真野恵里菜「アイドルイメージ壊したい」 決意の裏側につんく♂への恩返し
映画
真野の女優への強い想いは、鬼才・園子温監督の目にも留まる。テレビ東京系で放送されたドラマ『みんな！エスパーだよ！』で腹黒い女子高生・浅見紗英を演じると、その後も『新宿スワン』『ラブ＆ピース』『リアル鬼ごっこ』と立て続けに園組に参加。「何度も声をかけていただくのは、すごく光栄なことですが、次に会ったときは新しい一面や、表現の幅が広がっていることを見せなければいけない。そうじゃないといつまでも呼んでもらえないだろうし……」と危機感を募らせる。
この真野の向上心こそが、本作の押井守監督や園監督から支持される理由なのかもしれない。演じることへの高いモチベーションや、負けん気の強さが言葉の端々からうかがえる。「映画が好きでよく見るのですが、同世代の女優さんは意識します。『この役やりたかなったな～』とか、逆に同世代の女優さんが、私の演じた役を見て、そう思ってもらえるような存在になりたいです」。
尊敬する女優は満島ひかり。「以前は歌をやられていて、いまは素敵な女優として輝いています。私も、満島さんみたいな女優になりたいなって憧れています」と自らとダブらせ思いを馳せる。「ゴールはどこかわかりませんが、自分が納得するまで役者の仕事をやり続けたいです。アカデミー賞が気になったり、海外の映画祭にも興味があります。映像作品で何か功績を残したいです」。真野恵里菜の夢はまだまだ続く。（取材・文・写真：磯部正和）
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