市川新之助の吹き替えシーンを初公開! アニメ映画『古の王子と3つの花』本編映像
関連 :
フランスのアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作『古(いにしえ)の王子と3つの花』より、声優初挑戦の市川新之助が美しき野生児の少年時代を演じた本編映像が解禁された。
【動画】市川新之助の吹き替えをミッシェル・オスロ監督も絶賛! 映画『古の王子と3つの花』吹き替えシーン
本作は、『キリクと魔女』『ディリリとパリの時間旅行』などで知られるミッシェル・オスロ監督によるアニメーション映画。エジプトからフランス・オーヴェルニュ、そしてオスマン・トルコ帝国へ、3つの都、3つの時代の物語を至福の映像美で紡ぐ。
ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された、古代エジプト・クシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる物語「ファラオ」。理不尽な城主である父に叛逆(はんぎゃく)した中世フランスの王子の物語「美しき野生児」。千夜一夜物語に想をとった、イスタンブールが舞台の豪華絢爛な美味しい物語「バラの王女と揚げ菓子の王子」。勇気と知恵を糧に、非暴力で自分の人生を逆転させていく異なる都市と時代の3人の王子のエキゾチックな物語は、先の見えない不安を抱えて生きる現代人に勇気を与えてくれる。
解禁された第2話「美しき野生児」の吹き替え版の本編映像では、声優初挑戦となる歌舞伎俳優の市川新之助が、中世フランス・オーヴェルニュ地方の理不尽な城主(父親)に追放されてしまう主人公(美しき野生児)の子供時代を演じている。
父親に部屋を出ていくよう言われ、中庭でボール遊びをする主人公の少年。地下牢にボールを落としたことをきっかけに、囚人と言葉を交わすようになる。この日、地下牢にボールを落とした少年が、「囚人さん、ボールを取ってくれませんか?」と声を掛けると、ボールが投げ返される。ボールを受け取りつつ「取ってと頼むまでボールを返してくれないのはなぜなの?」と尋ねると、「君の声を聞くためだ。歌うような声に元気づけられる」と囚人は答える。少年の声に自分の娘の声を重ね合わせ、娘のことを恋しく思い出している様子だ。
少年が「どんな子なの?」と聞くと、「朝日のように美しく、優しい子だ。まるで天使の様だよ」との返事。少年は「一緒に遊びたいな」とつぶやく。娘に会うことが叶わない囚人は、「なんという絶望だ」と苦痛なうめき声をあげる。主人公の少年と地下牢の囚人が交流し、徐々に友情を結んでいく場面が切り取られている。
新之助演じる主人公のあどけない声は、美しき野生児の子供時代にぴったり。吹き替え収録に立ち会ったオスロ監督も、「プロフェッショナルの仕事だった。素晴らしい!」と絶賛した。
アニメーション映画『古の王子と3つの花』は、7月21日より全国公開。