火垂るの墓〈1988年〉
【解説/みどころ】
昭和20年6月5日、神戸。14歳の清太と4歳の節子の兄妹は、父が出征中のこの日の空襲で母と家を失い、未亡人のおばのもとを訪ねる。そこでの暮らしもやがて邪魔者扱いされるようになり、二人は防空壕に移り住むが栄養失調で衰弱した節子は、敗戦とともにその命の灯を消してしまう。そして、すべての希望を失った清太もまた……。原作は野坂昭如が、自らの体験をもとに書いた直木賞受賞の同名小説。終戦前後の日本人の生活を克明にスクリーンに再現し、その過酷な状況の中で自分たちの生き方を貫こうとした兄妹のたどる運命を、冷徹に見据えている。汚れ弱っていく幼女の姿を、ありのままに描ききったリアリズムと、その対極で闇を飛ぶホタルの光に人の命を象徴的に重ね合わせたアニメーション。現実と幻想が恐るべき密度で解けあった、これはまぎれもない傑作といえるだろう。
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