デンマーク王室フレデリック皇太子、母の退位は公表の3日前に知らされた
大みそかのテレビ演説で、1月14日に退位する意向を発表したデンマークのマルグレーテ女王。跡を継いで国王となるフレデリック皇太子と弟のヨアキム王子には、発表のわずか3日前に知らされたようだ。
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Peopleによると、皇太子とヨアキム王子双方に対して女王が退位の決断を告知したのは12月28日のことだったと、現地時間1月10日に王室の報道官が地元紙Berlingskeに認めたそうだ。
裁判所とメッテ・フレデリクセン首相への告知の時期に関しては公表を避け、「準備に時間があまりなかったことだけお伝え出来ます」と語ったという。フレデリクセン首相は年始のスピーチで、例年通り政権運営の方針などを話す予定でいたものの、女王の退位発表を受け、内容を完全に変更せざるを得なかったと伝えられている。
女王の退位を受け、皇太子は国王フレデリック10世として即位し、妻のメアリー妃は王妃となる。イギリスのチャールズ国王夫妻とは異なり、戴冠式は行わず、代わりに女王が14日午後(現地時間)、クリスチャンスボー城で行われる国策会議で、退位宣言にサインした。
皇太子は即座に国王となり、新しい治世の宣誓が宮殿のバルコニーで行われ、フレデリクセン首相によりフレデリック国王の誕生がアナウンスされた。