安藤政信、太宰治を投影した酒と女に溺れる作家に 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』場面カット解禁
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モデル・女優の宮本茉由が主演を務め、10月28日よりTOHOシネマズ甲府にて先行公開、11月4日より全国公開される映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』より、太宰治の生き様を投影させた作家・上原二郎(安藤政信)をとらえた場面カットが到着した。
【写真】酒を傾ける上原(安藤政信)とかず子(宮本茉由)
本作は、太宰治の小説『斜陽』の執筆75周年を記念し映画化。戦後の日本を舞台に、没落貴族の娘・かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家・上原との“恋と革命の物語”だ。
上原を演じた安藤は、北野武監督『キッズ・リターン』(1996年)でデビュー。第20回日本アカデミー賞新人賞、第34回ゴールデン・アロー賞映画新人賞、キネマ旬報新人賞第11回高崎映画祭最優秀新人賞などその年の映画賞を総ナメにした演技派俳優だ。『バトル・ロワイアル』や『亡国のイージス』、『るろうに剣心 最終章 The Begining』や『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などにも出演し、着実にキャリアを伸ばしている。
今回解禁となった場面カットは6点。酒に溺れる上原がウイスキーを口にする姿を始め、かず子と酒を傾ける場面をとらえている。2ショットでは、上原の家を訪ねた彼女との初めての出会いや、かず子の弟で作家志望の直治(奥野壮)らと痛飲する姿も。
外套を羽織った上原が深刻な表情で出版社を訪れたカットもあるが、実はこの場面、飲み代を払うために原稿料の前借りに訪れているところ。戦後の混沌とした時代を自由に生き抜こうとしている上原は、いつも酒を傍らに自由を求め続けたのだ。
太宰治自身を投影したとされる上原は、インテリジェンスとデカダンスの狭間に揺れる複雑な人物。難役に挑んだ安藤はどのような演技を披露するのか、期待が高まる。
映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日よりTOHOシネマズ甲府にて先行公開、11月4日より全国公開。