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新eスポーツチーム「LTX」所属・5CG×Wqtagashi×Right×こんちゃん “Z世代”プロゲーマー&コーチから見えるプロゲーマーの“リアル”とは?

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(左から)Wqtagashi選手、Right選手、5CG選手、こんちゃんコーチ
(左から)Wqtagashi選手、Right選手、5CG選手、こんちゃんコーチ

 今、若者に絶大的な人気を誇るeスポーツ。中でも世界中で多くのファンが注目している競技タイトルのひとつが『Apex Legends (エーペックスレジェンズ)』だ。そんな『Apex Legends』で活躍するプロゲーマーの多くは20代のZ世代。プロゲーマーといえば、特別な世界の住人のように思えるかもしれない。だが彼らは、夢に本気なだけのごくごく“普通”の若者たち。今回話をうかがったのは、新チーム「Lawson Ticket Xone(ローソンチケットゾーン)」への移籍をきっかけに、新たな体制で挑戦を続けている5CG(むつき)選手、wqtagashi(わたがし)選手、Right(らいと)選手、それにこんちゃんコーチだ。彼らの強みは、長年同じメンバーで競技シーンを戦ってきたという絆。拠点も一新し、目指すのは世界。そんな彼らのリアルに迫る。

【写真】“リアル”を語るプロゲーマーたちの撮り下ろしショット

気づいたらプロになっていた!?  eスポーツの選手になったきっかけ

――まずは自己紹介をお願いします。

5CG:5CGです。“ むつき”と呼ばれています。 年齢は22歳で、プロ歴は4年です。

wqtagashi:wqtagashiです。年齢は21歳で、プロ歴は4年です。プレーヤーネームのこだわりとして、“わたがし”の“わ”は、“wa ”ではなく“wq”と表記しています。

Right:Rightです。年齢は19歳でプロ歴は約2年半です。

こんちゃん:コーチのこんちゃんです。年齢は26歳で、プロ選手を1年経験後、約3年コーチとして活動しています。

――eスポーツのプロ選手になったきっかけをお聞かせください。

5CG:小学生の時からずっとサッカーに打ち込んでいたのですが、高校2年生の時に大ケガをしてしまい、リハビリには数年かかると医者に言われてしまいました。そのタイミングでちょうどコロナ禍に入ってしまい、サッカーができない期間に出会ったのがeスポーツでした。友だちの誘いで始めた『Apex Legends』をプレーしていく中で、別のプレーヤーから「チームに入ってみない?」って誘われて。最初はアマチュアチームで活動していたのですが、活動をしていくうちにスポンサードしてもらえるようになったり、選手としてお金が稼げるようになったりと、気がついたらプロチームになっていたという感じです。

wqtagashi:僕はあまりeスポーツのことはよく分からなかったのですが、ゲームが好きで『Apex Legends』をプレイしていました。そんな中、「スクリム(練習試合)に出てみない?」と知人から声をかけられ、腕試しに出てみようかなと遊び感覚で参加してみました。スクリムでいい試合ができたこともあって、たまたま5CGさんの所属しているチームの人から声がかかってプロ選手になりました。

Right:僕は知り合いのプロ選手のからの勧誘ですね。スクリムに参加したタイミングでプロリーグの方から声をかけてもらい、そこからプロの選手として活動しています。

こんちゃん:ストリーマーさんを見てゲームに興味を持ちました。最初は友だちとアマチュアチームを作って小さな大会に出場していたのですが、そこから『Apex Legends』の公式大会に腕試しで出場し、そのまま友達がいたアマチュアチームに入ってプロ選手になりました。

――eスポーツのプロ選手で活動することに対して、ご家族や友人の反応はどうでしたか?

(左から)Wqtagashi選手、Right選手、5CG選手、こんちゃんコーチ
5CG:当時は実家暮らしだったので、「練習がうるさい」なんてしょっちゅう怒られていました(笑)。ただ大会に出場している話や、配信に出ている話をすると、「この前の試合はどうだったの?」みたいに結果を気にしてくれたり、応援してくれたりするようになって、今ではeスポーツのプロ選手で活動していることを理解してもらっています。

wqtagashi:うちはゲームに対する抵抗もなく、むしろ「頑張って!」と優しく応援してもらっています。
 
Right :うちの家族は僕のやることを応援してくれるタイプなので、結構応援してくれています。めちゃくちゃイベントにも来てくれますし、ノリノリですよ(笑)。

こんちゃん:うちは厳しい家族だったので、当時は反対されていました。その分、大学で勉強をして、教員免許を取って認めてもらいましたね。今は、家族も抵抗なく応援してくれています。

――選手の皆さんは、以前のチームから長年ともに活動してきた仲間ですよね。それぞれの選手のいいところをお聞かせください。

5CG:wqtagashiさんは覚悟が違うところ。本当にひたすら練習しているイメージ。自分の中でスイッチが入ると、ガーッとやっているみたいな。何よりもプロシーンを優先しているところがあって、練習に誘ったらすぐに来てくれるし、何も言わなくても自主的に練習しているし。そういったストイックさがいいところです。

wqtagashi:Rightさんは、良くも悪くも「バカ」ですよね(笑)。5CGさんは頭がいいんですけど、Rightさんは逆のタイプで、その逆の発想もたまには試合中に活かされることもあるみたいな。

5CG:(いいところを)絞り出して言ったね、今(笑)。

Right:じゃあ俺は5CGさんのいいところを…。5CGさんは今までは仕事をしながらプロ選手として活動していたんですけど、自分の使える時間を全部試合の研究や座学にまわしているところがすごいと思っています。僕は、そういうのあまりできなくて別のところに力を入れてしまうタイプなんで。

――コーチ目線として3人の魅力は?

こんちゃん:やっぱり長い間メンバーが替わっていないというのは大きなアドバンテージだと思っています。スクリムや配信を見ても、関係値がかなり良好というか、先ほどのように何でも言い合えるのは魅力ですね。チーム戦って、言いたいことを言えないことが結構あって、そういうところからコミュニケーションエラーが起こってしまうのですが、そういう部分をフランクに言えるというのはこのチームの強みです。

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プロ活動のために高校を中退する本物の“覚悟”

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