佐藤寛太の“幸せな恋愛のかたち”とは 『恋と嘘』は自分の結婚観に気づく映画
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作中では、森川扮する葵のキスシーンが満載。佐藤は「全て意味が異なるキスシーンで、葵ちゃんの表情が変わっていくところに注目してください。言葉で伝えた感情を、キスひとつで凌駕します。一番の見どころだと思いますよ」と力説する。
本作では、様々な“恋愛のかたち”が描かれる。では、佐藤自身が考える“幸せな恋愛のかたち”とは何だろうか。「人って、幼なじみと会うときはこの顔、高校の友達と会うときはこの顔…っていろんな顔を持ち合わせていると思うんです。恋人関係になる相手も、きっと自分にしか見せない顔を出してきているはずです。そこの関係に幸せを感じられる人が理想です。いつかそういう人と巡り合って結婚できたらうれしいですね」。
森川、北村らと共演できて「すごいうれしかった」と屈託のない笑顔を見せる佐藤は、役者として活動し始めて3年目。将来は「日本でもだんだん問題になってきているトランスジェンダーの役を、キャリアのどこかのタイミングで挑戦したいです。ほかにも、『怒り』(16)のような人の感情がむき出しになる役をやってみたいです」と役者業に邁進する姿勢を見せた。(取材・文・写真:桜井恒二)
映画『恋と嘘』は、10月14日より全国公開。