【解説/みどころ】
松竹を退社した大島渚がパレス・フィルムというプロダクションで監督した、大江健三郎の同名小説の映画化。大戦中、米国の爆撃機が山中に墜落、脱出した黒人兵が猟の罠にかかり村人に捕らえられるが、村には疎開者が多くトラブルが絶えない。そこで地主はトラブルの原因は黒人兵にありと断定し、彼を殺してしまう……。原作では子供たちの視点が中心だったが、映画では戦争末期の閉鎖的な社会に生きる大人たちを見据えている。のちの大島作品に通じる日本の共同体の支配者のエゴや戦争責任が描かれる。黒人兵を土葬するラスト近く、カメラが地中から土をかける村人たちのたくさんの手を見上げているのが印象的。映像作家・松本俊夫、脚本家・石堂淑朗、写真家・東松照明の3人が脚本協力している。
- キャスト
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三國連太郎/
沢村貞子/
中村雅子/
大島瑛子/
浜村純/
相川史朗/
山茶花究/
加藤嘉/
石堂淑朗/
小山明子/
戸浦六宏/
小松方正/
ヒュー・ハード/
- スタッフ
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監督:
大島渚
脚本:
田村孟
原作:
大江健三郎
- 上映時間・制作年
- 104分/1961年
- 制作国
- 日本
- 公式サイト
- http://2011.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=105
- 配給
- パレス・フィルム
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