気違い部落

【解説/みどころ】
きだみのるの小説『気違い部落周遊紀行』を菊島隆三が脚色、渋谷実が演出した。東京近郊の奥多摩山村に、株屋と高利貸の二人のボスに牛耳られている“気違い部落”と呼ばれる村がある。農民はやせた狭い土地にひしめいていた。そんななかで、土地問題から村八分にされた鉄次の一家が村に敢然と反抗する……。日本の農村社会の前近代的な構造を取り上げ、前半では戯画化し後半でやや深刻に描いている。伊藤雄之助がガンコ者の親爺を好演。渋谷実は、大船調の風俗喜劇に社会派の色あいを持たせた上で、農村のファルス劇を作り上げた。いつもの名調子で解説する森繁久彌の語りも聞きもの。
- キャスト
- 伊藤雄之助/ 森繁久彌/ 淡島千景/ 水野久美/ 伴淳三郎/ 石浜朗/
- スタッフ
- 監督: 渋谷実 脚本: 菊島隆三 原作: きだみのる
- 上映時間・制作年
- 134分/1957年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 松竹大船
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