ドラマ『金田一少年』30周年！ 歴代”七瀬美雪”役キャスト振り返る
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今月でKinKi Kidsの堂本剛が主演したドラマ版『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）のレギュラー放送がスタートして30周年だ。作品を語るうえで欠かせないのは、主人公・金田一一（はじめ）の幼なじみでヒロイン・七瀬美雪、そして、事件解決のために協力する剣持警部だ。今回はこれまで5人のキャストが演じてきた金田一少年の相棒と言える、歴代の七瀬美雪キャスト、さらに剣持警部のキャストと合わせて振り返りたい。
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『金田一少年の事件簿』（以下、『金田一少年』）は、1992年に「週刊少年マガジン」（講談社）で連載スタートした、名探偵・金田一耕助の孫という設定の高校生・金田一一が難事件を解決していく推理漫画。1995年4月に主演・堂本剛で単発ドラマが放送され、続く7月期に連続ドラマとしてスタートを切り、以後、キャストを変えながらシリーズを積み重ねてきた謎解きミステリードラマの金字塔だ。一の「じっちゃんの名にかけて」「謎はすべて解けた」といった決めゼリフでもおなじみ。
■ ともさかりえ
初代の一役を演じたのは、前述したように堂本剛だ。普段はひょうひょうとしているが、いざ事件の推理になるとIQ180を超える頭脳で難解なトリックを見破っていく一役を見事に再現した。そんな堂本とタッグを組み、第1、第2シリーズ、そして映画版への出演も果たした美雪役は、ともさかりえだ。本作の美雪役で一躍脚光を浴びたともさかは、翌年には「さかともえり」名義で歌手デビュー。また、テレビアニメ版のエンディングテーマを務めたことも。最近では、ドラマ『新宿野戦病院』（フジテレビ系）や、映画『四月になれば彼女は』への出演が記憶に新しい。
なお、剣持警部を演じたのは古尾谷雅人さん。映画『ヒポクラテスたち』など数々の映画・ドラマで足跡を残した名優だったが、2003年に急逝。多くの人が嘆き悲しんだ。
■ 鈴木杏
2001年、キャストを一新して再スタートした『金田一少年』。第2代キャストは、当時嵐のメンバーとしてデビューしたばかりの松本潤だった。堂本版とは一味違ったクールな一を演じた。そんな松本演じる一に寄り添う美雪役は、鈴木杏だった。前年、2000年の大塚製薬「ポカリスエット」のCMで注目を集めた鈴木は、本作以後も多くの作品に出演し、2011年6月公開の主演映画『軽蔑』では初のフルヌードに挑戦した。2021年には、一人芝居『殺意 ストリップショウ』での演技で第28回読売演劇大賞の大賞と最優秀女優賞を受賞した。
そんな第2シリーズで剣持警部を演じたのは、数々の”刑事”を演じてきた内藤剛志。ちなみに、原作の剣持警部のイメージに最も近いのが内藤と思うのは筆者だけだろうか？
■ 上野樹里
作品としては2005年の単発ドラマのみとなったが、一役を演じた3人目は、当時KAT-TUNの人気メンバーだった亀梨和也。キャラクターや設定にも大幅な変更が加えられ、亀梨版一は、名探偵の祖父にコンプレックスを感じている消極的なキャラクターだった。そんな一とタッグを組んだのは、上野樹里。本作の1年後、ドラマ『のだめカンタービレ』（フジテレビ系）で“のだめ”こと野田恵を演じて大ブレイク。その後も大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』（NHK総合ほか）など多くの作品に出演している。
なお、剣持警部は加藤雅也が演じていた。
