“カンヌの申し子”グザヴィエ・ドラン、TVドラマ初挑戦 『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』予告解禁
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『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドランが製作・監督・脚本・出演を務めたテレビドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』が、2月24日よりスターチャンネルEXにて独占日本初配信されることが決定。予告編が解禁された。
【動画】『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』予告映像
カンヌ国際映画祭にて、19歳で発表した長編デビュー作『マイ・マザー』が監督週間で上映され、2014年に『Mommy/マミー』で審査員賞、2016年には『たかが世界の終わり』でグランプリを受賞するなど、同映画祭から高い評価を受け続けていることから“カンヌの申し子”の異名を持つグザヴィエ・ドラン。
本作は、そんなドラン監督のテレビドラマ初挑戦作。同名舞台を原案に、30年前に起きた事件に時を超えてかき乱される家族の姿を、過去と現在を行き来しながら緊迫感たっぷりに描く。
メインとなるのはそれぞれが問題を抱える4人の兄妹とその家族で、ラストの15分まで展開が全く読めないサスペンスとなっている。その一方で、ドランがこれまで描き続けてきた家族の物語でもあり、登場人物たちが事件に、お互いに、そして自分自身に向き合う姿を、緻密な構成で映し出す。ホラーやスリラーといったジャンル映画の質感も持ちながら、家族を描いたヒューマンドラマでもあるという、ドランならではの新たな世界感が生み出された。本作について、ドラン監督は「自身の200%をかけた」と語っている。
音楽は、『DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー作曲賞を受賞した巨匠ハンス・ジマーと、デヴィッド・フレミングが担当。劇中にはそのほか、セリーヌ・ディオン、オアシス、ルーファス・ウェインライトなど人気ミュージシャンの楽曲が登場する。
1991年、ケベック州の郊外。ラルーシュ家のジュリアン、妹のミレイユと、向かいに住むゴドロー家のロリエは仲良し3人組だった。しかし、ある夜の事件を境に3人の人生は一変。ミレイユは秘密を抱えたまま町を離れ、家族と距離を置いていた。
それから約30年。母マドが危篤という連絡を受け、ミレイユが帰郷し、ジュリアンとパートナーのシャンタル、次男のドゥニ、ドラッグのリハビリ施設から出来てばかりの末っ子エリオットら家族が再び集まる。彼らは、マドが残した予想外の遺言によって、葬り去られていた嘘と秘密に翻弄されることに。はたして“あの夜”いったい何が起きたのか―。
予告編は、ラルーシュ家の末っ子エリオット(ドラン)のセラピーでの対話シーンから始まる。 「今朝の気分は?」と聞かれ、顔を逸らし遠い目をするエリオット。そして「母が死んだんだ。僕の家族は壊れやすい。過去にとらわれている。出来事や、人々との過去に」「母が死んだと聞いたら、彼女はすぐに現れる」などの不穏なセリフや、家族のトラウマや苦悩がフラッシュバックのように展開していく。
果たして、一家の受け入れがたい過去とは。ロリエ・ゴドローとは誰なのか。そして“あの夜”に一体なにがあったのか。ドラン監督作品特有の映像美も印象的な、サスペンスフルな予告編となっている。
ドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』(字幕版/全5話)は、「スターチャンネルEX」にて2月24日より配信開始(毎週金曜更新)。BS10スターチャンネルにて、3月6日より毎週月曜23時ほか放送(3月5日21時より第1話先行無料放送)。