スタローンの『ランボー』が完結 “終わらない戦争を生きる男”の終着点
6月はずっと『ランボー ラスト・ブラッド』のことを考えていた。より厳密には日本公開が待ちきれず、昨年12月に北米版ブルーレイを輸入して以来ずっと同作のことを考えている。こうもランボーに頭を占拠されることになるとは思ってもみなかったが、それもこれも10年ぶりのシリーズ最新作にしておそらく最終作が、どうにもこうにも変わった映画だったからだ。どこかに…というか、全編を通して至るところに、何か心に引っかかるものがある。その引っかかりがいったい何だったのか、この原稿では考えてみたい。その上で本編のネタを割らないわけにはいかないので、まだ映画をご覧になっていない方は、いまのうちにぜひ劇場に足を運んでから読んでいただきたい。

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