梨花、22年のモデル人生を振り返る「終わったなと感じた時期もあった」
![目指す女性像について語ってくれた、梨花 (ヘア&メイク/イガリシノブ[BEAUTRIUM])](https://www.crank-in.net/img/db/1086101_1200.jpg)
ファッション誌の表紙を飾ること250誌以上。20年以上に渡り、ファッション界をリードしてきたモデル梨花が、これまでのモデルとしての集大成となる最新本『梨花「NO.22」』を出版する。40代を迎えて、より輝きを放つ梨花に、これまでのモデル人生について、今後について語ってもらった。
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過去22年間に撮影された約1万点以上の写真の中から、梨花自身が選りすぐった写真や、ニューヨークと東京で新たに撮りおろされた写真、過去と現在のオンオフの姿をランダムに構成したコラージュページなど304ページのボリュームで構成された本書は、梨花自身の「“今までは今まで” “これからはこれから”というスイッチを、すごく入れたいタイミングだった」という思いから制作がスタートした。「今回はモデルとして、ファッションとしての部分をメインで伝えたいという思いがあって、それが難しかった。普段の雑誌の撮影は素の自分を入れこむ撮影が多い中、ニューヨークでの撮り下ろしはモデルスイッチが入りきった撮影だったのでとても新鮮でした」。
実に22年という長い間、トップモデルとして数々の表紙を飾り続けた梨花。しかし、実は「(モデルとして)終わったな、もうないな」と感じた時期もあったという。それは、20代後半のことだ。「その当時、モデルは20代(で終わり)という印象が私は強かったんです。25歳で、赤文字を卒業して、その後は次に辿り着かない空白の5年間くらいの間があった。でも、この先どうする?って考えたときに、(何も)ないわけで…。すっごく嫌だったけど、日常の当たり前のことをしていました。物足りなくて、『こんなことで人生は変わらない』ってすごく嫌だった記憶が残っています」。
しかし、結果的にその「当たり前のことをやる」ことが、その後につながる。「その当時は、そんなことは思わなかったけど、今、スランプになったりしたら『当たり前のことを率先してやる、当たり前のことを大切にした方がいい』と思えるようになった」。挫折を感じたときにこそ、日常を丁寧に生きることが乗り越えるコツだと梨花は語った。