七瀬彩夏×伊藤美来、『おまごと』が描く“絶望とやさしさ”――心をえぐるダークファンタジーの真髄
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――フラムが持つ“反転”のスキルにちなんで、人生の中で「この瞬間で自分の流れが“反転”したな」と感じた出来事はありますか?
七瀬:転機はいくつかあるんですが、私にとって大きな“反転”だったのは、ある作品をきっかけにバイクと出会って、免許を取ったことですね。それまでは電車移動か、誰かの車に乗せてもらうことがほとんどだったんですけど、自分で運転して、好きなところへ行けるようになったことで、行動や考え方そのものがすごく前向きに変わりました。
仕事のためというよりも、プライベートの中で「自分で動く」「自分で選ぶ」という感覚が身についたのが大きくて。遠くへ走りながら考え事をする時間もできましたし、自然と気持ちも整理されて、頭の中がクリアになる感覚がありました。今もバイクに乗り続けていますが、あの出会いは間違いなく、私の人生がいい方向へ“反転”した瞬間だったと思います。
七瀬彩夏
伊藤:私の人生の“反転”は、家族にワンちゃんを迎えたことですね。もともと動物を飼うような家庭ではなかったですし、母も犬が苦手だったんですが、今では動物番組を録画してまで観るほど大好きになっていて(笑)。家族の会話も自然と増えて、「この子がいるから、ここに行ってみようか」と、新しい行動がたくさん生まれました。
外で嫌なことがあっても、家に帰れば必ず癒される場所がある。弟たちがワンちゃんに話しかけている姿を見て、家族それぞれの新しい一面を知ることもできました。家族の関係を、あたたかい方向へと“反転”させてくれた存在だと思っています。本当に迎えてよかったと、心から感じています。
伊藤美来
――視聴者の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
七瀬:原作や漫画を読んできた方が期待されている“ダークな部分”は、アニメでも本当にぎっしり詰まっていますので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
完成した映像を拝見したとき、映像や音に込められたスタッフの皆さんのこだわりを肌で感じて、「これはすごい作品になる」と改めて思いました。キャストとスタッフの想いがひとつになった『おまごと』の世界を、ぜひ最後まで体感していただきたいです。
伊藤:『おまごと』は、胸が苦しくなるほどシリアスな場面もあれば、フラムとミルキットの微笑ましいやり取りにほっとする瞬間もあって、その振れ幅がとても大きな作品です。物語の中にはミステリー要素もあって、「この先どうなってしまうんだろう」と、自然と続きが気になる展開がたくさん詰まっています。
さらに、登場キャラクターたちも本当に個性豊かなので、ぜひ一人ひとりにも注目していただきたいです。フラムとミルキットを応援する気持ちで、最後まで見守っていただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。
(左から)七瀬彩夏、伊藤美来
(取材・文・写真:吉野庫之介)
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