二宮和也&波瑠が初共演! ビートたけし初の書き下ろし恋愛小説『アナログ』映画化&今秋公開
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ビートたけしの恋愛小説『アナログ』が、主演に二宮和也、ヒロイン役に波瑠を迎えて映画化され、今秋全国公開されることが決まった。二宮と波瑠は初共演。
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原作は、ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説。全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったという本作は、刊行から約1ヵ月で10万部を突破(6月20日に集英社文庫から改めて刊行予定)。各界著名人からの激賛も相次いだ話題作が満を持しての映画化となる。撮影はすでにクランクアップを迎えている。
手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆきと出会う。自分と似た価値観を持つみゆきに引かれた悟は、意を決して連絡先を聞くが、なぜか彼女は携帯電話を持っていなかった。「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」。みゆきのその言葉をきっかけに、ふたりは毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。週に一度だけ。会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。やがて思いを募らせた悟は、彼女にプロポーズすることを決意する。しかしその当日、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなり―。
携帯電話で気軽に連絡が取れる現代。そんな時代に「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つ2人の恋愛を通じて、いつの時代も変わらない愛の原点=〈好きな人にただ会える喜び〉を純粋に描き出す。
二宮が演じる水島悟は、手作りや手書きにこだわるアナログ人間でありつつも、思いをこめた時間を相手に届けたいという信念を持つデザイナー。30代にして日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を含めて優秀主演男優賞を複数回受賞という快挙を成し遂げた実力派俳優・二宮が、実年齢に近い役柄を丁寧に、伸びやかに演じる。
二宮は「現場の撮影はクリエイティブな日々で、毎日現場に向かうのが楽しい日々でした。目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も“誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです」とコメントしている。
今の時代には珍しく携帯電話を持っていない、謎めいた女性・みゆきを演じるのは波瑠。「脚本を読ませていただき、とても美しい物語に感動しました。今は会えなくても色々なことを共有できる世の中でとても便利なことですが、一緒にいることでこそ分かち合える喜びに鈍感になってしまったのかもと不安になります。誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました。是非、大切な人と観ていただけたら嬉しいです」と話す。
監督を務めるのは、長編映画デビュー作『ホテルビーナス』(2004)でモスクワ国際映画祭コンペティション・パースペクティブ最優秀作品賞を受賞し、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマ『二つの祖国』(2019)、『鳩の撃退法』(2021)などを手掛けたタカハタ秀太。二宮和也とビートたけしが主演し2015年放送されたTBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』の演出も務めており、ビートたけしからの信頼も厚く、二宮とタッグを組むのは2度目。
タカハタ監督は「『アナログ』が出版されてすぐ、これを二宮和也さんで映画にしたい!と切に思いました。映画化をご承諾いただけたことは幸甚の至りです。二宮さんと波瑠さん、初共演のふたりの撮影初日を見て、まさに〈悟とみゆき〉を感じました。原作本の帯に『愛するって、こういうことじゃないか?』とあります。誰かを大切にする、とは何か…。珠玉のラブストーリーを全ての世代にお届け出来ればと思います」としている。
脚本を担当するのは、『あゝ、荒野 前編・後編』(2017)、『宮本から君へ』(2019)、『MOTHER マザー』(2020)などを手掛けた港岳彦。
映画『アナログ』は、今秋全国公開。