢と知りせば

    制作年:

    浮世絵師・歌麿を花鳥山水図はうまいが美人画は下手という設定にし、彼が女房を浮浪者に襲わせたりしながら、美人画に目覚めていくさまを描いている。実相寺昭雄の耽美なエロティシズムが全編に横溢する作品。吸血鬼役で名をはせた歌麿役の岸田森の怪演が心に残る一編である。

  • 春の鐘

    制作年:

    古陶磁器の美の世界に魅せられ、奈良で美術館館長をしている男と陶工家の娘、その男に顧みられず肉欲に溺れる妻と医師、という二組の不倫の愛を軸に、男女の情念の葛藤を描いた大人のラブロマンス。相反する二人の女を、三田・古手川が好演。

  • いれずみ無残

    制作年:

    白い肌に絢爛たる“天女の羽衣“を彫り込んだ女・小夜を主人公に、それに魅せられてパトロンになった会社社長の殿村、小夜と同じ彫り師の手による刺青を持った男・新之助らが虚々実々の駆け引きを繰り広げる異色ロマン。後半のどんでん返しが見もの。

  • 独眼竜政宗

    制作年:

    “独眼竜“の異名をとった武将・伊達政宗が、片目失明という肉体的コンプレックスを乗り越えて、武士として成長していく様を描いた政宗の青春記。この年、中村錦之助は「忠臣蔵」の浅野内匠頭役などで演技派へ脱皮しつつあった。本編でも片目を失った政宗の苦悩をうまく表現している。

  • 渋滞

    制作年:

    正月を瀬戸内海の故郷で迎えようとマイカー帰省する都会のサラリーマン一家が、渋滞に巻き込まれながらも、その道中で様々な出会いと出来事を経験していくという異色ホームドラマ。今までハードな役柄の多かった萩原健一が、本作では一転して普通の父親像を好演している。

  • 雲ながるる果てに

    制作年:

    ベストセラーとなった同名の学徒航空兵の手記集をもとに、家城巳代治監督が松竹退社後初のメガホンを取り、鶴田浩二・木村功主演で映画化した反戦映画の代表作。太平洋戦争末期の昭和20年春、本土南端の特攻隊基地を舞台に、様々な思惑を胸にした学徒航空兵の短い青春が綴られる。家城巳代治監督は、特攻隊の学徒航空兵という後戻りできない悲運の青春群像を通して、決して力むことなくむしろ淡々としたタッチで、戦争に対する怒りをぶつけた。戦争の臭いがまだ生々しく残っている時代だけに、鶴田浩二・木村功らの出演者が実にリアリティーあふれる学徒兵ぶりである。

  • 若き日の啄木 雲は天才である

    制作年:

    怪奇映画監督としてよく知られる中川信夫であるが、彼はまた若かりし時、啄木・朔太郎・新感覚派に心酔した文学青年でもあった。本作はそんな中川の長年の念願の企画で、新東宝も芸術大作としてこれを遇した。進歩的な教育を行い、故郷の学校を追われた啄木の北海道における記者生活、文学と現実の相克、芸者小奴とのかかわりが描かれるが、あまりに啄木に傾倒しすぎたためか、真面目すぎるきらいも。後年、中川自らも“苦しい。苦しい酒みたいだね“としか言及していない。なお、彼はほかにも「虞美人草」と「三四郎」という、2本の明治文学ものを撮っている。

  • 獄門帳

    制作年:

    旗本・都築三之助の用人・三枝喬之助は、主人の妻さきと情を通じ、三之助を殺したとされ入牢している。御牢奉行・石出帯刀は、喬之助が無実だと感じて独自に調査を始めるが……。鶴田浩二が、すべての罪を背負いこもうとする喬之助を好演。監督の大曾根辰夫は、この作品から辰保と改名している。

  • 冒険者カミカゼ

    制作年:

    大学をクビになった元オリンピック選手の大学職員と、不正入学の学生が、大学の現金輸送車を襲い大金の入手に成功。かぎつけたヤクザ一家と一進一退の攻防戦を繰り広げるが……。陸・海・空とテンポよく場面を展開させたアクションたっぷりの青春冒険映画。

  • メス

    制作年:

    打算的な結婚のために、帝王切開の手術を装って妻を殺害し、医学連盟理事長に治まっている医師・菊川。その時生まれた息子・式根は外科医となり、復讐の機会を狙っていた。やがて、菊川病院と式根の勤める葛城病院で患者の怪死事件が起こり始める……。柿沼宏と松森正による劇画をもとに、医学界の暗部を描いた貞永監督得意のサスペンス作品。

  • 人間魚雷回天

    制作年:

    回天特別攻撃隊長・津村敏行の手記を松林宗恵監督、岡田英次主演で映画化した戦争映画。戦争末期、戦局挽回のため水中特攻艇・回天に乗り込み、太平洋に散っていった男たちの短い生涯を描く。冷静沈着な朝倉少尉を演じる岡田英次が好演。

  • ブルークリスマス

    制作年:

    世界の各地でUFO目撃者が続出、目撃者の血は青色に変わるという噂が飛びはじめる。特殊部隊勤務を任命された国防長参謀本部の沖は、自分の恋人からUFOを見たことを告白され、そして恐るべき展開へ……。倉本聰脚本による日本では珍しいSFロマン。岡本喜八監督のユニークな視点が楽しめる快作にして怪作。

  • パーマネント・ブルー 真夏の恋

    パーマネント・ブルー 真夏の恋

    制作年:

    「さらば夏の光よ」に続く山根成之監督、秋吉久美子主演の純愛ドラマ。脚本は、ジェームス三木と石森史郎。舞台は、瀬戸内海に面した四国の港町。そこに住む受験生は、ある日、砂浜で倒れていた女を発見、家に連れて帰り看護する。が、やがて彼女が警察に追われている過激派の女だとわかり……。

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