デンマーク王室マルグレーテ女王が退位を発表!フレデリック皇太子が国王に
デンマークのマルグレーテ女王が、1月14日に退位する意向を発表した。これを受け、長男のフレデリック皇太子が即位し、昨年18歳の誕生日を迎えた孫のクリスチャン王子が皇太子になる。
【写真】未来の国王デンマーク王室クリスチャン王子が18歳に! 豪華な晩餐会開催
Peopleによると、女王は恒例の大みそかのスピーチで退位を発表。「今がそのときだと決断しました。最愛の父の後を継いでから52年になる2024年1月14日、デンマーク女王の座を退きます。王位は息子のフレデリック皇太子に委ねます」と明らかにした。このスピーチは、王室のインスタグラムでもシェアされた。
スピーチで、「14日で私はデンマーク女王として52年を迎えます。これほどの長い時間は、人に傷跡を残さず過ぎ去るものではありません。…私にとっても同じこと。時を経て、‘病’は増えます。かつてと同じようには物事に対処できなくなるのです」と続けた。
昨年2月に背中の大部分にわたる手術を受けたことを発表した女王は、この手術を機に「将来について考えるようになり、次の世代に責任を託すときが来たのだろうか」と考えるようになったと明かしている。
これを受け、1月2日(現地時間)にデンマーク王室が改めて声明を発し、長男フレデリック皇太子がフレデリック10世として国王に即位すること、妻のメアリー妃が王妃になることを明らかにした。即位に伴い夫妻はともに陛下の称号を得る。また皇太子夫妻の長男クリスチャン王子は皇太子となり、マルグレーテ女王は退位後も陛下の称号を維持するという。
マルグレーテ女王は、1953年の法律改正で女性にも王位継承権が与えられるようになったことを受け、1972年に父王フレデリック9世の逝去に伴い即位。昨年7月、デンマーク王室で最も在位の長い君主となった。またイギリスのエリザベス女王亡きあと、世界で唯一の女性君主として注目を集めていた。