中毒性抜群の中国ミステリー時代劇『君子盟』 スリリングな謎解きを楽しめる3つの注目ポイント
アジアドラマ
『長安二十四時』『成化十四年～都に咲く秘密～』から『唐朝詭事録＜とうちょうきじろく＞‐The Mystery of Kingdom‐』まで、謎解きがおもしろいミステリーの良作が続く中国時代劇。中でも今、日本でも大きく注目されているのが『君子盟』だ。本作は2023年にTencent Video（騰訊視頻）時代劇ドラマランキング42日間1位を記録するロングランヒットした話題作。今回は、ある目的を持って暗躍する官僚と天才的推理力を持つ書生が、熱い絆を育みながら怪奇事件に挑むこのミステリーで注目すべき3つの謎解きポイントを紹介していきたい。
【写真】難事件の謎を解き明かす貴公子役のジン・ボーラン＆貧乏書生役のソン・ウェイロン
■蘭カクが官僚になった目的…汚名を着せられて死んだ父の冤罪事件の真相とは
主人公の蘭カクは、20年前に父親が国を裏切ったという汚名を着せられて処刑されたことで不遇の人生を送ってきた。そんな中、科挙に受かって仕官した彼は今では礼部侍郎という役職に就き、さらなる出世を狙って日々策略を巡らしている。それもひとえに亡き父の冤罪を晴らすためだ。20年前、清廉潔白だった父がなぜ罪に問われることになったのか？ 蘭カクは当時1人の女性が父を訪ねてきたことだけは覚えていたが…。
謎を解く鍵1「鏡花水月の術」
蘭カクの事件捜査の相棒となるもう1人の主人公・張屏（ちょうへい）は、人の深層心理に埋もれた過去の記憶をたどれる奇術・鏡花水月を使えるという設定。蘭カクの記憶に眠る20年前の事件の手がかりも、鏡花水月で明らかになる!?
鏡花水月の術を行う、張屏役のソン・ウェイロン （C）Tencent Technology（Beijing）Co．，Ltd
■若き探偵・張屏の憧れ ミステリーを執筆していた大理寺の名探偵は実在する？
蘭カクも一目置く推理力抜群の貧乏書生・張屏は事件捜査を記した「奇詭夜談」の愛読者。その作者で名探偵の慕葉生が大理寺にいると信じて、自分も科挙を受けて大理寺に入ることを夢見て都にやってきた。そして、蘭カクと出会ったことで大理寺で下働きをする機会を得るが、そこに慕葉生という人物は見当たらない。張屏は「奇詭夜談」に生き生きとつづられた事件捜査の一部始終が、架空の物語とは信じられず…!?
謎を解く鍵2「大理寺」
大理寺とは事件の審理・判決を行う現代の最高裁判所に当たる司法の最高機関。中国時代劇で大理寺の役人が名探偵として活躍するのはよくある設定だ。果たして張屏は憧れの名探偵に出会うことができるのか!?
■宮廷を揺るがす怪奇事件に潜む衝撃の真実
優雅に踊っていた美女がそのままのポーズで突如息絶え、人々を震撼させる。また、皇太后の象徴として建立中の金の鳳凰が血の涙を流し、その頭が盗まれる事件が発生。さらに、科挙の試験を巡って不穏な出来事が起こる。これらの謎を解いていった蘭カクと張屏は奇妙な符合に気づくことに。いま、次々に起こっている事件は20年前の冤罪事件に関係しているのか？ そして張屏が幼い頃の記憶を取り戻した時、全ての謎が一つに繋がっていく…。その先に待ち受ける驚きの真実とは？
謎を解く鍵3「辜清章」
終盤になって登場してくる辜清章（こせいしょう）は蘭カクにとって若かりし日の美しき思い出を共有する特別な旧友。消息を絶っていた辜清章はなぜ10年ぶりに蘭カクの前に姿を現したのか？ ミステリーのキーパーソンとなる彼に注目だ。
『君子盟』Blu‐ray＆DVDは、2月2日（金）リリース。U‐NEXTで独占先行配信中。
