<アカデミー賞総括>発表順の変更に驚き 受賞者スピーチ“時間制限”にも変化
「今年のオスカー授賞式は、それ自体が映画のようになる」。授賞式のプロデューサーを務めるスティーヴン・ソダーバーグは、いつものアメリカ・ドルビーシアターではなくユニオン駅で開催される今回の授賞式について、そう語っていた。だが、“映画のよう”と感じさせたのは、最初のプレゼンターであるレジーナ・キングが外から優雅に歩いてくる間、この後に登場するスターの名前がクレジットとして流れた、オープニングの部分だけ。ほかにも、プレゼンターが候補者を紹介する時に作品の映像を見せるのでなく、それぞれの候補者のバックグラウンドを語るなどパーソナルにする工夫はあったものの、基本的な流れに変わりはなかった。

(C)A.M.P.A.S.