ハーヴェイ・ワインスタイン、性的暴行裁判で受けた有罪判決が覆る
性的暴行などの罪で有罪となったハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。現地時間4月25日、米ニューヨーク州最高裁が一審判決を破棄し、再審を求めた。
【写真】2020年、ワインスタインの陪審員候補だったジジ・ハディッド
ワインスタインは2017年、俳優のアシュレイ・ジャッドらが実名を出したThe New Times紙の告発記事に端を発し、数々のセクハラ疑惑が発覚。2020年にニューヨークで2人の女性に対する性的暴行などの罪で有罪判決を受けた。
Varietyによると、この度ニューヨークの裁判所は、当時訴訟内容と直接関係のない証人が出廷したことで、ワインスタインに対し偏見が向けられたとして、23年の服役を命ずる一審判決を破棄したそうだ。
すでに服役中のワインスタインは、ロサンゼルスで行われた裁判でも強姦などの罪で禁錮16年の有罪判決を受けており、このまま服役は継続する。
最高裁の判断を受け、被害者グループSilence Breakersが声明を発表。「本日のニュースに失望するとともに、非常に理不尽であると訴えます。ですが、この判断は、私たちの経験や私たちの真実の正当性を損なうものではありません。単なるぶり返しにすぎません。有罪判決を受けた男はカリフォルニアの刑務所にて服役を続けます。2017年にあちこちに散らばるサバイバーたちが声を上げて以来、世界は変わりました。わたしたちはこれからも、力強く立ち上がり、変化を求めて声を上げていきます。各地に広がるサバイバーの正義のために闘い続けます」とした。