Netflixの王室ドラマ『ザ・クラウン』、「フィクション」と注意書きを加える

エリザベス女王の治世を描くNetflixのドラマシリーズ『ザ・クラウン』。11月から配信されるシーズン5の予告編に、「フィクション」と注意書きを加えたことが明らかになった。
【写真】『ザ・クラウン』エリザベス・デビッキ演じるダイアナ妃、ファーストルック
VarietyによるとNetflixは、YouTubeで公開したシーズン5の予告編の説明文に、「史実に着想を得てドラマ化したフィクションである本作では、女王エリザベス2世の物語と、彼女の治世を形作った政治的出来事、個人的出来事が描かれます」という一文を記載したそうだ。
Netflixの広報担当者は同サイトに対し、「『ザ・クラウン』はこれまで常に、史実に基づいて描いてきました。シーズン5はフィクションであり、王室にとって重大な出来事が相次いだ10年の間に、閉ざされた扉の向こうで何が起きていたかを想像するものです。これはすでにジャーナリストや伝記作家、歴史家によって精査され、記録されていることです」とコメントしている。
本作を巡っては、これまでイギリス国内で、視聴者がドラマで描かれたことを史実と受け取るのではないかと議論が繰り広げられてきた。王室は、ダイアナ妃との婚姻中、チャールズ国王がカミラ夫人(現王妃)と不倫していたことの描写について、特に懸念していると伝えられている。